デイリーニュース

  • バージニア州の中絶医療つぶし規制で負担大の条件で中絶医院が閉院危機

    リッチモンドからお送りする今放送で、バージニア州の多くの妊娠中絶医院を閉院に追い込む可能性のある新法案を取り上げます。先月可決された通称「中絶医療つぶし規制(Targeted Regulation of Abortion Providers)」法、もしくは「TRAP」法は、中絶を行う医院に総合病院と同様の建築基準を求めるものです。建物を修繕できない医院は閉院となるため、中絶手術への規制をするための見え透いた法案だとの批判が上がっています。中絶を行う医師に特別な条件を課す同様のTRAP法により、ミシシッピ州の最後のクリニックが脅かされており、またテネシー州では最近、医院が閉院に追い込まれました。バージニア州の新法案成立を先導する長年のバージニア州司法長官のケン・クッシネリは、来年の州知事選への出馬を表明しています。本日は、州の新建築基準を満たす準備をするまでの2年間の緊急免許を取得したキャピタル・ウィメンズ・ヘルスクリニック院長のシェリー・エイブラムスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/10/1(Mon)
    記事番号: 
    3
  • シェル訴訟、最高裁は「法人格」の国外犯罪に対する責任能力を認めるか

    外国で起きた人権侵害の生存者が米国の法廷で企業を訴えることが出来るかどうかという重要な訴訟で、最高裁の2012/13年の新年度が本日、始まります。この裁判の焦点は、ナイジェリア人活動家らの殺害と拷問に石油大手シェルの親会社ロイヤル・ダッチ・ペトロリアムが共謀したとする告訴です。この「キオベル対ロイヤル・ダッチ・シェル」訴訟を、政治資金をめぐるシチズン・ユナイテッド判決と比べる専門家もいます。最高裁は2010年、米国憲法修正第1条のもとで企業には広範囲な権利があり、政治運動に直接献金することもできるという判決を下しました。今回の訴訟では、企業が国際法違反について個人と同等の責任があるのかどうかの判断を、裁判所が迫られています。最高裁の判決は、下級裁判所で審理されているほかの数多くの人権訴訟にも影響を与えることになるでしょう。本日は、ニューヨークから憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)の法律顧問バハー・アズマイに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/10/1(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 1パーセントのための法廷? 新年度の最高裁は重要訴訟が多数

    2012/13年度を迎えた米国最高裁では、重要かつ大きく意見の分かれる問題の訴訟が多数行われる見込みです。前年度は、1つの訴訟が決定的でした。オバマ大統領肝いりの医療費負担適正化法(Affordable Care Act)が5対4で合憲と判断され、1960年代以来最大規模の医療保険制度改革への道を開いたのです。今年度は、アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)や同性婚、国際的な人権侵害に対する企業の説明責任や選挙権など、重要かつ大きく意見が分かれる問題についての裁判が多数行われる見通しです。本日は、市民団体「正義のための同盟」(The Alliance for Justice)代表のナン・アロンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/10/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「民主的女性主義」 詩人・活動家アリス・ウォーカーが語る女性の台頭とオバマと2012年選挙

    2012年大統領選挙まで残すところ40日を切りました。詩人で活動家のアリス・ウォーカーが新作の詩Democratic Womanism(『民主的女性主義』)を朗読し、無人機爆撃の活用など、オバマ大統領
    が遺すものについての彼女の思いを話します。「なぜ微笑むのとあなたは聞く 来るべき総選挙で 2つの悪の中でより悪くない方に 鼻をつまんで投票するとあなたが言ったから」とウォーカーは読み上げます。「悪は2つだけじゃない それが微笑む理由の1つ」

    dailynews date: 
    2012/9/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • パレスチナ人の境遇は「50年前の米国南部よりも過酷」とアリス・ウォーカー

    著名な詩人・作家・活動家のアリス・ウォーカーのインタビューをを続けます。彼女は長年にわたりパレスチナ人の権利を訴えてきました。昨年の夏、彼女はガザ地区を目指した支援船団「フリーダム・フロッティラ」の米国船に乗り込んでいました。これはイスラエルによるガザ封鎖に対して異議申し立てをするためのアクションです。アリス・ウォーカーはまた、パレスチナ問題に関するラッセル法廷の陪審員も努めています。これはイスラエルの国際法違反に対する他国の責任に関心を向けようと、2009年に設置された国際民衆法廷です。ウォーカーは人種隔離政策の時代の米国南部で育った自分の体験を語り、そこから今日イスラエルが占領下のパレスチナで行っている隔離政策へと話を進めます。「その不公正さは米国南部にそっくりです。50年前の南部に本当にそっくり、というかもっと過酷なくらいです。パレスチナでは負傷者や、撃たれた人、殺された人、投獄された人の数がずっと多いのですから。何千人ものパレスチナ人が、ほとんど理由もなく牢獄につながれているのです」とウォーカーは言います。

    dailynews date: 
    2012/9/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • アリス・ウォーカー『カラー・パープル』から30年:人種差別と女性への暴力は世界的課題

    『カラー・パープル』が出版されてちょうど30年、その著者で詩人かつ活動家のアリス・ウォーカーを迎え、この画期的な小説と息の長い影響力について話を聞きます。1930年代のジョージア州の田舎を主要舞台とするこの本は、若く貧しいアフリカ系アメリカ人の女性セリーを主人公とし、性差別や人種差別や家父長制が色濃く残る社会の中で、彼女が苦労しながら力を獲得していく過程を描いています。この小説でウォーカーは1983年、ピュリッツァー賞の小説部門をアフリカ系アメリカ人女性として初めて受賞しました。ウォーカーがこの小説タイトルの由来と、主な登場人物について著者自身の一族の歴史とからめながら話します。

    dailynews date: 
    2012/9/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米国 ジュリアン・アサンジとウィキリークスを「国家の敵」指定か

    情報公開法に基づき入手した文書によれば、米国はウィキリークスを創設したジュリアン・アサンジを「国家の敵」に指定した可能性があるということです。米空軍による防諜関連の文書は、軍人がウィキリークスないしその支持者とコンタクトを取った場合、「敵と接触を図った」として告発される危険があるとしています。これは軍では死刑の可能性もある重大犯罪とされています。憲法上の権利センター(Center for Constitutional Rights)名誉会長で、アサンジとウィキリークスの顧問弁護士を務める、マイケル・ラトナー弁護士に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/27(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ジュリアン・アサンジ 国連へのメッセージでオバマ政権に「秘密主義支配」を改めるよう要請

    ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは、26日夜に行われた国連総会のサブミーティングに、在ロンドン、エクアドル大使館から衛星回線でメッセージを送りました。この中でアサンジは、政治亡命に関する国連条約に対し感謝を述べるとともに、軍の内部告発を行った疑いを持たれるブラッドリー・マニングに対する米国の処遇を非難しました。アサンジはまた、オバマ大統領はアラブの春をくいものにしたと非難し、米国にウィキリークスとその支持者への迫害を止めるよう要求しました。デモクラシー・ナウ! ではアサンジのスピーチを放送します。

    dailynews date: 
    2012/9/27(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 『ALEC合衆国』:実質的に米国の法律を書いている秘密組織をビル・モイヤーズが取材

    "The United States of ALEC"(『ALEC合衆国』)のデモクラシー・ナウ! による初公開です。この作品は伝説的ジャーナリスト、ビル・モイヤーズが、秘密組織、米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council : ALEC)が、米国の産業界が全米各地の州で、州法を発議するだけでなく草案作りまで行うのを支援している様子を取材したものです。米企業と右派代議士からなるALECは、「手本」となる法案の作成と採決を密室で行っています。「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法や、一連の投票阻止法、組合つぶし政策など、議論の的となっている法案推進に力を貸したことで、ALECは最近ことに注目されています。ALECは自称「超党派官民パートナーシップ」ですが実際は、州レベルの政治家と、市民に監視の目を逃れて自社の利益を増大したい巨大企業を繋ぐ、全国的な組織です。モイヤーズの特別レポートは、9月最終週の週末に「モイヤーズ&カンパニー」で放送予定ですが、それに先駆けて本日27日のデモクラシー・ナウ!」で初公開されます。『ALEC合衆国』はオカピ・プロダクションとシューマン・メディア・センターが共同制作しました。

    dailynews date: 
    2012/9/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • NFL試合での疑惑の判定 組合員審判への幅広い支持とオーナーたちの「企業の傲慢」への怒りに火をつける

    全米プロフットボールリーグ(NFL)と審判組合との労使紛争の影響で、代行審判が起用されていた24日夜のシアトル・シーホークスとグリーンベイ・パッカーズの試合が大変な物議を醸しています。問題は試合終了間際の逆転タッチダウンにつながったパスで、代行審判たちがパス・インターフィアレンスの反則を取らなかったこと。試合はこれでシーホークスの勝利となりましたが大方の見方はこの逆転は成立していないというものです。この試合で、NFLが年金や給与をめぐる交渉が紛糾している正規のプロの審判をロックアウトし、代用審判を起用して試合を運営していることに注目が集まっています。スポーツ記者のデイブ・ザイリンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/9/26(Wed)
    記事番号: 
    3

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