デイリーニュース

  • パキスタンでの米無人機攻撃は軍事標的に的中せず民間人を恐怖に陥れているとの調査結果

    パキスタンでの米軍無人機による秘密の「無人機戦争」では、認知されているよりはるかに多くの民間人が殺害され、国家に打撃を与えると同時に国際法の基盤を揺るがしていることが、最新の報告書で明らかにされました。Living Under Drones(『無人機の下での生活』)と題されたこの報告書を作成した研究者たちは、ドローン機攻撃が「男性、女性、子供を問わず国民を恐怖に陥れ、市民社会に不安神経症や心的外傷をもたらしている」と結論づけています。報告書はまた、この攻撃で殺害された過激派の大半は重要度が低い標的で、彼らを殺害したことで米国がより安全になっているとは言えないと結論しています。無人機攻撃で殺害された過激派のトップリーダーたちは全体の死者のわずか2%に過ぎないとされています。この報告書を書いた2人に話を聞きます。ジェイムズ・キャバレロはスタンフォード大学の国際人権&紛争解決クリニックの事務局長です。サラ・ナッキーはニューヨーク大学法科大学院教授で、法手続きを踏んでいない処刑に関する国連特別報告者も務めました。

    dailynews date: 
    2012/9/26(Wed)
    記事番号: 
    2
  • スペインの「議会を占拠せよ」 緊縮財政策の停止を求め数千人が国会を取り囲む

    25日、マドリッドのスペイン国会議事堂の周囲を数千人の国民が取り囲み、緊縮財政策と、選挙で選ばれた指導者たちへの国民の信頼が失われている現状に抗議しました。この「議会を占拠せよ」抗議行動は、マリアノ・ラホイ首相率いる保守政権が更なる緊縮政策を27日に発表するとしたためです。数時間続いた抗議の後に暴動鎮圧用の装備をした警官隊がデモ隊に警棒で襲いかかりゴム弾も発砲しました。35人が逮捕され60人以上が負傷しています。マドリッドにいる独立系ジャーナリスト、マリア・カリオンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/26(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『帝国の収穫』:米国の介入が引き起こした大量のラテンアメリカ移民流入の経緯を新作映画が分析

    移民をめぐる対立する意見による白熱した議論が行われる中、新長編ドキュメンタリー”Harvest of Empire”(『帝国の収穫』)は、米国によるラテンアメリカへの介入の長い歴史と、我々が現在直面している危機的な移民問題との間の直接的な因果関係を検証しています。受賞歴のあるジャーナリストでデモクラシー・ナウ!の共同ホストでもあるフアン・ゴンザレスが書いた革新的な本を基にした同ドキュメンタリーは、米国の経済的および軍事的思惑が、米国の文化的経済的様相を一変させた前例のない移民の流入を引き起こすことに果たした役割について、ひるむところなく検証しています。ゴンザレスは、ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙のコラムニストで、News for All the People: The Epic Story of Race and the American Media(『すべての人々のためのニュース 人種と米国メディアのかかわりについての壮大な歴史物語』)を含む3冊の本の著者でもあります。同ドキュメンタリーの共同監督エドアルド・ロペスからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/25(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「立ち上がる10億人」:活動家イヴ・エンスラー、女性への暴力の撲滅呼びかける世界ストを計画

    女性の権利が、 米大統領選挙運動の重要な課題になっています。脚本家で活動家のイヴ・エンスラーは女性への暴力の撲滅を目指すグローバル・ストライキを計画しています。「One Billion Rising (立ち上がる10億人)」は、女性たちと、「彼女たちを愛する男性たち」に参加を呼びかけています。エンスラーは受賞経験のある脚本家で『ヴァギナ・モノローグ』の作者です。最新作のEmotional Creature(『感情的な生き物』)」は11月にニューヨークで公開されます。

    dailynews date: 
    2012/9/24(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 投獄されたロシアの女性バンド「プッシー・ライオット」、ヨーコ・オノやアウン・サン・スー・チーが支持

    ロシアのバンド「プッシー・ライオット」のメンバー3人は、ロシア正教会の聖堂内で、ロシアの指導者ウラジーミル・プーチンに抗議をする演奏を行ったとして、過去6か月間、刑務所に拘禁されています。21日、同バンドは、芸術家で活動家のヨーコ・オノによるレノン=オノ平和賞を受賞。20日には、30年ぶりに訪米中のアウン・サン・スー・チーが公的な場で「プッシー・ライオット」への支持を表明しました。服役中の「プッシー・ライオット」メンバー、ナジェージダ・トロコンニコワの夫で、「プッシー・ライオット」の代理として米国を訪れたピョートル・ベルジロフと、バンドの弁護士補助を務めるアリサ・オブラスツォワの2人に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/24(Mon)
    記事番号: 
    2
  • アリゾナ州で「書類(在留資格証)を見せろ」反移民法が施行へ 「ステート・アウト・オブ・ユニオン」著者ジェフ・ビッガーズが語る

    米連邦裁判所判事は先週末、警官に呼び止めた人物の在留資格を確認するよう義務付けたアリゾナ州の反移民法(SB1070)の施行差止を解除しました。フェニックスでは22日、同法により人種プロファイリングが可能になるとして、数百人が抗議のデモ行進を行いました。「書類(在留資格証)を見せろ」法が施行される中、新著State Out of the Union : Arizona and the Final Showdown Over the American Dream(『ステート・アウト・オブ・ユニオン:アリゾナ州、そしてアメリカンドリームをめぐる最終決戦』)の著者ジェフ・ビッガーズに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/24(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 特例拘置引き渡しに関与のCIA23名にイタリアの司法が有罪判決 オバマ政権による訴追は皆無

    イタリアの高等裁判所は、米国の「特例拘置引き渡し」措置によるイスラム聖職者の誘拐事件で起訴されているCIA工作員23名の控訴審で、有罪という原判決を容認する決定を下しました。アブー・オマール師は2003年、ミラノの路上で身柄を拘束されイタリア国内及びドイツ国内の米軍基地に移送された後、エジプトに送られました。アブー・オマールはそこで4年間収監されて拷問を受けました。被告となったアメリカ人は、米国が身柄の引き渡しを拒んだために全員が欠席裁判で有罪となりました。今回の判決は、テロ容疑者の身柄を拷問を許容する国に引き渡すというCIAの措置をめぐる裁判に関して、第一審が世界のどこで行われていようと上訴を受け付ける司法制度によるものです。ただし2008年当時には大統領候補だったバラク・オバマも、拷問と特別引き渡し措置を明白に非難していたのです。このオバマ発言から4年が経って、米国では今や拷問の刑事免責は二大政党のどちらもが認める政策になっていると、本日のゲスト出演者は言います。ウィスコンシン-マディソン大学で歴史学を教えるアルフレッド・マッコイ教授はTorture and Impunity : The U.S. Doctrine of Coercive Interrogation(『拷問と刑事免責:米国の強制的尋問主義』)の著者です。

    dailynews date: 
    2012/9/21(Fri)
    記事番号: 
    3
  • トロイ・デイビスの死から1年: 処刑は全国の死刑制度廃止運動を奮い立たせた

    ジョージア州ジャクソンでトロイ・デイビスが処刑された夜、私たちの特別番組に登場したトロイの妹キンバリー・デイビスら3人の方々に話を聞きます。「私にも私の家族にも辛い時ですが、兄はいつも私たちが戦いを継続し、信念をまっとうするよう望んでいましたし、私たちはその通りにしてきました」とキンバリー・デイビスは言います。テキサス州は9月20日に今年8人目の死刑を執行しましたが、カリフォルニア州では死刑廃止の州民投票を11月に行うことが決まっています。トロイ・デイビスの遺したものや、彼の事例がどのように死刑制度反対運動を勢いづけてきたかを、ベンジャミン・ジェラス全米黒人地位向上協会(NAACP)会長、ならびに国際アムネスティ米国支部のローラ・モイエと話し合います。「人を殺してもいないのに米国で死刑に処せられたのは、トロイ・デイビスが最初ではないし、最後でも無いだろうということを私たちは知っています」とジェラスは言います。モイエは、ロイ・デイビスに比肩すると見る人の多いミズーリ州の死刑囚レジー・クレモンズの最新状況を紹介します。

    dailynews date: 
    2012/9/21(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トロイ・デイビス処刑から1年 ジョージア州が無実の人を処刑した疑いが今もくすぶる

    1年前の今日、ジョージア州は多くの人が有罪判決に疑問を抱くトロイ・アンソニー・デイビスの死刑を執行しました。警官マーク・マクフェイルを殺害した容疑で有罪にした証拠には重大な疑義があり、とりわけ警察以外の目撃証人の9人中7人までもが証言を撤回しているというのに、2011年9月21日に死刑が執行されました。死刑執行の延期を求めるデイビスの最後の訴えが連邦最高裁に認められるかどうか世界が注視する中、デモクラシー・ナウ!は報道機関で唯一、ジョージア州ジャクソンの刑務所敷地から生放送を続けました。6時間に及んだ特別番組で、私たちは1日中寝ずの抗議を続けていたデイビスの支援者たちや家族の声を伝えました。やがて、午後11時8分に毒物注射による死刑が執行されたとの知らせが入り、執行に立ち会った人たちの話も聞きました。

    dailynews date: 
    2012/9/21(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「ベインポートはロムニーの経済政策の象徴」: 中国へのアウトソーシングと戦うベイン社所有の工場労働者

    「ベインポートへようこそ。ロムニー経済のお味見を」、本日の中継現場イリノイ州フリーポートのテント村を訪れると、垂れ幕に書かれたそんな言葉が目に飛び込んできます。「ベインポート」は労働者たちが設置した野営地です。11月に工場が閉鎖されて中国に移転し170件の職も中国に移ると、労働者たちは生活手段を失います。雇用主であるセ ンサタ・テクノロジーズの工場は、共和党大統領候補ミット・ロムニーが共同起業したベイン・キャピタル所有です。デモクラシー・ナウ!がセンサタの労働者たちと最初に出会ったのは、共和党全国大会が開かれていたフロリダ州タンパでした。彼らは当地でロムニーとの会見のチャンスを探りましたが、不成功に終わりました。その後フリーポートに戻り、自分たちの職場をなんとかして救おうと抗議の野営地を設置しました。「ベインポート」で抗議中の労働者ドット・ターナーとシェリル・ランデッカーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/20(Thu)
    記事番号: 
    3

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