デイリーニュース

  • カリフォルニアの火事再び ロー・カンナ議員 電力会社PG&Eの公営化を求める

    南カリフォルニアでは、時速約96キロ以上の強風で新たな火事が発生しており、数万人が非難しています。カリフォルニア州では気候変動が原因の火事が多発しており、今回も再び火が燃え広がっています。北カリフォルニアでは、約20万人が週末に避難を余儀なくされたソノマ郡キンケイド火事がやっと消し止められ、この地域の避難者のほとんどは現在、自宅への帰宅が許されました。米国最大の電力会社であり、北および中部カリフォルニアの電力のほとんどを供給するパシフィック・ガス&エレクトリック(PG&E)は30日、州内各地に火が広まった週末以来停電を強いられていた顧客36万5000戸への電力の復旧作業を始めると発表しました。PG&E社は、2018年に85人が死亡しパラダイスの街全体が完全に焼失した「キャンプ・ファイア」と呼ばれる山火事を含む、近年カリフォルニア州で起こった多くの火事の原因に関係があるとされています。今年1月、PG&Eは山火事関連の訴訟が複数起こされる中、破産を宣告しました。カリフォルニア州選出のロー・カンナ下院議員に話を聞きます。カンナ議員はカリフォルニア州政府にPG&Eの公営化を求めています。カンナ議員は「PG&Eは民間の独占企業であり、民間投資家の投資利益を確保しながらも競争相手はいないのです。どちらの側から見ても最悪のケースです」と言います。

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    2019/10/31(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 新たな研究によれば 気候変動で2050年までに沿岸地域で3憶人が洪水の危険に直面

    2050年までに多くの沿岸地域の都市が水没するという衝撃的な新しい報告書が発表されました。しかし、国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が開催されることになっていたチリでは、10月30日セバスティアン・ピニェラ大統領がCOP25のサンティアゴ開催を断念すると発表しました。チリでは不平等への反対運動が3週目を迎え、抗議者はピニェラ政権の辞任を要求しています。国連は現在、毎年行われるこの気候変動会議のために別の開催地を探していると言われています。一方、新たな緊急報告書が発表され、3億人が海面上昇の危険にさらされ、一番その被害をうけやすいのは南の発展途上国だと警告しています。ネイチャー・コミュニケーション誌に掲載された研究によれば、世界の海面は約60~200センチかそれ以上上昇するとみられており、沿岸部の都市の一部は、地図から消えてしまうと言うことです。

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    2019/10/31(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 誰がブロンクスを焼いたのか? PBSフィルム『猛火の十年』、数千人が家を追われた1970年代の火災を調査

    新作ドキュメンタリーDecade of Fire (『猛火の十年』)は、1970年代にニューヨーク市で発生した危機の歴史をふり返ります。この時期、サウスブロンクスは、ほぼ連日、連続的な火災に襲われ、ほぼ25万人が家を失い、コミュニティ全体が荒廃しました。共同監督兼プロデューサーのビビアン・バスケス・イリザリーとグレッチェン・ヒルデブランが、ブロンクスを炎と化した政府の不手際、家主の腐敗、レッドライニングによる地域差別[金融機関が黒人など低所得階層が居住する地域を、融資リスクが高いとして赤線で囲み、融資対象から除外するなどして差別したとされる問題]について話をします。二人はまた、人々がコミュニティを救うためにどのように戦ったかを語ります。この映画は来週、公共放送局PBSで放映されます。

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    2019/10/30(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 1960年代の急進派活動家の息子であるチェサ・ブディンが、刑事司法改革を公約にサンフランシスコ地方検事に立候補

    全米各地で脱刑務所社会をめざす改革派の検事立候補者が続出するなか、チェサ・ブディンは、最新のそんな候補者としてサンフランシスコ地方検事選に立候補しています。バーニー・サンダースやその他の主要な進歩派の人々が、彼を推奨しています。公選弁護人であるブディンは、ウェザー・アンダーグラウンド(1960年代の過激な反戦グループ)の活動家キャシー・ブディンとデビッド・ギルバートの子どもで、彼の両親は、ブディンが幼児だったときに投獄されました。こうした経験が彼に「我が国の刑事司法制度がいかに破綻しているか」を間近に視る機会を与えた、とブディンは言います。「幼い頃の最初の記憶は、ただ両親に会い、抱きあうだけのために、鉄の門と金属探知機を通過しなければならなかったことです」。彼は、現金保釈の廃止、「麻薬戦争」の撤廃「厳罰化」戦術の終焉と市民権回復の追求を公約にしています。ベイエリアの有権者は11月5日に投票を行います。

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    2019/10/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • レバノンのハリーリ首相が辞任、しかし新政府への抗議と要求は続く

    レバノンのハリーリ首相が辞任、しかし新政府への抗議と要求は続く
    2週間近くにわたり全国規模の反政府抗議デモが起きていたレバノンで、サアド・ハリーリ首相が30日、辞意を表明しました。ハリーリはテレビ放映された会見で、危機打開は「行き詰まり」に陥ったと述べました。デモ参加者らは「互いに祝福すると同時に非常に長い闘いになることを確認しあっています」と、レバノンのジャーナリスト、ララ・ビターは言います。ベイルートから、ビターが最新情報を伝えてくれます。抗議者たちは、すべての要求が満たされるまで街頭行動を続けるとしていますが、その要求には、内閣の総辞職、速やかな議会選挙および従来の政党とは一線を画す人々による暫定内閣の設立が含まれます。

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    2019/10/30(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 地下鉄運賃値上げが引き金 チリでの抗議は「30年間の社会危機」の結果

    チリでは、セバスティアン・ピニェラ大統領が約束された内閣改造を行なう一方で、10月28日に新たな一連の大規模デモが行われました。10月28日ピニェラが国民に向け演説した時点で、すでに数百人の抗議者がサンティアゴの大統領官邸の外に集結しており、彼らは旗を振り、警笛を鳴らし、ピニェラの辞任を求めました。今回の内閣改造は、10月25日に百万人以上の市民が街頭を埋め、不平等、物価高、民営化をめぐって大規模な平和的デモを行なったことを受けてのことです。今回の抗議デモは、チリ全土での民衆蜂起と警察・軍による弾圧が何日か続いたのちに、チリの人口の5%以上を動員するかたちで起こりました。10月19日にデモが発生して以来、少なくとも18人が死亡し、1000人以上の抗議者が発砲され負傷しました。チリにある反資本主義で男女同権主義の団体「団結運動」(Solidarity Movement)のメンバーであるパブロ・アブフォムに話を聞きます。ジャコビン誌に掲載された彼の最新記事のタイトルは”It’s Not About 30 Pesos. It’s About 30 Years”(「抗議は30ペソについてではなく30年間についてだ」)です。

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    2019/10/29(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 死者数が220を超えるなか イラク民衆による汚職政府廃絶を求める街頭デモは続く

    イラクではイスラム教シーア派の聖地カルバラーで10月28日、覆面の射撃手たちが一晩で18人の抗議者を射殺、800人以上を負傷させました。反政府抗議の波が9月にイラクを席巻して以来、約225人のイラク人が殺害されています。カルバラーの抗議者たちは、汚職、仕事不足、不十分な公共サービスに抗議するために同市の「教育広場」(Education Square)で野営していたときに攻撃されました。一方バグダッドでは、病院職員によれば、10月28日のデモで4人が死亡、109人が負傷しました。10月28日、抗議が始まって以来初めてのイラク国会が開かれ、議員たちは地方議会の解散と一部の高官の減給に投票しました。しかし、有力なシーア派聖職者ムクタダー・アッ=サドルは、この措置を「見せかけ」としてはねつけ、イラク政府に早期議会選挙を発表するよう求めました。「イラク女性解放機構」(Organization of Women’s Freedom in Iraq)の代表ヤナル・モハメドに話を聞きます。

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    2019/10/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 気候変動によって助長されたカリフォルニアの猛烈な山火事は弱者のコミュニティを最初に危険にさらす

    気候変動によって助長された山火事がロサンゼルスからサンフランシスコ湾岸北部を燃やし続けるなか、カリフオルニア州は来る強風に身構えています。10月最終週末、大規模な避難と数百万人を対象とした計画停電による大混乱が起こりましたが、28日の月曜日には、カリフォルニア州ソノマの消防士たちが1約7万5000エーカーを燃やした大規模な「キンケード火災」の15%を消化して状況を好転させました。しかし29日に風が再び強まり、消防士たちは州全域で猛威をふるう少なくとも10の火災との苦戦を強いられています。その中には10月28日にロサンゼルスで最も富裕なコミュニティの1つで発生し拡がり続ける「ゲッティ火災」も含まれます。カリフォルニア州の山火事はこの時期には普通のことですが、気候変動のために州の火災のシーズンは長期化、深刻化しています。カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校の政治学の准教授で気候とエネルギー政策の研究者であるリー・ストークスに話を聞きます。また、北ソノマ郡を拠点としバイリンガルの家族を支援する「コラソン・ヘルズバーグ」(Corazón Healdsburg)の最高経営責任者アリエル・ケリーにも話を聞きます。

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    2019/10/29(Tue)
    記事番号: 
    1
  • チリで100万人が街頭抗議 「独裁政の終結以来、最大の動員数」

    チリのセバスティアン・ピニェラ大統領は、100万をこえる人々が不平等、生活費の高騰、民営化への反対を訴えてチリの通りを埋め尽くした25日の大規模で平和的なデモをうけ、内閣の大改造をすると発表しました。人口の5%を超す人々が参加したこの抗議は、広範囲に拡大した民衆暴動に対して警察や軍が各地で行った暴力弾圧の後に起きたものです。抗議運動が勃発した10月19日以降、これまでに少なくとも18人が殺され、数百人が発砲により負傷しました。地下鉄運賃の値上げがきっかけで始まった抗議は、大規模な反政府運動に発展しました。マカレナ・ゴメス・バリス教授から詳しく話を聞きます。彼女はニューヨーク市に本拠を置くNGO「グローバル・サウスセンター」の創設者兼代表であり、プラット・インスティテュート(Pratt Institute)で社会科学・文化研究の学部長を務めています。チリ最大のフェミニスト団体「コーディナドーラ・フェミニスタ・8M」で広報を担当するアロンドラ・カリーヨ・ビダルからも詳しく聞きます。

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    2019/10/28(Mon)
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    3
  • 「もう限界だ」 レバノンでも反政府デモ 中東で次々と反政府抗議の波

    レバノンでは10月27日、レバノンの北から南までを「人間の鎖」で結ぼうと、数万人が手をつなぎました。国全体を揺るがす大規模な抗議が起きている中での地域や党派を越えた連帯の象徴的表現でした。レバノンの全土に広がる抗議運動は、イラクやエジプトやその他の中東地域でも同様の反政府運動が起きている中でのことです。ベイルート・アメリカン大学の公共政策上席フェローで「ジャーナリスト・イン・レジデンス」フェローでもあるラミ・コウリに聞きます。コウリは、ニュースサイト「ニュー・アラブ」のコラムニストでもあります。

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    2019/10/28(Mon)
    記事番号: 
    2

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