デイリーニュース

  • 「不適切だが弾劾罷免には相当しない」 鍵を握る共和党上院議員の「驚くべき」声明が無罪放免への道を開く

    共和党が多数を占める上院は、歴史的な大統領弾劾裁判で早ければ今日にもトランプ大統領を無罪にする方向で動いています。30日(木)の夜、テネシー州選出の共和党ラマー・アレグザンダー上院議員が、民主党の要求する証人喚問に反対票を投じると表明しました。アレグザンダー議員は、トランプ大統領が外国の政治指導者に自分の政敵を調査させたことは「不適切」であったと述べたうえで、「既に証明されていることを追加の証拠でさらに証明する必要はないし、その行為も弾劾罷免に相当する不正として米国憲法が要求する高い基準を満たしてはいない」と主張しました。民主党が証人喚問を実現するためには共和党から4人の議員の支持を得ることが必要ですが、どうやらそれには足りないようです。共和党の2人の上院議員スーザン・コリンズとミット・ロムニーは証人喚問に賛成すると表明しています。これにアラスカ州選出の共和党リサ・マーカウスキー上院議員が同調した場合は投票結果は賛否同数になり、最高裁長官ジョン・ロバーツ判事が賛成の決済をしない限り、証人喚問は行われないということです。もし証人喚問が否決されれば、共和党指導部は迅速に裁判の終結を図り、大統領を無罪放免する投票を行うでしょう。民主党は、トランプの元国家安全保障担当補佐官ジョン・ボルトンの証言を要求してきました。

    dailynews date: 
    2020/1/31(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『コード化された偏見』:顔認証システムとAIテクノロジーにおける人種的偏見との戦いを追った新ドキュメンタリー

    日常生活の隅々に浸透しつつあるAIの危険性に焦点を当てた新ドキュメンタリーが公開されました。新たな研究では、人工知能(AI)には人種的偏見も反映されていることが分かっています。1月初め、マサチューセッツ州ケンブリッジ市は顔認証技術を禁止する決定をし、サンフランシスコなどと共に増大するAI禁止都市の仲間入りをしました。AIはテクノロジーとして欠落があり、人種やジェンダーへの偏見があると言うのが理由です。最近の研究では、顔認証システムが、アフリカ系米国人およびアジア人の顔を間違う割合は、白人と比較すると10~100倍高いことが分かっています。映画Coded Bias(『コード化された偏見』)では冒頭で、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディア研究所の研究者ジョイ・ボウラウィニが、顔認証ソフトのほとんどは肌の色が濃い人や女性の顔を認証しないということを発見します。ボウラウィニは更に、AIは中立の科学的ツールではなく、広範な社会の不平等を取り込み反映していることを明らかにします。この作品ついてジョイ・ボウラウィニに話を聞きます。彼女はアートを使って、AIが引き起こす影響についての認識を世に広めようとしている研究者です。

    dailynews date: 
    2020/1/30(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 元米国訴訟長官:「アラン・ダーショウィッツは間違っている トランプに法を破る資格はない 弾劾されるべきだ」

    1月29日、トランプ大統領の弾劾裁判で大統領の弁護団は新たに異常な弁護を展開しました。弁護団の一人アラン・ダーショウィッツが、現職大統領は自身の再選が公益に適うと感じたなら、再選の可能性を高めるためにいかなる行動を取ることもできる、と発言したのです。彼は「公益のための再選に役立つと大統領が信じて何かをするのであれば、それを『見返り』とみなして弾劾するべきではない」というを展開しました。トランプは、政治的ライバルであるジョー・バイデンへの捜査を開始するようウクライナに圧力をかけるため、同国への軍事援助を凍結したことで、昨年12月下院で弾劾されました。ダーショウィッツの発言は上院での弾劾裁判中、議員がトランプの弁護団および下院訴追委員に書面で質問する質疑応答で出てきたものです。質疑応答は30日も引き続き行われます。上院共和党指導部が証人召喚を阻止できれば、弾劾裁判は31日にも終了する可能性があります。民主党は、ジョン・ボルトン元国家安全保障問題担当大統領補佐官を証人として呼ぶために十分な票数を確保することに望みをかけています。現在進行中の上院におけるトランプ大統領弾劾裁判について、オバマ政権の元米国訴訟長官代理で最高裁弁護士、ジョージタウン大学法学教授のニール・カチャルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/30(Thu)
    記事番号: 
    1
  • サウスダコタ州でトランス・ジェンダーの若者の命を救う医療を犯罪化? LGBTQの権利に対する最新の攻撃

    サウスダコタ州議会では、29日、トランスジェンダーの若者への性別適合手術を犯罪とする法案を、討議する予定です。サウスダコタ州下院法案1057が可決されれば、第二次性徴遮断薬 (puberty blockers)、ホルモン剤、

    dailynews date: 
    2020/1/29(Wed)
    記事番号: 
    4
  • メフディ・ハサン:弾劾裁判は初日から茶番劇 共和党 による嘘ばかり

    米上院でのトランプ大統領の弾劾裁判で、上院多数派のリーダー、ミッチ・マコネルは28日、内輪の集まりで共和党上院議員たちに、民主党が弾劾裁判の証人を招致するのを阻止するには、強く求めています。 26日夜、ニューヨーク・タイムズ紙はボルトンが近く出版する著書の原稿詳細を公開しました。それによると、昨年8月にトランプがボルトンとの私的な会話の中で、ウクライナがジョー・バイデン前副大統領に関する情報資料を提出するまで、ウクライナに対する3億9100万ドルの軍事援助の凍結を維持したいと語ったと書かれています。28日にトランプの弁護団は冒頭陳述を終了しました。調査報道サイト「インターセプト」のシニアコラムニストで、アルジャジーラ英語放送のインタビュー番組「アップフロント(UpFront)」の司会を務めるメフディ・ハサンに話を聞きます。ジョン・ボルトンの弾劾裁判での役割について、「非常に皮肉なことです。ジョン・ボルトンが世界各地での政権交代を望んでいたことはよく知られていますが、彼が米国の政権交代を望んでいたとは気づきませんでした」とハサンは言います。

    dailynews date: 
    2020/1/29(Wed)
    記事番号: 
    3
  • メフディ・ハサン:トランプの中東案はアパルトヘイトであり、入植者による植民地主義だ

    トランプ大統領によるイスラエルとパレスチナの紛争を終結するための長く待たれた中東案について論議を続けます。トランプはこの案を「世紀の取り引き」と述べました。トランプの義理の息子ジャレッド・クシュナーが、立案したこの計画にはパレスチナ人の主張はいっさい取り入れられていません。イスラエルは西岸占領地の広大な地域で国家主権を獲得し、エルサレム全体がイスラエルの支配下となり、また西岸占領地における国際法違反の入植地はすべて存続することになります。「インターセプト」のシニアコラムニストのメフディ・ハサンと、コロンビア大学現代アラブ学エドワード・サイード記念教授であるラシード・ハリディに話を聞きます。ハリディの最新著のタイトルはThe Hundred-Years War on Palestine(『パレスティナをめぐる百年戦争』)です。

      

    dailynews date: 
    2020/1/29(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「またしても パレスチナ人に対するさらなる宣戦布告だ」:ラシード・ハリディ トランプの中東「平和」案を論評

    イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相は、米国の承認後、占領下にあるヨルダン川西岸の3割近くを併合する計画を発表しています。28日にトランプ大統領は、ネタニヤフ首相と並んで会見し、「中東和平案」と称する案を発表しました。トランプの義理の息子ジャレッド・クシュナーが、立案したこの計画にはパレスチナ人の主張はいっさい取り入れられていません。この和平案の下で、イスラエルは西岸占領地の広大な地域で国家主権を獲得し、エルサレム全体がイスラエルの支配下となり、また占領地におけるすべてのユダヤ人入植者の存続が許されることになります。和平案はまた、4年間の入植凍結と、パレスチナ人の希望に遠く及ばないパレスチナ国家樹立の可能性を標榜していますが、多数の条件が満たされた場合とされています。パレスチナ人はこの米国の和平案を受け、西岸とガザ地区で抗議行動をしました。パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長はこの案を拒否しました。この案が発表されるほんの数時間前に、ネタニヤフは汚職容疑で起訴され、イスラエル史上初めて、刑事告発に直面した現職首相となりました。調査報道サイト「インターセプト」のシニアコラムニスト、メフディ・ハサン およびコロンビア大学の現代アラブ学エドワード・サイード記念教授であるラシード・ハリディに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/29(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 中国人活動家で映画製作者のアイ・ウェイウェイが語る メキシコから香港、新疆での国家的暴力

    2014年、アヨツィナパ教員養成学校の43人の学生がメキシコのイグアラで誘拐され、行方不明になりました。彼らが行方不明になってから5年以上経ちましたが、学生たちの家族は以前として正義を求めて闘っています。この物語は、世界的に有名な中国人の芸術家で社会運動家のアイ・ウェイウェイによる見事な新ドキュメンタリーの主題となっています。映画Vivos(『生存者たち』)は、行方不明の学生たちの家族が、愛する者たちの不在に立ち向かい、メキシコ政府に行方不明事件の責任を取らせようとする日々を追っています。デモクラシーナウは1月第5週、ユタ州パークシティで開かれたサンダンス映画祭で、アイ・ウェイウェイに映画Vivosについて、彼が次のプロジェクトで香港に焦点を絞る理由、その他について話を聞きました。

    dailynews date: 
    2020/1/28(Tue)
    記事番号: 
    3
  • メキシコ人アーティストのイザベル・カバニーヤス殺害が照らし出すシウダー・フアレスに蔓延する女性殺し

    人々に愛された26歳のフェミニスト活動家でアーティストのイザベル・カバニーヤスが最近メキシコのシウダー・フアレスで暗殺され、国境の町の女性殺害と女性への暴力という痛ましい長年の問題が再び表面化しています。1月18日土曜日、カバニーヤスが帰宅しなかったため、彼女の友人たちによってソーシャル・メディア上で行方不明と伝えられました。彼女は同日、フアレスの繁華街の歩道で彼女の自転車の横で射殺されているのが見つかりました。シウダー・フアレスのフェミニスト活動家で、フアレスのフェミニスト共同体「マキラドーラで働く母の娘たち」(Hijas de su Maquilera Madre)のメンバーであるナナ・レベルに カバニーヤス の人生と、この地域に特有の女性殺しの問題について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/1/28(Tue)
    記事番号: 
    2
  • トランプによる大統領特権の拡大主張は「憲法にとって重大な危機」

    1月27日の大統領弾劾裁判での8時間の口頭弁論中、トランプ大統領の弁護団は繰り返し彼は間違ったことは何もしていないと言い、トランプの元国家安全保障問題担当補佐官による衝撃的な暴露発言をほとんど無視しました。この日は、ハーバード大学法律学教授のアラン・ダーショウィッツと、ビル・クリトンの弾劾に結び付く捜査を担当したケネス・スター元独立検察官を含む弁護団がトランプの正当性を主張しました。出版が予定されている本の中で、前国家安全保障問題担当補佐官のジョンボルトンは、ウクライナへの3億9100万ドルの軍事支援の凍結はジョー・バイデンを含む政敵の調査要求と関係していると、トランプが彼に話したと書いています。議会が承認したウクライナへの軍事支援を凍結したことが弾劾裁判の中心的争点です。共和党、メイン州選出のスーザン・コリンズ上院議員とユタ州選出のミット・ロムニー上院議員は、ボルトンの暴露は弾劾裁判に証人を許可することの正当性を強調すると述べました。法律と哲学の教授で、ペンシルベニア大学の倫理と法の支配センターの教授代表であるクレア・フィンケルスタインに、さらに詳しく話を聞きます。「いま、私たちの民主主義において、憲法が重大な危機を迎えています」と、彼女は言います。「なぜなら、今の上院は、大統領自身による弾劾手続きへの妨害に抵抗できず、大統領を追い出すことができないからです」。

    dailynews date: 
    2020/1/28(Tue)
    記事番号: 
    1

Pages