デイリーニュース

  • グアンタナモ収容所の悲惨な状態:130人以上の囚人がハンストを決行 数十人が強制的に栄養を与えられる

    グアンタナモ米軍基地の収容所でハンガーストライキを行っている囚人数が100人に達したことを初めて米軍が認めました。ハンストを行っている人の約5分の1は、現在、強制的に栄養を与えられています。囚人の弁護士たちによると、130人以上の男性がこの2月から始まったハンストに参加しているそうです。ハンスト参加者の一人は、イエメン人のサミル・ナジアル・ハサン・モクベルです。ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された手紙の中で「毎日、自分の食事を拒否し、命の危険を犯すというの方法を、私たちは選びました。私たちが味わっている痛みをきっかけに、手遅れになる前に世界の目がもう一度グアンタナモに目を向けることを望んでいます」と語っています。本日は、グアンタナモの囚人11人を代表する弁護士、カルロス・ワーナーに話を聞きます。26日、彼は囚人の一人と話をしました。「彼らが拘禁されているのは、残念ながら、大統領にグアンタナモ収容所を閉鎖する政治的意思がないからです。大統領は、それが米国の利益にかなうと思えば、囚人を移送する権限を持っています。けれども、166人のグアンタナモ囚人は米国に対してさしたる影響力ももたないため、大統領にはことを起こす政治的意思がありません。それなのに、一般の米国人は、この囚人の半分、86人にはすでに釈放の許可が出ていることを知りません」とワーナーは語ります。

    dailynews date: 
    2013/4/29(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 『モハメッド・アリの試練』:ボクシングチャンピオンのベトナム戦争徴兵忌避は彼の人生の戦いだった

    独占放送です。モハメッド・アリの闘争の人生を描いた新作ドキュメンタリー映画から抜粋を放送します。映画はイスラムへの改宗やベトネム戦争での兵役の拒否、それに伴うボクシング界からの追放と最終的にリングに復帰するまでの数年にわたる道のりを描いています。アリはスポーツ史上最も偉大なボクサーであるといわれます。徴兵を忌避して良心的兵役拒否者になったとき、彼は禁固刑を言い渡されヘビー級チャンピオンのタイトルも剥奪されました。連邦最高裁判所まで争って投獄は免れましたが、ボクシングの試合への出場許可を取り戻すまでに4年もかかったのです。映画The Trials of Muhammad Ali(『モハメッド・アリの試練』【訳注:trial には裁判、試合の意も】)は今夜、ニューヨーク市のトライベッカ映画祭で世界プレミア上映されます。番組ゲストのビル・シーゲル監督は「これはボクシング映画ではありません。でも闘争の映画ではあります。これは旅の映画です。彼の旅であると同時に私たちの旅の映画でもあってほしいですね」と言います。エグゼキュティブ・プロデューサーのゴードン・クインにも話を聞きます。

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    2013/4/26(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「愛に色はない」:ジョージア州の高校生たちが初の人種統合プロムを開催へ

    南部ジョージア州の高校生グループが卒業パーティー(プロム)が人種別であることに異議を唱える歴史的な行動を起こしています。生徒たちの努力に加えて全米黒人地位向上協会(NAACP)などの団体の支持もあって、ウィルコックス・カウンティ高校では初めての人種統合プロムを27日の土曜日に開催することになりました。ブラウン対教育委員会裁判で全米の学校システムから人種差別を撤廃するという判決が出てから60年近く経っています。同高のプロムはこれまで私的なグループによって主催されてきており、白人向けの「ホワイト・プロム」を後援する親たちはアフリカ系の生徒の出席を断ってきたのです。地元自治体当局は、人種別のプロムが続いてきたのは私的に開催されるため学校区の管理外にあるからだと説明しています。このニュースはソーシャルメディアを通じてあっという間に拡散し、オーストラリアや韓国といった遠くの国々からも人種統合プロムへの支持や寄付が集まっています。この人種統合プロム開催に尽力する生徒2人に話を聞きます。マレシア・ラッカーとブランドン・デイビスです。またマレシアの試みを支援してきた母親トニ・ラッカーとも話します。

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    2013/4/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • おとり捜査のせいでFBIはボストン爆弾事件容疑者を見逃したか?

    米警備当局が、ボストン・マラソン爆弾事件を防ぐことができたかもしれない警告に注意を払わなかったのではないかという疑惑が膨らんでいます。兄タメルラン・ツァルナエフ容疑者が実は米国の諜報レーダーに引っかかっていたというニュースが流れて以来、連邦機関には捜査における優先事項を見直すべきだとの声が多く寄せられるようになっています。特に犯罪誘発のワナに当たるとも批判されるおとり捜査を、もっと重要視せよと言う声です。この1月に出版されたThe Terror Factory : Inside the FBI’s Manufactured War on Terrorism(『テロ工場:FBI産テロ戦争の内幕』)の著者トレバー・アーロンソンに話を聞きます。彼はフロリダ調査報道センター(Florida Center for Investigative Reporting)の共同代表でマザー・ジョーンズ誌の寄稿記者でもあります。

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    2013/4/26(Fri)
    記事番号: 
    1
  • イエメンの活動家ファレア・アル=ムスリミ 同国での無人機戦争を辞めるよう米国に呼びかけ

    4月第4週にあたる今週、イエメンの活動家でジャーナリストのファレア・アル=ムスリミが、彼の祖国での米国の無人機による空爆を停止するよう、心を打つ証言を行いました。オバマ政権の無人機攻撃と標的殺害の秘密プログラムに関する初の連邦議会公聴会にて、アル=ムスリミは、無人機を使った戦争行為が普通の市民に与える被害について、通常では聞くことのできない体験者としての証言を行いました。アル=ムスリミの家族が住むウェサブの村は先週、米国の無人機空爆を受け5人が死亡しました。10代に米国で教育を受けたアル=ムスリミは、無人機による攻撃のために、イエメン人は、彼を受け入れてくれた米国に対する反感を募らせていると語りました。

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    2013/4/25(Thu)
    記事番号: 
    3
  • タズリーン工場火災の生存者 米小売業者に労働安全策への妨害を止めるよう訴え

    4月第4週に起きたバングラデシュでの工場倒壊事故は、少なくとも労働者112名の犠牲者の犠牲者を出した、ウォルマートをはじめとする衣料品ブランドの服の生産工場タズリーン工場火災から5ヶ月後に起りました。ウォルマートは、明らかに同工場の最大のバイヤーだったにも関わらず、4月始め、被害者とその家族への補償支払いを拒否しました。タズリーン工場火災で、3階の窓から飛び降りて助かった労働者スミ・アベディンに話を聞きます。彼女はその際、腕と足、両方を骨折しました。アベディンは現在、全米を周り、ウォルマートやギャップ、ディズニーなどの小売業者に、バングラデシュでの労働環境改善を率先して行うよう呼びかけています。バングラデシュ労働連帯センター(Bangladesh Center for Worker Solidarity)事務局長カルポナ・アクターと、世界の労働者と人権研究所(Institute for Global Labour and Human Rights)所長チャーリー・カーナガンにも話を聞きます。

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    2013/4/25(Thu)
    記事番号: 
    2
  • バングラデシュ工場倒壊で200人以上が死亡 建物の危険を無視するよう労働者に強制後の事故

    数千人の労働者が働く8階建ての衣類工場のビル倒壊で、死者数は200人に達しました。1000人以上が負傷し、瓦礫の下に閉じ込められている人の数はわかっていません。建物にひび割れがあるのは前から見つかっていましたが、それにもかかわらず、工場経営者は作業の継続を強要したと労働者たちは語っています。4月25日、バングラデシュの首都ダッカでは抗議デモが起り、怒った労働者が主要な高速道路を塞ぎ、数カ所の工場へ行進し、同国大手製造グループ本社前で集会を行いました。今回の惨事の5ヶ月前にも、ウォルマートをはじめとする衣料品ブランドの服を生産しているタズリーン工場で火災が発生し、少なくとも112名の労働者が犠牲になりました。2人のゲストに話をききます。バングラデシュ労働連帯センター(Bangladesh Center for Worker Solidarity)事務局長カルポナ・アクターと、世界の労働者と人権研究所(Institute for Global Labour and Human Rights)所長チャーリー・カーナガンがゲストです。

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    2013/4/25(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 世界は戦場だ: ジェレミー・スケイヒルが語る 「汚い戦争」とオバマの無人機攻撃の拡大

    米上院が無人機と標的殺害に関する初めての公聴会を開く中、ジェレミー・スケイヒルへのインタビューのパート2を放送します。新著Dirty Wars : The World Is a Battlefield(『汚い戦争:世界は戦場だ』)で、スケイヒルはソマリアからパキスタンまでの国々でのCIAとJSOC(米統合特殊作戦軍)による秘密戦争の拡大について書いています。「私がこの戦略を『汚い戦争』と呼ぶのは、特にオバマ政権下で、人々がこの世にはきれいな戦争(clean war)なんてものがあるような気にさせられているからです」とスケイヒルは言います。彼はさらにアフリカでの秘密作戦、イエメンで米国人を標的にしたこと、自らの取材調査においてウィキリークスが果たした重要な役割に関しても話します。また、現在収監中の内部告発者ブラッドリー・マニングがかつて、民間警備企業ブラックウォーターに関する情報を彼にもたらしてくれたことも明かしています。スケイヒルはネイション誌の安全保障専門の記者でデモクラシー・ナウ!でも長年にわたって特派員を務めています。スケイヒルはここ数年間、この『汚い戦争』の映画と本を作成するプロジェクトを手がけてきました。本は23日に出版されました。映画はリック・ローリー監督で6月に劇場公開されます。このインタビューのパート1はこちらをクリック。

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    2013/4/24(Wed)
    記事番号: 
    2
  • オバマ政権が出席回避した公聴会でイエメン人が証言 米ドローン戦争ですくむ市民 勢いづく過激派

    彼の村が無人機に爆撃されてから6日後、イエメン人活動家ファレア・アル=ムスリミが米議会で米国の無人機戦争について証言しました。23日の公聴会はオバマ政権の標的殺害プログラムに関する上院初の公聴会でした。アル=ムスリミの家族が住む村は先週米国の無人機による攻撃を受けました。ホワイトハウスはこの公聴会に人を送らず、同プログラムの合法性を主張することを拒否しました。「アメリカと聞けば、私たちは恐怖のことを考えてしまいます。頭上を飛び交う、いつでもミサイルを発射できる無人機から感じる恐怖のことです」とアル=ムスリミは同胞イエメン人のことをそう話します。「暴力三昧の過激派たちがこれまで成し得なかったことを、無人機攻撃は一瞬で成し遂げたのです」。公聴会では法学者や米軍関係者も証言しました。

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    2013/4/24(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ジェレミー・スケイヒル:オバマによるイエメンでの2人の米国人暗殺にまつわる秘話

    2011年にオバマ政権によって行われた、アンワル・アウラキと、デンバーで生まれた16歳の彼の息子アブドルラーマンの二人の米国市民の暗殺は、ジェレミー・スケイヒルの新著Dirty Wars: The World is a Battlefield(『汚い戦争:世界は戦場だ』)の中心的な主題のひとつです。同書はイエメン、ソマリア、アフガニスタンにおける米国の秘密作戦についての長年にわたるスケイヒルの報告を基盤にしています。オバマ政権はアンワルの殺害を正当化する一方で、アンワル殺害の2週間後に別の無人機による攻撃でアブドルラーマンを標的にした理由に関しては、公的に説明を一切行っていません。スケイヒルは、現CIA長官で以前はオバマ政権の国土安保・テロ対策担当大統領補佐官だったジョン・ブレナンが、十代のアブドルラーマンの殺害は“意図的”だったのではないかとの疑惑を抱いていたことを明らかにしています。「政府の下部組織の一つが、独断で、しかも秘密裏に、証拠もなしに一人の米国市民の死刑あるいは暗殺に処すと決定してもかまわないという考え方が、米国にとって持つ意味を、我々は冷静に考えるべきだと思います」と、ネイション誌の国家安全保障記者であるスケイヒルは語ります。米上院は4月23日、オバマ政権の無人機と標的殺害プログラムについて初の公聴会を開く予定です。

    dailynews date: 
    2013/4/23(Tue)
    記事番号: 
    1

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