子供の権利を守って数十年 マリアン・ライト・エーデルマン

2008/9/24(Wed)
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20分

マリアン・ライト・エーデルマンは児童の権利推進運動のパイオニアです。とくに貧困家庭の子供たちのために40年以上も活動してきました。彼女が35年前に創設した「児童防衛基金」(チルドレンズ・ディフェンス・ファンド)は、子供たちを貧困から救い出し、虐待から保護し、保健医療と教育への道を確保するための組織です。

1960年代のミシシッピでは黒人の8割以上が貧困にあえいでいました。1967年エーデルマンは連邦議会で南部黒人の窮状を訴え、それに動かされたロバート・ケネディ上院議員がミシシッピ・デルタに現地調査に訪れ貧しい子供たちへの支援を約束しました。

その縁でエーデルマンはマーティン・ルーサー・キングの弁護士として働くようになり、1968年にキング師が計画した「貧者の行進」(プア・ピープルズ・キャンペーン)の組織を助けました。キング師は直前に暗殺されてしまいましたが、残されたエーデルマンやアンドリュー・ヤングなどのよって、予定通り貧困撲滅のための政府の即時対応を求めてワシントンDCへの行進が実行されました(中野)。

*マリアン・ライト・エーデルマン(Marian Wright Edelman)チルドレンズ・ディフェンス・ファンドを創設し、現在はその代表。米国で児童の権利擁護を唱える代表的な活動家であり、法律家として長年公民権運動にたずさわってきた。The Sea Is So Wide and My Boat Is So Small: Charting a Course for the Next Generation (『海はこんなに広いのにわたしの舟はこうも小さくて:次世代のための道を拓く』)をはじめ、著書多数

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字幕翻訳:川上奈緒子/ 校正:桜井まり子
全体監修:中野真紀子・高田絵里