セイモア・ハーシュはニューヨーク・タイムズのワシントン支局で働いていた頃、記者たちが当時の国務長官ヘンリー・キッシンジャーに毎日のように電話をして彼のコメントを忠実に書き留め、そのまま一面のニュースにするのを目にしました。これは、ハーシュが新刊の回想録Reporter: A Memoir.(『記者:ある回想録』)で語った数多くのエピソードの1つです。受賞歴のある調査報道ジャーナリスト、セイモア・ハーシュに、キッシンジャーについての彼の長年の報道について話を聞きます。「キッシンジャーについて私がいつも、何度も繰り返し公言してきたことは、人々は眠れないとき羊を数えますが、キッシンジャーは残りの生涯、焼かれたり、障害の残る傷を負わされたカンボジアとベトナムの赤ちゃんの数を数えるべきだ、ということです。しかしもちろん、彼はそんなことはしません」