デイリーニュース

  • バージニア州知事の人種差別写真スキャンダル 米国人はブラック・フェイスの暴力の歴史を直視すべきと歴史学者

    バージニア州の民主党知事ラルフ・ノーサムへの辞任要求の歴史的背景について話し合います。ノーサムが卒業したイースタン・バージニア医科大学の1984年の卒業アルバム個人ページには、顔を黒く塗った男性と「クー・クラックス・クラン」の衣装を着た男性が並んでいる写真がありました。顔を黒く塗り、ウィグを着けた白人男性がドレス姿で映っている写真もありました。キャプションには「『ベイビー・ラブ』、ダイアナ・ロスが医学部に進学するなんで誰が思っただろう?」とあります。この卒業アルバムには、ほかにも「ブラック・フェイス」をした3人の男性の写真が掲載されています。プリンストン大学アメリカ文化史の助教レイ・リン・バーンズに聞きます。バーンズの新著は Darkology: When the American Dream Wore Blackface(『ダーコロジー アメリカン・ドリームがブラック・フェイスを着けた時』)です。ワシントンポスト掲載の最新記事に“The troubling history behind Ralph Northam’s blackface Klan photo”(「ラルフ・ノーサムのブラック・フェイスとKKK写真の裏にある厄介な歴史」)があります。

    dailynews date: 
    2019/2/4(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 卒業アルバムのブラック・フェイスであいまい発言をしたバージニア州知事 謝罪は「無効」とNAACP幹部

    バージニア州の民主党知事ラルフ・ノーサムへの辞任要求が高まっています。知事が卒業したイースタン・バージニア医科大学の1984年の卒業アルバムの個人ページには、顔を黒く塗った男性と「クー・クラックス・クラン」の衣装を着た男性が並んでいる写真が掲載されていました。ノーサムは2月1日金曜日、その写真について謝罪しました。しかし翌2日土曜日になると、問題の写真に写る男性はどちらも自分ではないと発言を一転させました。1984年のダンス・コンテストでマイケル・ジャクソンに扮するために黒塗りをしたことは認めています。全米黒人地位向上協会のバージニア州会議会長のケビン・チャンドラー牧師に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/2/4(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「卒業アルバムで顔を黒く塗ったバージニア州ノーサム知事は辞任せよ」 同州黒人議員幹部会

    バージニア州の民主党知事ラルフ・ノーサムへの辞任要求が高まっています。知事が卒業した医科大学の1984年の卒業アルバムの個人ページには、顔を黒く塗った男性と白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン」の衣装を着た男性の写真が掲載されていました。ノーサムは1日金曜日、その写真について謝罪しました。しかし翌2日土曜日になると、アルバムの人種差別的な写真に写っている男性2人はいずれも自分ではなく、前回の主張を一転させました。ノーサムは高まる辞任要求に抵抗する一方で、1984年のダンス・コンテストではマイケル・ジャクソンに扮するためにブラック・フェイスをしたことを認めました。バージニア州立軍事学校の1981年の卒業アルバムでは、ノーサムが「クーンマン」という人種差別的なニックネームで呼ばれていたことが判明しています。ノーサムの辞任を呼びかけているラモント・バグビーに聞きます。バグビーはバージニア州議会黒人議員幹部会の議長です。

    dailynews date: 
    2019/2/4(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 現代のリンチ? 2014年ノースカロライナの絞首と人種テロの遺産に迫る『いつでも狩猟期』

    2月に黒人史月間が始まったのに合わせ、米国の過去と現在のリンチについて詳細に分析する、心をかき乱すような新作ドキュメンタリー映画Always in Season(『いつでも狩猟期』)を取り上げます。映画では「平等な正義のイニシアチブ」(Equal Justice Initiative)の創設者ブライアン・スティーブンソンにインタビューしています。この団体は、米国でリンチされた4000人以上のアフリカ系アメリカ人を追悼する、モントゴメリー市の「平和と正義の国民記念碑」を建立しました。当時17歳のアフリカ系アメリカ人の高校生レノン・レイシーの事件にも迫ります。彼は2014年8月29日、ノースカロライナ州のブラデンボロにある白い大きなトレーラーハウスの木製ブランコに取り付けられた2本のベルトから吊り下げられているところを発見されました。死んだ時、彼は年上の白人女性とデートしていました。地方当局は即座に彼の死を自殺と断定しましたが、彼の家族と地元の市民権活動家は、当局がリンチ事件を隠しているのではないかと懸念していました。レイシーの母親のクラウディア・レイシーと、このドキュメンタリーの監督ジャクリーン・オリーブに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/2/1(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 社会には人を殺す権利があるか?チノニェ・チュークー監督の映画『クレメンシー』が死刑を考える

    テキサス州が今週、米国で今年初の死刑を執行したことを受け、アルフレ・ウッダード主演の新作映画『クレメンシー』を取り上げます。死刑の問題を、死刑囚の側からと同時に死刑を執行しなければならない人たちの視点からも考える映画です。ウッダードが演じるのは看守のバーナディン・ウィリアムズで、彼女はこれから自分にとって12番目となる死刑執行に立ち会うところですが、おぞましい失敗となった前回の死刑執行の余波がまだ残っています。オルディス・ホッジ演じるアンソニー・ウッズの死刑執行日が近付くにつれて、ウィリアムズの人生が次第に紐解かれ、州が公認する殺人システムに自分が加担するのはどういう意味をもつのか、彼女は初めて真剣に考えるようになります。この映画はサンダンス映画祭で初上映されました。脚本家で監督のナイジェリア系アメリカ人チノニェ・チュークー氏に話を聞きます。2011年9月21日にジョージア州で処刑されたトロイ・アンソニー・デイビスの死刑執行に刺激を受けて、死刑の問題に取り組むようになったと彼女は言います。デイビスは、警察官マーク・マックフェイル殺害で有罪判決を受け、そのときの証拠に大きな瑕疵があったにもかかわらず死刑を執行されてしまいました。彼の死は、死刑廃止を求める全国的な運動に火をつけることになりました。

    dailynews date: 
    2019/2/1(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事が肺手術で療養中 映画『RBG』がアカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネート

    先月、肺から2つの腫瘍を取り除く手術をした後、療養中のルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事は、最近の口頭弁論を欠席しました。しかし、最高裁の発表によれば、ギンズバーグ判事のがんは無くなったということで、85歳にして3度がんに打ち勝ったことになります。彼女は自宅で論拠に目を通し裁判へ意見を述べているということです。一方、判事の伝記ドキュメンタリー『RBG』がアカデミー賞にノミネートされました。この作品の共同監督であるジュリー・コーエンにサンダンス映画祭で話を聞きました。

    dailynews date: 
    2019/1/31(Thu)
    記事番号: 
    4
  • テッサ・トンプソンとタイムズ・アップ運動 ハリウッドで女性監督起用を増やす運動#4PercentChallengeを開始

    高い評価を受ける俳優テッサ・トンプソンがサンダンス映画祭で、Me Too運動とタイムズ・アップ(Time's Up)運動について語ります。この運動、はハリウッドのスタジオにより多くの女性監督起用を求め、俳優にもより多くの女性監督作品に関わるよう呼びかける新たな運動、#4PercentChallenge(4パーセントチャレンジ)を始めました。タイムズ・アップ運動は「職場における安全確保」が目的だとトンプソンは言います。「権力の不均衡問題に取り組んでいるのです」

    dailynews date: 
    2019/1/31(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「ウィメンズ・マーチ」指導者が反ユダヤ主義 イスラム嫌悪 人種差別などについて意見交換

    女性運動が急激に広まるきっかけとなったドナルド・トランプの大統領就任からちょうど2年となる1月19日、全米各地で大規模なウィメンズ・マーチが行われました。しかし今年のイベントには数々の論争がつきまといました。11月、ウィメンズ・マーチ運動創設者のひとりテリーザ・シュックが、全米共同議長であるボブ・ブランド、タミカ・マロリー、カルメン・ペレス、リンダ・サーソーの解任を要求し、彼らは「反ユダヤ主義、反LBGTQIA、ヘイトと人種差別的表現をこの運動に持ち込んだ」と非難しました。非難の大きな原因となったのが、一部の共同議長たちと、「ネイション・オブ・イスラム」のルイス・ファラカーンとの繋がりです。ファラカーンは反ユダヤ主義であると多くから非難されているからです。今年のサンダンス映画祭では、マロリーとこの運動の主導者たちが、この問題にいかに対処したかを追うドキュメンタリーが初公開されます。This Is Personal(『これは私自身の問題』)というタイトルです。

    dailynews date: 
    2019/1/31(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ステイシー・エイブラムス:投票妨害を狙う勢力よりも「多くの力を注ぐ必要がある」

    米民主党は、トランプ大統領の一般教書演説への返答演説を、ジョージア州知事候補だったステイシー・エイブラムスに依頼しました。今回の演説は政府閉鎖の影響で延期され2月5日に行われます。エイブラムスは公職につかない人物として、そしてアフリカ系米国人女性として、初めて一般教書演説への返答演説を行います。エイブラムスは2018年のジョージア州知事選で投票妨害をしていると広く非難された州務長官ブライアン・ケンプに僅差で敗れた後、投票権保護活動組織「フェア・ファイト・アクション」(Fair Fight Action)を創設しました。この知事選でエイブラムスは11月半ばまで敗北を認めることを拒み、フェア・ファイト・アクションは現在、同州の選挙管理委員を中間選挙の管理が不適切であったとして訴えています。先日、ロサンゼルスで「人種差別の痛みからの回復の日」(National Day of Racial Healing)イベントに出席するエイブラムスに話を聞きました。「私たちの責任は投票日後にも続きます。選挙が終わった瞬間、当選した人たち(私たちと異なる価値観を持つ人々)は精力的に働きはじめます。私たちは彼らよりもっと多くの力を集結して働かなくてはなりません」

    dailynews date: 
    2019/1/31(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 原油のための戦争? 米国がマドゥロ大統領への圧力を増強する中、ボルトンはベネズエラ原油の民営化を推進

    トランプ政権がベネズエラのニコラス・マドゥロ打倒計画を進める中、米国はベネズエラの国営石油会社からの石油の輸入を事実上、禁止しました。この経済制裁には例外がもうけられていて、シェブロンやハリバートンなどの米国企業数社はベネズエラでの活動継続が許されています。数々の受賞歴のあるアラン・ネアンから、ベネズエラの石油民営化への策動について詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2019/1/30(Wed)
    記事番号: 
    3

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