デイリーニュース

  • トランスジェンダーの黒人女性 “シーシー”マクドナルドが殺人罪で裁判に 支援者たちは正当防衛を訴え

    トランスジェンダーのアフリカ系アメリカ人女性が来週、第2級殺人罪で裁判を受けます。事件は昨年、彼女がミネアポリスのバーの近くで暴力を振るわれ人種差別的でホモフォビック(同性愛嫌悪的)な罵詈雑言を浴びせられた後に言い争いになって起きたとされます。彼女、クリショーン・“シーシー”・マクドナルドは頬を11針縫い、逮捕後には弁護士もつけられず事情聴取されて独房に入れられたと報道されています。死亡した被害者ディーン・シュミッツは胸にナチスの鉤十字の刺青をしていたという報道もありました。マクドナルドの支援者たちはこの事件は刑事司法制度におけるトランスジェンダーやアフリカ系の人々に対する偏見を象徴するものだと言います。「彼女の身に起きた事態にみんなとても怒っています。ヘンネピン郡が彼女の正当防衛の権利を認めなかったことにも怒っています」と、トランスジェンダーの若者支援ネットワーク(Trans Youth Support Network)事務局長ケイティー・バージェスは言います。彼女の助力でこの事件に社会的関心が集まりました。バージェスは白人以外のトランスジェンダーの人たちは白人のトランスジェンダーの人たちより差別を経験する確率が2倍も高いと指摘します。マクドナルドの親友の1人、レイブン・クロスにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/4/27(Fri)
    記事番号: 
    3
  • バチカンが米国の尼僧たちを叱責 「急進的フェミニズム」の説教や社会正義を立ち過ぎと

    ローマ教皇庁が米国最大のカトリック尼僧グループを叱責しました。社会正義の問題にばかり気を取られて、妊娠中絶や同性婚といった「極めて重要な問題」がおろそかになっているというのです。先週(4月第3週に)発表された報告によると、カトリック教会の指導者層は、尼僧たちが「急進的フェミニズム」を推進し、同性愛のことや司祭は男性に限るという重要な教義に異議を唱えているとして非難しています。大司教1人と司教2人が─みな男性です─尼僧たちを監督する役目に指名されています。「私にはさっぱりわかりません。貧者とともに働くことはイエスが福音書の中で私たちにやりなさいと説いていることです。それが批判の原因らしいのですから。」とシスター・シモーヌ・キャンベルは言います。彼女は先週の報告書を厳しく批判しているカトリック教会の中の社会正義グループNETWORKの代表です。報告書による叱責は、2012年米大統領選挙でいわゆる「女性に対する戦争」が争点のひとつに浮上してきたことと連動しています。カトリックの尼僧の一部はオバマ政権の医療保険制度改革や医療保険に避妊措置を含むことの義務化を支持して司教たちと対立しています。キャンベルは、バチカンが彼女のグループを攻撃しているのは彼女たちが医療保険制度改革を支持しているからだと思うと言います。

    dailynews date: 
    2012/4/27(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマが無人機戦争を拡大する一方 民間人犠牲者の増加をめぐり活動家や遺族代表がワシントンでサミット

    パキスタンの弁護士シャハザード・アクバルは米軍の無人機爆撃で殺された民間人遺族の代理人で、米国への入国を国務省にずっと阻まれてきましたが、今週やっとビザが降りました。アクバル弁護士は「無人機サミット:遠隔操作による殺人とスパイ行為」という会議に出席するため、ワシントンDCに到着したばかりです。このサミットは、死傷者を出す無人機攻撃の回数がオバマ政権下で増加していることに注意を喚起しようと、人権団体が集まって開催するものです。オバマ大統領は、米国の無人機爆撃は現役テロリストのリストにある人間たちに的を絞ったものであり、それによって多数の民間人犠牲者が出ているわけではない、と言います。これに対しアクバルは、「オバマが国民に嘘をついているか、あるいはほんとに世間知らずでCIAが(彼に)提出する報告を鵜呑みにしているかのどちらかです」と言います。このサミットは米国がイエメン国内で無人機爆撃を急激に拡大する状況の中で開かれます。相手が何者か確認せずとも特徴的なパターンを識別すれば爆撃できるという、いわゆる「識別特性」(signature)爆撃の方針が今月になって発効しました。

    dailynews date: 
    2012/4/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • オバマ政権 アリゾナの反移民法に異議 一方で国外追放者の数は前代未聞

    4月25日、米最高裁判所で行われたアリゾナ州の悪名高い反移民法(S B 1070)に関する公聴会についてカラーラインズ・ドット・コム(Colorlines.com)の記者、セス・フリード・ウェスラーから最新情報を聞きます。この訴訟は、同様な法案を通過させ裁判所の裁決を待って保留中の他の6州に影響を及ぼしかねません。「昨日、裁判所で問われたのは、州にはどんな権限があるのかということでした。でもちまたの多くの人々が抱いている疑問は、オバマ大統領は何をしようとしているのか?ということです」とウェスラーは言います。「オバマ政権は、40万人という前代未聞の規模の人々を国外退去させてきましたから」。一連の質問から見る限り、判事たちはイデオロギーの違いを超えて、この法を無効にすることを渋っているように見受けられました。もし最高裁が同法の一部でも支持するのなら、公民権団体は、最高裁判所が人種および民族背景に基づいて差別をしたとして、異議を唱える構えです。「結局、判事たちはこの法律が、ここに住んでいる人々の暮らしにどんなに深刻な影響を与えるのかを理解していません。

    dailynews date: 
    2012/4/26(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 監視の対象にされたハッカー ジェイコブ・アッペルバウムが語るサイバーセキュリティ法案 監視と「サイバー空間の軍事化」

    コンピューター・セキュリティ・リサーチャーのジェイコブ・アッペルバウムは、「サイバー情報共有・保護法案(CISPA)」には、米国市民に対する軍事的な監視を原則的に合法化する案が含まれていると主張しています。「こういったことを『合法的なやり方』で行える能力を飛躍的に拡大したがるのは、すでに行っていることを合法化し、既成事実にしようとしていることだと理解するのが大事です」とアッペルバウムは言います。彼はユーザーがインターネット上で匿名で交信できるようにするネットワーク「Tor プロジェクト」の開発者であり擁護者です。またウィキリークスのボランティアでもあります。

    dailynews date: 
    2012/4/26(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 批判にさらされるサイバーセキュリティ法案(CISPA):米国内での監視活動の増加とプライバシーの権利の侵害の恐れ?

    下院での採決間近の「サイバー情報共有・保護法案(CISPA)」に批判の声があがっています。批評家たちは、同法案が、グーグル、フェイスブック、マイクロソフトのような民間インターネット企業に、機密の顧客記録や通信を国家安全保障局(NSA)や米連邦捜査局(FBI)、国土安全保障省にごっそり渡す事を許し、国家安全保障局が既に密かに実施している国内監視プログラムを事実上合法化することになるのではないかと危惧しています。一方、法案支持者たちは同法案は、中国・ロシア両政府を含めた外国機関によるオンライン上での経済スパイ活動を民間会社が取り締まるために必要だと主張しています。同法案は、オンライン上でのプライバシーを擁護する広範な人たちによる反対を受けており、オバマ政権でさえ拒否権の発動を警告しています。アメリカ自由人権協会(American Civil Liberties Union)の法律顧問、ミッシェル・リチャードソンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/4/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 独占放送:ムミア・アブ=ジャマールとダニー・グローバー 占拠運動 トレイボン・マーティン事件 アクティビズムを語る

    俳優で活動家でもあるダニー・グローバーが20年以上のムミア・アブ=ジャマール支援活動の中で初めてアブ=ジャマール本人と話します。「とにかく──今朝、こんな近くにきみの声を聞けるなんて思っていなかったから私は胸がいっぱいで──きみの釈放のための苦しい戦いをこれからも私たちは続けていく、と言うことを伝えたい。愛してるよ、ブラザー」とグローバーはアブ=ジャマールに話しかけます。アブ=ジャマールも「あなたの声を聞けてめちゃくちゃ嬉しいし感動している」と応えています。ウォール街占拠に関して、アブ=ジャマールはその抗議運動を「我々のこの現代における民主運動の最も偉大な進展の1つ」と呼びつつも、まだ生まれたばかりに過ぎないとしています。「もっとやるべき重要なことがある。それは他の人々の運動とつながってこの国を変えることのできるような抵抗運動のようなものを作り上げることです」

    dailynews date: 
    2012/4/25(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 独占放送:ムミア・アブ=ジャマール 刑務所から語る 死刑囚となった後の人生と自由を求める旅

    デモクラシー・ナウ!独占放送で、ムミア・アブ=ジャマールがペンシルバニア州フラックビルのSCI マハノイ刑務所から電話で出演します。彼は判決を受けてからほぼ30年間、この刑務所の独房で過ごし現在は一般房に移っています。彼が「小さな犬の檻」と呼ぶ、過去30年余りを過ごした独房よりは大きい房で暮らすことになったものの、この終身刑は「ゆっくりした死刑待ち」と同じもので、「時間的には長くなったとしても、これはゆっくり訪れる死に違いない」と彼は言います。2011年暮れに死刑判決が覆った後、アブ=ジャマールは彼の有罪判決における人種偏見と司法上の不当行為を告発することで釈放を勝ち取ることを心に決めていると言います。自身の釈放を求める運動について「我々は自由を求めているのだ」と語ります。彼の支持者たちは、公判判事と検事の人種差別がアブ=ジャマールへの死刑判決を招いたと、長い間主張してきました。アブ=ジャマールは、当時の法廷速記者がアルバート・サボ判事が彼の執務室で、「あのニグロを痛めつける手伝いをしてやる」と言った発言を聞いたと言います。この発言は、法廷のスタッフであり、裁判所の従業員であり、おそらくどの会話であっても最も良い聴き手である法廷速記者が聞いたのです。法廷速記者とは会話を聴き記録するのが仕事なのですから」とアブ=ジャマールは言います。

    dailynews date: 
    2012/4/25(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「1-T Day」 米国の学生ローン負債が1 兆ドルになる日 占拠活動者たちが全米のキャンパスで抗議を計画

    今日は活動家たちが「1-T Day」(1兆ドルの日)と呼ぶ日です。米国の学生ローンの負債が1兆(1-Trillion)ドルにまで膨れ上がる日だからです。ウォールストリート占拠運動の複数のグループが集結して全米の大学キャンパスやコミュニティーで記録的な大学の学費の高さに抗議し、連邦政府が助成する学生用スタッフォード・ローンの低金利延長を求める集会を計画しています。若者たちの票を得ようと、オバマ大統領は24日、ノースカロライナ大学チャペルヒル校で行った演説で学生たちの負債の増加を問題視する姿勢をみせました。現役の博士課程の学生で「『学生負債を占拠しようキャンペーン』拒否の誓約」("Occupy Student Debt Campaign" Pledge of Refusal)の立ち上げに協力したパメラ・ブラウンと、ニューヨーク市立大学大学院教授で、最新書Rebel Cities: From the Right to the City to the Urban Revolution(『反乱の都市:都市への権利から都市の革命へ』)を出版したデイビッド・ハービー教授にも話を聞きます。「企業と富裕層などにより、教育にかかるコストを教育を受ける側に転嫁しようという大きな試みが進行中です」とハービーは言います。「彼らは自社の労働力を訓練するコストを支払いたくないのです。

    dailynews date: 
    2012/4/25(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 司法省前で数百人が抗議 連邦政府にムミア・アブ=ジャマール有罪判決の背後にある人種差別の調査を求める

    元死刑囚ムミア・アブ=ジャマールは死刑判決は破棄されたものの有罪判決は維持されているため未だ収監中です。彼の58歳の誕生日である24日、支持者たち数百人がワシントンDCの司法省前で事件への連邦政府の調査を求めて抗議活動を行いました。アブ=ジャマールは数十年にわたり、自分がフィラデルフィアの警官ダニエル・フォークナー殺害事件で有罪となったのは、公判判事と検事たちの人種差別によるものだと主張しています。昨2011年、第3連邦巡回控訴裁判所は彼に死刑を言い渡すことになった一審で陪審員たちへの指示が混乱を招くようなものであったため、終身刑ではなく死刑を選択するよう誘導されたと認定し、死刑判決を破棄するという下級裁判所の判定を支持しました。今年1月、アブ=ジャマールは独房から一般房に移されています。アブ=ジャマールの弁護士であるジュディス・リッターに法的な最新状況を聞きます。その後にアブ=ジャマールと電話で直接話します。

    dailynews date: 
    2012/4/25(Wed)
    記事番号: 
    1

Pages