デイリーニュース

  • 元司法長官のラムゼイ・クラークが政府による「権威主義的」なAP通信社の電話記録押収を非難

    AP通信社は、米司法省がジャーナリストたちの膨大な量の電話記録を極秘に入手したと述べ、同社最高経営責任者は「大規模で前例のない侵害」として非難しました。オバマ政権は、個々の記者の職場とプライベートの電話番号の通話記録、ニューヨーク市、ワシントンDC、コネティカット州ハートフォードの同社のオフィスの代表番号、連邦議会下院の記者室の同社の代表番号の通話記録を入手しました。100人以上の記者がこれらのオフィスで働いています。記録は2012年の4月から5月にかけてのものでした。記録を入手された人の中には、マット・アプッゾ、アダム・ゴールドマン他、3人の記者と1人の編集者が含まれていました。この全員が、テロの計画を止めたとされる、イエメンでのCIAの作戦の詳細を明らかにした2012年5月7日の記事に関わっていました。AP社は、政府の要求に従い、この記事の公表を遅らせていました。「報道機関の自由に対するひどい侵害のようにみえます」と、1967年から1969年まで司法長官を務めたラムゼイ・クラークは言います。「一般の民衆や、報道機関に情報を提供する人々が、国家権力が自分たちの会話を聞いたり押収したりできることを前提としなければならないとしたら、報道機関を有効に運営することなどできないでしょう。」

    dailynews date: 
    2013/5/14(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 服役中の公民権弁護士リン・スチュワート:癌の悪化で特別釈放を求める

    服役中の弁護士リン・スチュワートの健康状態が悪化してることから、彼女を早期釈放させようとする支援が高まっています。スチュワートが服役している刑務所の所長は司法省に、彼女を釈放し、ニューヨーク市の「スローン・ケタリング癌センター」(Sloan-Kettering Cancer Center)に入院させるよう提言しました。孫もいる、この73歳の服役囚は、リンパ節や肩、骨、肺にまで転移して広がっているステージ4の癌と闘っています。スチュワートは、テキサスのフォートワース近郊の連邦刑務所で10年の禁錮刑に服しています。彼女は2005年、勾留中の依頼人、“盲目のシャィフ”として知られる、エジプト人のイスラム集団精神的指導者オマール・アブデル=ラーマンの代理としてプレスリリースを配布したとして有罪になりました。アブデル=ラーマンは、1995年にニューヨークの複数の観光名所の爆破計画に関与した罪で終身刑に服しています。元司法長官ラムゼイ・クラークと、記者に許可された初の対面取材で連邦刑務所でリン・スチュワートにインタビューし、テキサスから戻ったばかりのデモクラシー・ナウ!のプロデューサー、ルネ・フェルツに話を聞きます。スチュワートの釈放を求める声が高まっているこの時期、連邦刑務局は末期症状の囚人たちの釈放を拒否していることに対し、ますます強い批判を受けています。

    dailynews date: 
    2013/5/14(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 気候の臨界点? 人類史上初、二酸化炭素濃度が400ppmに

    地球がついに、ここ200万〜300万年ほど見られなかった気候の暗い節目に到達したと科学者が警告しています。米国海洋大気庁の報告によると、温室効果のある二酸化炭素の大気濃度が400ppmを超えました。400ppmという数字は、国連気候変動会議の重要な指標となっており、人為的な原因による地球温暖化を劇的に悪化させうる危険なレベルとして広く認められています。本日は、著名な気候学者で、ペンシルベニア州立大学の気象学教授、新著The Hockey Stick and the Climate Wars : Dispatches from the Front Lines(『ホッケースティックと気候戦争:前線からの報告書』)を執筆したマイケル・マンに話を聞きます。「地球の歴史で二酸化炭素の量が今現在と同じくらいだった時期をみつけようとすると、数百万年前まで遡らなければなりません。人類が加速度的な率で化石燃料を燃やし続け、今までどおりのやり方を続けたら、おそらく20年あまりで450ppmを超えてしまうでしょう。大気中の二酸化炭素の量がそこまで高まると、我々は、まさしく危険で後戻りのきかない気候変化と呼ぶべきものを生み出してしまうのです」とマイケルは警告します。

    dailynews date: 
    2013/5/13(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 集団虐殺でリオス・モントに有罪判決:次はグアテマラ大統領ペレス・モリーナや米政府高官か

    歴史的な判決です。米国が支援したグアテマラの元独裁者、エフライン・リオス・モント被告に集団虐殺と人道に対する罪で禁固80年の有罪判決が言い渡されました。リオス・モントは、1982年の政権掌握後、グアテマラのイシル地域で1700人以上の殺害を指示したことに対し有罪を言い渡されました。元国家元首が自国内で集団虐殺で有罪判決を下されるのは初めてです。裁判官は、この犯罪に関係した「その他の全員」の捜査を直ちに行うよう、検察側に指示しました。オットー・ペレス・モリーナ現大統領は、当時、リオス・モント政権下で地域指揮官の任にあり、法廷の証言の中で他の人々と共に虐殺への加担が示唆されました。本日は、1980年代初頭に集団虐殺を大々的に報告し、この裁判を取材するために再びグアテマラを訪れた調査記者のアラン・ネアンに話を聞きます。ペレス・モリーナはCNNのインタビューの中で、集団虐殺が起きたことを否定しましたが、30年前にネアンに対して語った、イシルでの殺害で自らが果たした役割を認める発言を問い詰められました。「今回の判決は、人種差別に立ち向かう先住民族にとって画期的な突破口であり、文明における飛躍的進歩です」とネアンは語ります。さらにネアンは、この判決は米政府にも大きな影響を及ぼす可能性があると言います。

    dailynews date: 
    2013/5/13(Mon)
    記事番号: 
    1
  • あなたのEメールをFBIとIRSが令状なしに盗み読み?

    アメリカ自由人権協会(ACLU)が入手した文書で、連邦捜査局(FBI)と国税庁(IRS)が米国市民のEメールやその他の電子通信を令状なしで閲読しているかもしれないことが明らかになりました。折しも、オバマ政権が政府によるインターネット監視体制の抜本的見直しを検討中というニュースも報じられました。ニューヨーク・タイムズ紙によると、新規則ではインスタントメッセージなどのウェブサービスの利用者の盗聴がより簡単になるそうです。「FBIは考えられるすべての種類の通信を傍受できるようにしたいのです」と、アメリカ自由人権協会の言論プライバシー技術プロジェクトの責任者ベン・ウィツナー弁護士は言います。「FBIの要求は基本的に、全ての民間ネットサービス企業がコードを書き換えて政府の監視強化を可能にすることです……それを達成するために、インターネット全体の機密性を弱めるつもりなのです」

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    2013/5/10(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 家族が投獄され亡命中のバーレーン活動家マリアム・アルハワジャが迫害を非難

    バーレーン政府が反対派の抗議の弾圧を続けています。デモは鎮圧され多数の反体制派が投獄されています。バーレーン屈指の人権活動家マリアム・アルハワジャがスタジオに来ています。彼女の一家は米国の支援する君主体制を厳しく批判してきましたが、そのために支払った代償も大きなものでした。マリアムの父親アブドゥルハディ・アルハワジャは人権弁護士で、終身刑を宣告されました。すでに獄中で2年が過ぎました。彼女の姉(妹)ザイナブ・アルハワジャも投獄されています。一家の近しい友人であるナビール・ラジャブも収監されています。ラジャブはバーレーン人権センターの所長だった人物です。「2年以上も続いている人権侵害に関して、バーレーン政府は説明責任をほとんど果たしていません」とアルハワジャは言います。バーレーン人権センターはいま彼女が所長代行を務めています。

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    2013/5/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 大量殺戮の証拠を尻目にグアテマラ元独裁者はジェノサイド裁判で無実を叫ぶ

    米国が支援したグアテマラの独裁者エフライン・リオス・モントの歴史的裁判の判決が本日中にも出ると予想されています。大虐殺の罪で裁判を受ける国家元首は米州では彼が初めてです。彼の罪状は、1982年の権力掌握以降、グアテマラの先住民(マヤ人)地域で1700人以上の殺害を差配したというものです。9日には公判で初めて証言台に立ち、「私は自分の無実を宣言する」「私は国内のいかなる民族集団の殲滅を意図したことも目的としたこともない」と述べました。公判中、100人近い検察側証人が国軍による大量殺戮、拷問、強姦の詳細を描写しました。「もしリオス・モントが有罪ならば、次の問いは、では(現グアテマラ大統領オットー・)ペレス・モリナはどうなのか、さらにはリオス・モントがジェノサイドの罪を問われている犯罪を支援するために武器や資金や爆弾、銃弾や政治的支持を与えた米国の後援者たちの罪はどうか、ということです」と、グアテマラシティから調査歩道ジャーナリストのアラン・ネアンが問いかけます。ネアン記者は1980年代に、グアテマラでの大虐殺と独裁政権への米国の支援に関する数多くの記事を発表しました。」

    dailynews date: 
    2013/5/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米の支援を受けたグアテマラの独裁者リオス・モント 大量虐殺裁判で禁固75年 求刑

    米国の支援を受けたグアテマラの独裁者エフライン・リオス・モントが、アメリカ大陸の国家元首のなかではじめて大量虐殺で告発された歴史的裁判は、最終弁論に入りました。リオス・モントは、1982年の政権掌握後にグアテマラのイシル族の居住域で1700名以上の虐殺を指揮した罪に問われています。グアテマラのオットー・ペレス・モリナ大統領の介入と、軍関係者による裁判官と検察に対する殺害脅迫により裁判は中断された後、再開されました。5月8日、検察はリオス・モントに対し、禁固75年を求刑しました。9日には、弁護側が最終弁論を行うと見られています。グアテマラ・シティより、調査報道記者アラン・ネアンに話を聞きます。1980年代、ネアンは、イシル虐殺における軍の広範な責任について詳細な取材を行ないました。

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    2013/5/9(Thu)
    記事番号: 
    4
  • リパブリック・ウィンドウズ占拠より5年 シカゴで社員共同所有の新工場がオープン

    ニュー・エラ・ウィンドウズ共同組合(New Era Windows Cooperative)の労働者は、労働者が所有し運営する労働組合による新しい会社の創業を祝っています。約1年前の2012年5月にこの窓製造工場が閉鎖された際、元社員のグループが上司がいないまま独自の窓ビジネスをはじめました。資金調達に成功した彼らは、共同で元工場を買収し、民主的に運営しています。労働者のなかには、2008年にリパブリック・ウィンドウズ・アンド・ドアーズ社(Republic Windows and Doors)が、たった3日前に工場閉鎖の通達を行った際、有名な6日間の座り込みをおこなった人たちも含まれています。この座りこみは全米の注目を集め、組合員は示談により1人6000ドルを受け取りました。2012年に再度、解雇の危機が訪れた時には約65名の社員が工場を占拠しました。オープンされたばかりのニュー・エラ・ウィンドウズ共同組合の所有者で社員の2人と、彼らの闘いを支援した労働運動組織運動家に話を聞きます。

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    2013/5/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • クリーブランドの誘拐事件の背景に 「有害な男性像」と ジェンダーがらみの暴力文化

    クリーブランドの誘拐被害者アマンダ・ベリー、ジーナ・デヘスース、ミシェル・ナイトは、容疑者であるアリエル・カストロから何年にもわたり肉体的、性的暴力を受けてきたと見られています。ここにきて、カストロが1993年と2005年に元妻のグリミルダ・フィゲロアに暴行を加えたとして告発されたにも関わらず、警察当局はなぜもっと早くきちんとした捜査を行わなかったのかという疑問が生まれています。裁判記録によれば、カストロはフィゲロアの鼻と肋骨を折り、肩を脱臼させ、歯を1本を折り、脳に血栓ができるほど殴りつけたとされています。「女性と行動とメディア」(Women, Action and the Media)代表で、論集、Yes Means Yes: Visions of Female Sexual Power and a World Without Rape(『イエスだけが本当のイエス:女性の性的パワーとレイプ無き世界へのビジョン』)を編集したジャクリン・フリードマンは、今回の事件を「米国に広く浸透しているダイナミクス、すなわち男らしさについての有毒な見解の極端な例」だと言います。「米国文化全体に見られる現象の典型です。男たちは、男らしさとは女性を力で押さえ込みその人間性を奪うことにあるという考えを仕込まれています。」とフリードマンは説明します。

    dailynews date: 
    2013/5/9(Thu)
    記事番号: 
    2

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