ニューズ・コーポレーションによる電話盗聴スキャンダルへの対処の仕方を理由に、ルパート・マードックは、巨大で国際的なメディア会社を経営するには「ふさわしい人物ではない」とした痛烈な批判をこめた報告書を英国議会の委員会が発表しました。英国議会の「文化・メディア・スポーツ特別委員会」は、マードックとその息子、ジェームスが大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドの電話盗聴の深刻さについて「見て見ぬふり」をしたと言いました。この委員会の報告書を受けて、米国の監視グループ「ワシントン責任と倫理の市民たち」(Citizens for Responsibility and Ethics in Washington)は、米連邦通信委員会(Federal Communications Commission)に、ニューズ・コーポレーションが米国で保持しているフォックスグループの27の放送ライセンスを無効にするよう求めています。マードックのメディア帝国で起きた電話盗聴慣行を最初に暴露した新聞、ガーディアン紙の調査担当編集者、デビッド・リーに話を聞きます。リーは、英国議会の調査が大西洋の反対側のメディア界におけるマードックの存在も脅かすと言います。