米国の首都ワシントンでは23日土曜日、「貧者の運動」(Poor People's Campaign)の行進が数千人を集めて行われました。参加者の声をお届けします。この大規模集会に先立ち全米で6週間にわたるアクションが繰り広げられ、2500人以上が逮捕されました。デモ参加者は「モラルの復活」を掲げ、人種差別、貧困、戦争経済、環境破壊を生み出すシステムの終結を訴えました。1968年4月4日に暗殺されたマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが死の直前まで取り組んでいた大義を引き継ぐため、同年にワシントンでおこなわれたデモが最初の「貧者の運動」でした。全国各地の活動家を集めた今回の行進はその50年後の再現となります。デモ参加者は、米国で広がる貧困に抗議の声を上げました。数日前には、ニッキー・ヘイリー米国連大使が、トランプ政権の政策が米国の貧困を悪化させているとする新たな国連報告を強く批判したばかりです。