デイリーニュース

  • 英国議会の国際的なメディア帝国を経営するにはふさわしくない人物との報告で かつてない砲火を浴びるルパート・マードック

    ニューズ・コーポレーションによる電話盗聴スキャンダルへの対処の仕方を理由に、ルパート・マードックは、巨大で国際的なメディア会社を経営するには「ふさわしい人物ではない」とした痛烈な批判をこめた報告書を英国議会の委員会が発表しました。英国議会の「文化・メディア・スポーツ特別委員会」は、マードックとその息子、ジェームスが大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドの電話盗聴の深刻さについて「見て見ぬふり」をしたと言いました。この委員会の報告書を受けて、米国の監視グループ「ワシントン責任と倫理の市民たち」(Citizens for Responsibility and Ethics in Washington)は、米連邦通信委員会(Federal Communications Commission)に、ニューズ・コーポレーションが米国で保持しているフォックスグループの27の放送ライセンスを無効にするよう求めています。マードックのメディア帝国で起きた電話盗聴慣行を最初に暴露した新聞、ガーディアン紙の調査担当編集者、デビッド・リーに話を聞きます。リーは、英国議会の調査が大西洋の反対側のメディア界におけるマードックの存在も脅かすと言います。

    dailynews date: 
    2012/5/3(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 選挙前の衝突で11人が死亡 エジプト軍事政権が直面する情勢不安の拡大

    エジプトでは、 カイロの防衛省の外で11人のデモ参加者が殺されたことを受け、4日に計画されている大規模抗議活動参加への呼びかけがおこなわれています。大統領選に立候補していた超保守派イスラム主義者のハゼム・アブ・イスマイルが、母親がエジプトと米国の2重国籍を持っているという理由で、選挙目前に失格とされたことから数百人が抗議行動を起こし、当局の攻撃を受けました。5月後半には大統領選挙が予定されていますが、この死亡事件は、エジプトを支配している軍事評議会に対する人々の怒りの火に新たな油を注ぎました。首都カイロにいるデモクラシー・ナウ!のシャリフ・アブドゥル・クドゥースに最新情報を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/5/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 雇用削減や負債に怒る学生たち ニューヨーク市の選挙運動がメーデーで99%のための「無料自由大学」を開催

    ニューヨーク市のマディソン・スクエア・パークではウォール街占拠運動が「自由大学」を開催し、大学教授たちが参加した数百人のメーデー抗議者たちに無料授業を行いました。活動家たちは、このイベントは資本主義体制の外側で知恵を共有するもう1つの別の方法だと言います。「この運動の目的はコミュニティを創造して、私たちの暮らし、私たちが行うすべてのことのなかに浸透している今の経済システムに代わる方法を見い出しそれを共有していこうというものです」と占拠運動の主要立役者で今回の大学にも出席したアミン・フサインは言います。「こういうのは資本主義の中にできたひび割れのようなもので、そこに我々は実際に自分たちの見方をすり込ませていける」と彼は付け加えています。刑務所廃止運動グループの「クリティカル・レジスタンス」(Critical Resistance)の共同創設者で大学教授のルーシー・ウィルソン・ギルモアはニューヨーク市立大学の自分のクラスの学生たちをこの自由大学の行動に連れてきました。「メーデーと言うのは立ち上がって『私たちは自由であるべきだ』と言う日なんです。つまり自分たちが生産手段を管理すべきなのであり、そうすれば自分を再生産する際にもすべての決定権を自分で手にすることができる。警察活動について検討し、資本主義について学び、人種差別についての知識を得る。

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    2012/5/2(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 労働者と移民の権利を伝承してきたメーデー 新たなオキュパイ世代の参加で歴史的抗議運動に発展

    ニューヨークでは複数の主要労働組合が、移民権活動家たちやウォール街占拠運動の抗議者数万人と合流して大規模なデモとなりウォール街まで行進しました。「私が今日ここに参加したのは、労働者の家庭や毎日の生活にも困っている家庭や個人──つまり99%と呼ばれている人たちのことですが──そうした人たちを守ろうとする連合体としてのメーデーの戦いを支持したかったからです。それと私たちがかかえる問題や目的が忘れられないように、我々が悪者扱いされないようにするためです」と米国州・郡・市職員同盟(AFSCME)第37 地区評議会のバーバラ・イングラム-エドモンズは言います。ニューヨーク市では、この日一日中、ティーチインやピケや山猫抗議活動がいくつも行われました。バルーク大学のジャッキー・ディサルボ教授に、1886年5月1日に起きたシカゴのヘイマーケット虐殺にまで遡るメーデーの歴史について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/5/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • メーデーの抗議 世界中に広がる 経済正義と国際的連帯を呼びかけ

    5月1日火曜日はメーデーでした。世界中でおびただしい数の人々がよりよい労働環境や雇用保障、生活の質の向上を求めて街をうずめました。メーデーは同時に「国際労働者の日」としても知られており、スペインからバングラデシュ、イラクそして全米の至る所にまで抗議の人たちの声が響き渡りました。スペインでは保守政権がこのほど公的医療及び教育部門における雇用の削減を打ち出しました。スペインの一般労働者組合(General Union of Workers)はそれを非難しています。同組合員のマリアーノは「これは残酷で独裁的な仕打ちだ」と言います。

    dailynews date: 
    2012/5/2(Wed)
    記事番号: 
    2
  • オバマ アフガン戦争の終結を売り込むが 選挙の年だから占領長期化をごまかしていると批判される

    アフガニスタンへの電撃訪問で、オバマ大統領はオサマ・ビンラディンの暗殺一周年を期してアフガニスタン政府との長期的な戦略的パートナーシップを維持する協定に署名したことを発表しました。米国民向けの演説の中で、オバマはこの協定は「戦争の終わる未来、新しい章の始まり」の前触れだと話しました。作家タリク・アリと、2001年にカブールの米大使館再開に助力した元米外交官アン・ライトに話を聞きます。

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    2012/5/2(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「働かず、買い物にも行かず、あらゆる場所を占拠しよう」 メーデー特別番組:ウォール街占拠運動、移民、労働抗議行動について

    国際労働者の日、または、メーデーの5月1日にあわせ、ウォール街占拠運動が全米一斉の抗議行動を計画しています。番組ではピュリッツァー賞受賞記者のクリス・ヘッジズ、タイダル誌の編集者で占拠せよ運動の中心的世話役アミン・フセイン、Horizontalism: Voices of Popular Power in Argentina(『ホリゾンタリズム:アルゼンチンの民衆勢力の声』)の著者でウォール街占拠運動の法律関係担当グループのメンバーであるマリーナ・シトリン、「労働者と移民の権利を求める5.1連合」(May 1st Coalition for Worker and Immigrant Rights)のテレサ・グティエレスと共に、この動きについて討論します。また、デモクラシー・ナウ!の元通信員で現在はガーディアン紙のライアン・デブローが、ニューヨーク市の街頭での抗議行動の最新情報を報告します。

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    2012/5/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • メーデーを前にデビッド・ハーベイが語る都市の民衆蜂起、「ウォール街占拠」からパリ・コミューンまで

    5月1日は、「メーデー」もしくは国際的な「労働者の日」として知られています。「ウォール街を占拠せよ」運動の参加者は、「仕事も買い物もやめだ、そこらじゅうを占拠せよ」というスローガンのもと、米国各地で数万人の結集を呼びかけています。全米125都市で抗議行動が計画されています。ニューヨーク市立大学大学院教授で高名な人文地理学者、社会学者のデビッド・ハーべイ氏に、近代史における他の大規模な市民の抗議運動との比較における「ウォール街占拠」運動の位置づけを聞きます。「何かを彷彿とさせる。明日は、さらに多くの人が『ほら、事態は変わらなくちゃいけないんだ、何か違うことが起きないといけないんだ』と言うような状況になることを願っています」とハーべイは言います。『Rebel Cities: From the Right to the City to the Urban Revolution 』(反乱する都市:都市への権利から都市革命へ)は、ハーヴェイの新書です。

    dailynews date: 
    2012/4/30(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ドキュメンタリー映画「ブッカーズ・プレイス」:正々堂々と意見をして命を落としたミシシッピー州の黒人ウェイターの物語

    1965年、ミシシッピー州グリーンウッドのアフリカ系アメリカ人のウェイター、ブッカー・ライトは、米国における人種差別についてNBCのインタビューをあえて受けました。後に彼と彼の家族の生涯を永久に変えてしまう判断でした。ライトは、インタビューの中で「僕はいつも笑うということを学んだ。嫌な奴にほど、もっと笑ってやるんだ。泣くのは心の中だけでいいんだ」と語っています。彼は、後に仕事を失い、警察に暴行され、最後には殺害されました。ライトの生涯は、ライトの孫娘である共同プロデューサーのイベット・ジョンソンと、当時のインタビューアーで、後にライトへのインタビュー取材を行ったことを後悔したフランク・デ・フェリッタを父に持つレイモンド・デ・フェリッタ監督のコラボレーションにより、新作のドキュメンタリー映画『Booker’s Place: A Mississippi Story(ブッカーズ・プレイス:あるミシシッピーでの物語)』の中で語られます。

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    2012/4/30(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 獄中のバーレーン活動家が再審請求を受理される、だが米国支援の政府による虐待は依然続く

    バーレーン政府は、昨年始まった「アラブの春」で米国が支援するバーレーン王政を転覆させようとした罪に問われた21人の再審請求を受理しました。受刑者の中には、ハンガーストライキを82日間行っている人権運動の指導者、アブドゥルハディ・アルカワジャも含まれています。「国際的圧力が十分にかかれば、彼らは再審理をします。そして、ある程度国際社会の関心が薄れるまで、できるだけ時間稼ぎをしようとする。私たちはこれを今までも見てきました。そもそも、決して逮捕や投獄されるべきではなかった人たちであり、彼らは釈放されるべきだったんです」とアブドゥルハディ・アルカワジャの娘マリアム・アルカワジャは話ます。彼女は、軍法会議で使われた証拠の多くは、拷問による自白で得られたものだと主張しています。また、バーレーン警察が未成年を含む被拘束者を殴打し、拷問を続けているとする新しい報告書の編集者であるヒューマン・ライツ・ウォッチのジョー・ストークにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/4/30(Mon)
    記事番号: 
    1

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