デイリーニュース

  • エチオピア首相アビィ・アハメドにノーベル平和賞 アフリカの角に「顕著な変化をもたらした」功績

    エチオピアの首相アビィ・アハメドが第100回のノーベル平和賞を授与されることが11日の朝、公表されました。同首相は昨年、エチオピアとエリトリアの和平交渉の取りまとめに尽力しました。隣接する両国の首相と大統領が「平和友好共同宣言」に調印し、1998年から2000年まで20年近く続き7万人の死者を出した「戦争状態」の終結を宣言しました。平和宣言が調印されて間もなく、エチオピアの首都アジス・アベバからエリトリアの首都アスマラに向けて20年間で初めての直行便が離陸しました。アハメド首相は緊急事態を解除し、数千人の政治的反体制派を刑務所から釈放、閣僚の半数に達する記録的多数の女性を大臣に任命しました。英国キール大学法学部准教授アウォル・アロから詳しく聞きます。最近のアルジャジーラ記事のタイトルは“Why I nominated Abiy Ahmed for the Nobel Peace Prize.”(「私がアビィ・アハメドをノーベル平和賞に推薦した理由」)です。

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    2019/10/14(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「私たちは今もここにいる」:「先住民の日」の祝いは植民地化への抵抗継続を反映するものだ

    クリストファー・コロンブスがバハマに到着したのは527年前の今週でした。アメリカ大陸の先住民数千万人を殺した残虐な大虐殺が開始された時です。米国では多くの都市や州が残酷な歴史を認め、連邦の祝日であるコロンブス・デーを拒否し、先住民族の何世紀にもわたる抵抗に敬意を払う「先住民の日」を祝っています。アラスカ、メイン、ミネソタ、ニューメキシコ、ノースキャロライナ、サウスダコタ、バーモント、ウイスコンシン各州は「先住民の日」を公認しました。ロサンジェルス、サンフランシスコ、ダラスなどの大都市から、ケンタッキー州リビングストン、ウェストバージニア州ハーパーズ・フェリーなどの中小都市まで130の都市や郡も同様です。先週にはワシントンD.Cが先住民族の日を認証し、公認都市に加わりました。D.C.は「コロンビア特別区」の略で、コロンブスがその由来です。オークス・オブ・ザ・スナイプ氏族のヤゴウィ・ヘネ(Iakowi:he’ne’)から詳しく聞きます。イロコイ連邦(the Haudenosaunee Confederacy)のモホーク部族の一人です。ニューヨークにある「アメリカン・インディアン・コミュニティー・ハウス」の責任者でもあります。

    dailynews date: 
    2019/10/14(Mon)
    記事番号: 
    2
  • クルド人 シリアのアサド大統領に保護を求める トルコに攻撃され同盟相手の米国に見捨てられ

    シリアのバッシャール・アル=アサド政権がトルコによる空爆と地上攻撃からクルド人を守るための協力に合意した翌日、増強されたシリア軍部隊がトルコ国境近くで展開されています。クルド人側は13日、ロシアの仲介により、シリア政府による保護と引き換えに国境の二つの町をシリア政府に譲ることに合意しました。クルド人は先週まで米国と同盟関係にありましたが、トランプ大統領が突然シリア北部の駐留米軍の撤退を開始したことにより、トルコによる攻撃に道が開けました。トルコ軍のシリア北部侵攻後、5日間で既に13万人以上が家を追われています。死者の数は不明です。トルコは国際的非難の高まりに直面しています。EUはすべての加盟国に対し、トルコへの武器売却を止めるよう呼び掛けています。ニューヨーク市立大学の社会学と人類学の助教であり、「ロジャヴァのための緊急委員会」(Emergency Committee for Rojava)のオズレム・ゴナーから詳しく聞きます。

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    2019/10/14(Mon)
    記事番号: 
    1
  • スタンフォード大学レイプ事件の被害者「匿名のエミリ」ことシャネル・ミラーが新刊回顧録で自らの体験を語る

    最近出版された注目すべき回顧録Know My Name(『私の名前を知って』)について著者のシャネル・ミラーに時間いっぱい話を聞きます。この本は、ミラーが2015年にスタンフォード大学の水泳チームの選手であるブロック・ターナーに性的暴行を受けた後、どのように自分の名前、自分の物語、自分の人生を取り戻していったかについて記録しています。当時、彼女は「匿名のエミリ」(Emily Doe)として知られていました。この事件が全国的に有名になったのは、カリフォルニア州の判事が、ターナーは3つの訴因について性暴力の重罪で有罪判決を受けていたにもかかわらず、量刑では(重罪犯の刑務所ではなく軽微な犯罪が対象の)郡刑務所でわずか6カ月という判決を下したからです。結局、ターナーは3カ月しか服役しませんでした。この判決は世論の憤慨を巻き起こし、カリフォルニア州の有権者は後にその判事をリコールしました。裁判の中で、ミラーは加害者に宛てた手紙の形で書かれた被害者影響報告書を読み上げました。この文章は後に急速に広まり、世界中の何百万人もの人に読まれています。

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    2019/10/11(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ケイセラに正義を:先住民ティーンの不可解な死は 蔓延する先住民女性殺害問題の氷山の一角

    8月末、モンタナ州ハーディンでアメリカ先住民女性のケイセラ・ストップス・プレティ=プレイセズの遺体が見つかりました。彼女の18歳の誕生日2週間後のことです。遺族は彼女のための正義を求めています。ケイセラはモンタナのクローとノーザン・シャイエン部族コミュニティの一員で祖母と一緒に暮らしていました。家族によれば、ケイセラが8月24日の夜、帰宅しなかったため、家族が行方不明の届けを出しました。8月29日、ハーディンの街で若い女性の遺体が発見されましたが、それがケイセラであると地元警察が認めたのは2週間後のことでした。ケイセラの死と失踪の状況は未だ明らかにされていません。これは殺人であると遺族は信じていますが、地元警察はこの突然の失踪と死に不審な点はないとしています。過去十年にビッグ・ホーン郡で行方不明となったり殺害された先住民の少女や女性は、ケイセラを含め少なくとも27人に上ります。モンタナ州では少な2010年から、少なくとも134人の先住民少女や女性が行方不明となったり殺害されてきました。ケイセラの叔母でウィスコンシン大学マディソン校のネルソン・インスティテュート環境学科准教授のグレース・ブルテイルと、遺族の弁護士であるメアリー・キャサリン・ネイグルに話を聞きます。

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    2019/10/10(Thu)
    記事番号: 
    3
  • クルド人自治区ロジャヴァを潰しにかかるトルコ 民主主義とフェミニズム 持続可能性を基盤とした先鋭的な実験地域

    トルコはクルド人勢力が支配するシリア北部への空と地上からの攻撃を開始しました。本日はこの攻撃で脅かされるクルド人の事実上の自治区であるロジャヴァ地域について、「ロジャヴァのための緊急委員会」(Emergency Committee for Rojava)共同創設者デビー・ブックチンとともに見ていきます。ジャーナリストで作家のブックチンは、父マリー・ブックチンが執筆したエッセイ集The Next Revolution: Popular Assemblies and the Promise of Direct Democracy(『次の革命――民衆議会と直接民主制の約束』)を共同編集しました。また、「クルド人女性運動」(Kurdish Women’s Movement)」活動家でロンドンスクール・オブ・エコノミクス人類学者のエリフ・サリカンと、トルコでクルド人勢力を支持する国民民主主義党((Peoples’Democratic Party /HDP)の名誉委員長エルトゥール・カークチャにも話を聞きます。

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    2019/10/10(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トランプがクルド人を見捨てた後のトルコの侵攻で クルド人大虐殺とISIS復活の懸念

    トルコは、クルド人勢力の支配下にあるシリア北部地域への空および地上からの攻撃を開始しました。攻撃はトランプ大統領が米軍にトルコ・シリア間国境からの撤退を命じた数日後の10月9日に始まりました。「シリア人権観測所」(Syrian Observatory for Human Rights)の報告によれば、これまで少なくともクルド人16人が死亡したということですが、トルコは死者数がもっと多いと主張しています。トランプ政権は、自称「イスラム国」(ISIS)との戦いで米国を助けた、国を持たないクルド人を見捨てたことで、共和党と民主党の両政党の議員から広く批判されています。トルコは、この攻撃を過去8年間に戦場から逃げてきたシリアからの難民を移動させる「安全地帯」をシリア北部に確保するためだと主張していますが、クルド人は、これはクルド人自治権の拡大を潰すために過去数十年間続けられてきたトルコの攻撃の延長であると見ています。クルド人勢力はこれまで1万人を超えるISISの戦闘員とその家族を拘束してきました。トランプは、これからはトルコがその仮刑務所を管理するだろうと述べていますが、トルコの攻撃中にISIS戦闘員が脱獄するのではという懸念が高まっています。これまでにクルド人が管理する刑務所少なくとも一か所がすでに砲撃を受けました。

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    2019/10/10(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 保守派とリベラル派が拮抗する米最高裁が、注目のLGBTQ職場内差別裁判で審問

    米連邦最高裁は8日、LGBTQの人々を性的指向またはジェンダー・アイデンティティを理由に解雇することができるかを裁定する3つの訴訟で口頭弁論を行いました。最高裁の保守派判事のうち、そのような職場でのそのような差別の禁止に賛意を示す可能性を見せたのは、ニール・ゴーサッチだけでした。3つの訴訟のうち1つは、エイミー・スティーブンスという名のトランスジェンダーの女性が2013年にミシガン州の葬儀社から解雇されたことの違憲性を問うものです。最高裁は、来年初夏までには3件の判決を下す予定です。米国自由人権協会(ACLU)のLGBT&HIVプロジェクト責任者であるジェームス・エセックスに話を聞きます。彼は8日の最高裁での口頭弁論に出席しました。

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    2019/10/9(Wed)
    記事番号: 
    4
  • フリアン・カストロがトランプ大統領弾劾への動きを支持 シリア北部のクルド人に対するトランプの「裏切り」を非難

    トランプ大統領がシリアとトルコの国境地域からの米軍の撤収を命じた後、トルコ政府は、シリア北部のクルド人戦闘員に対する攻撃を準備中だと表明しています。クルド人部隊は、「人道的大惨事」が迫っていると述べました。これに先立ち、米国に連携してきたクルド人武装勢力は、トランプ大統領に裏切られたと感じ、米国の支援を受けての過去2年間の「イスラム国」(ISIS)掃討作戦で捕えた数千人の捕虜を放置すると警告しました。元住宅都市開発長官で、2020年の民主党から大統領選に出馬中のフリアン・カストロに話を聞きます。彼はトランプの行動は「同盟相手への衝撃的な裏切り行為」と言います。

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    2019/10/9(Wed)
    記事番号: 
    3
  • フリアン・カストロ、亡命希望者を国境まで護送し、トランプの「錯乱した」移民政策を非難

    7日、2020年の大統領選に出馬中のフリアン・カストロは、トランプ大統領の「メキシコ残留政策」(Remain in Mexico policy)[メキシコから米国に到着した亡命希望者を、裁判所による手続きの間、メキシコに送還し、待機させる政策]への挑戦として、テキサス州ブラウンズビルの米国入港地に亡命希望者12人を護送しました。このグループには、キューバ、グアテマラ、ホンジュラスの9人のLGBTQの人々や、障害のあるサルバドルの女性とその親族も含まれていました。彼らの多くは、メキシコの国境都市マタモロスで待機中に脅迫され、暴行も受けたと報告しています。亡命希望者たちは米国への入国を拒否されました。カストロが2009年から2014年まで市長を務めたサンアントニオから、彼に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/10/9(Wed)
    記事番号: 
    2

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