デイリーニュース

  • 釈放された気候活動家ティム・デクリストファー 市民的不服従と運動の形成を語る

    気候に関する正義のための活動家ティム・デクリストファーに話を聞きます。彼は4月に、連邦刑務所での21カ月禁固刑に服した後、釈放されました。デクリストファーは2008年の公的競売妨害で有罪判決を受けました。当時のブッシュ政権が土壇場でユタ州での石油天然ガス採掘権を競売に掛けた際に、それを入札者のふりをして邪魔したというものです。新作ドキュメンタリー Bidder 70(『入札者番号70番』)はデクリストファーを取り上げた映画です。「社会運動としての力を作り上げていかなければなりません」とデクリストファーは話します。「気候運動の弱みの1つは、ワシントンに狙いを付けた運動の政治的側面と、ほんとうの力を付けてきた運動の草の根の部分とがまだ大きく乖離していることなのです」

    dailynews date: 
    2013/5/17(Fri)
    記事番号: 
    3
  • オバマはニクソンより悪い? 「ペンタゴン・ペーパーズ」弁護士が公然と非難するAP電話調査やアサンジ訴追

    米司法省が秘密裏にAP通信の電話通話記録を収集していたことを明らかにしたことで、にわかにオバマとニクソン両大統領が、あちこちで比較されるようになりました。40年前ニクソン政権は、内部告発者ダニエル・エルズバーグが漏らしたベトナム戦争の秘史をニューヨーク・タイムズ紙が記事として発表するのを、妨害しようとしたことがあります。タイムズ紙が「ペンタゴン・ペーパーズ」として知られることになったものの抜粋を最初に掲載した2日後、ニクソン政権は同文書の掲載は「合衆国の安全保障に重大かつ直近の危険」をもたらすと主張して最高裁に同紙に対する記事化差し止め命令を申請、受理されました。ペンタゴン・ペーパーズ弾圧時代のニューヨーク・タイムズ紙の総合弁護士だったジェイムズ・グッデイルに話を聞きます。グッデイルは憲法修正第1条の法的権威で、このほど新著Fighting for the Press : The Inside Story of the Pentagon Papers and Other Battles(『報道のための戦い:ペンタゴンペーパーズとその他の戦いの内幕』)を出したばかりです。

    dailynews date: 
    2013/5/17(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「愕然とするほど不快」:世界中で期限なしの戦争遂行権限を求めるオバマ政権

    米 国防総省担当者は16日、アルカイダとその関連組織との戦争はあと20年続く可能性があると予測しました。この発言は、2001年9月11日の同時多発テロの数日後に議会で制定された軍事力行使権限付与法(AUMF)の見直しのために開かれた上院公聴会で出たものです。この公聴会で国防総省担当者は、AUMFが大統領にシリアやイエメン、コンゴを含む世界のどこででも期限を切らない戦争を遂行できる権限を与えていると主張しました。「これは私が出席して以来最も驚くべき、呆れるほど不快な公聴会だ」とメイン州選出の独立系上院議員アンガス・キングが発言しています。「あなたたちは今日いまこの場で憲法を書き換えたと同じことをしたんですよ」。16日の上院公聴会の模様とともに、新たなベストセラー Dirty Wars : The World Is a Battlefield(『汚い戦争:世界は戦場だ』)の著者ジェレミー・スケイヒルへの最近のインタビューを放送します。

    dailynews date: 
    2013/5/17(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 討論:クーパー・ユニオン大学の財政難の原因は? 授業料免除終了は正しい解決法か?

    ニューヨーク市のクーパー・ユニオン(Cooper Union)大学では学生と大学側が、米の私立大学では残り数少ない授業料免除制度の存続を巡り衝突しています。 1世紀以上つづけてきた学部生対象の授業料免除を財政難のため終了らせざるを得ないとの大学側の発表を受け、活動家たちが学長室を占拠して9日目になります。3人のゲストをお招きして討論を行いました。クーパー・ユニオン大学のマーク・エプスティン理事長、同大学の学生オーガナイザーで一週間以上におよぶ学長室占拠に参加しているビクトリア・ソベル、ロイター通信の金融関連ブロガー、フェリックス・サーモンです。

    dailynews date: 
    2013/5/16(Thu)
    記事番号: 
    3
  • AP通信の通話収集で 政府のいきすぎに懸念増大:情報漏えい弾圧にオバマはどこまでやる気か

    ピュリッツァー賞に輝くジャーナリストで非営利組織「調査報道記者と編集者」(Investigative Reporters and Editors)の会長も務めるデビッド・ケイ・ジョンストンに、AP通信の編集者や記者の通話記録を米司法省が収集していたことが大きく問題化している件について話を聞きます。この措置が取られたのは、イエメン拠点のアルカイダによる米国行きの飛行機の爆破計画を米諜報機関がいかに阻止したかをAP通信が報じた時、記事の情報源を割り出すための捜査の過程のことでした。「これは現政権の非常に問題のある一面です。報道機関に敵対的なのです」とジョンストンは言います。「彼らは市民のための政府というより、一企業であるかのごとく振舞っています」。

    dailynews date: 
    2013/5/16(Thu)
    記事番号: 
    2
  • もうひとつの米国税庁スキャンダルは免税目的の政治団体:デビッド・ケイ・ジョンソン

    米国税庁(IRS)のスティーブン・ミラー長官代行が辞任を余儀なくされました。ティーパーティーや他の右翼系団体の免税申請に対して特別に厳格な審査を行ったことをIRSが謝罪した数日後です。IRSがティーパーティー系の組織をターゲットにしていることが連日紙面をにぎわせていますが、問題の根底にあるものについては、あまり注目されていません。米最高裁が画期的な「シティズンズ・ユナイテッド判決」を下した2010年以降、税法501c(4)による免税措置を求めて新政治団体の設立が激増しました。同判決により、これら組織は寄付者の情報を開示することなく無制限に企業献金を受けることができます。社会福祉団体を名乗りつつ、政治的活動に数百万ドルを費やすところも数多くあります。ピュリッツァー賞に輝く税問題専門のジャーナリスト、デビッド・ケイ・ジョンストンに話を聞きます。「本当のスキャンダルは、MoveOnや、カール・ローブのCrossroads GPS(クロスローズ GPS)、ビル・バートンのプログレッシブな進歩派組織が、社会福祉団体として認定されたのか、 という疑問を調査するところから始まります」とジョンストンは言います。「IRSの規定に出てくる『第一とする』という表現は、活動の49.9パーセントを占めればよいと解釈できる、と主張する人々もいます。

    dailynews date: 
    2013/5/16(Thu)
    記事番号: 
    1
  • アラン・ネアン:リオス・モントは有罪 次はグアテマラ大虐殺での米国の責任を明確にする番だ

    グアテマラで大虐殺裁判での歴史的な有罪判決が出たことで、ジャーナリストのアラン・ネアンは、今度は米国がグアテマラに続いてレーガン政権の高官を告発すべきだと訴えます。レーガン政権はエフライン・リオス・モント将軍の下で行われた大虐殺を支援していました。「(これらの犯罪は)単にリオス・モント将軍だけの犯罪ではない、それは米国政府の犯罪でもある」とネアンは言います。ロナルド・レーガン元大統領はかつてリオス・モントを「個人として実に高潔な人物」と呼びました。ヤスミン・バリオス判事はこの有罪判決を言い渡した後、司法長官に対しこの犯罪に関係する「他すべての者」への捜査を速やかに始めるよう命令しました。

    dailynews date: 
    2013/5/15(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ノーベル平和賞受賞者リゴベルタ・メンチュウ グアテマラの独裁者リオス・モントの有罪を歓迎

    米国支援のグアテマラの独裁者だったエフライン・リオス・モントがジェノサイド(大虐殺)の罪で有罪となって数日が経ちました。彼が法の裁きを受けたことに大きな役割を果たした女性に話を聞きましょう。リゴベルタ・メンチュウは10年以上前に、マヤ族の先住民地域で起きた大虐殺事件に関してグアテマラの将軍たちに対する訴訟手続きを開始しました。彼女の法的訴えが最終的に5月10日のリオス・モントへの歴史的な有罪判決へと結びついたのです。判決はマヤ系イシル族1700人以上を殺害したジェノサイドの罪で禁錮80年というものでした。メンチュウはこのグアテマラ大虐殺で父親、母親、2人の兄弟を失い、後にグアテマラ先住民を代表しての社会運動でノーベル平和賞を受賞しました。「リオス・モントへの有罪判決は私たちの人生の1つの章、深い悲しみの1章を終わらせる機会を与えてくれます。グアテマラの人々の間で新しい関係が始めることになるかもかもしれません」とメンチュウは言います。「大虐殺時代には、私たちはとても孤独で、力もなく、誰も味方してくれないと感じたものです……大虐殺が行われたという事実が(いまでは)認められて、それはつまりもう誰もそれを忘れないということなのです」

    dailynews date: 
    2013/5/15(Wed)
    記事番号: 
    2
  • クリス・ヘッジズ: AP通信の通話記録の収集は 国家による報道の自由侵害への恐怖の一歩

    ここ数十年で最も重大な政府による報道の自由への介入とも言える事件に関して、ピュリッツァー受賞ジャーナリストのクリス・ヘッジズに話を聞きます。米司法省はAP通信の100人近い記者や編集者の職場や家庭の電話および携帯電話の通話記録を収集していたことを認めました。対象となった電話にはニューヨーク市、ワシントンDC、コネチカット州ハートフォード市のAP通信支局の一般電話および米下院記者室のAP通信の代表電話も含まれます。この通話記録収集は、イエメンを拠点とするアルカイダによる米国行き飛行機爆破計画を阻止した米諜報当局の活動について書かれたAPの記事の裏付けとなった情報の漏洩を調査する過程で実施されたものとみられます。ネイション・インスティチュートの上級研究員で元NYタイムズの記者であるヘッジズはこの監視活動を「情報の自由、報道の自由に対する一連の長い攻撃に、さらにもう一撃が加わった」と言います。オバマ政権が政府の内部告発者を標的にしていることを挙げながら、ヘッジズは「政府を調査取材している調査ジャーナリストなら、誰でも同じことを言うと思いますが、調査で奥に進むと必ずガチガチに凍ったみたいなところにぶち当たるんだそうです。そこまで行くと怖がって誰も話さない。刑務所に入れられるという恐怖で凍ってるんです」と付け加えました。

    dailynews date: 
    2013/5/15(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ポール・ファーマー医師が語るルワンダの健康向上、ハイチの苦闘、コミュニティが世界を治せる理由

    感染症の専門家で医療人類学者であるポール・ファーマー医師は、地球上の最貧地域に良質の医療をもたらす活動をしていることで、世界的に知られています。ファーマーは25年以上前、ハイチの中心部で無料の医療を提供する慈善団体「パートナーズ・イン・ヘルス」(Partners in Health)の設立に貢献しました。パートナーズ・イン・ヘルスは現在、現地の団体と協力し、ハイチやその他の世界中の国々で、HIV/エイズや結核、マラリアなどの患者を治療しています。ノーベル平和賞を受賞した南アフリカのデズモンド・ツツ大主教は彼を「地球上で最も貧しく、最もひどく病気に苦しむ人々の最も重要な擁護者、代弁者の一人」だと言います。ファーマーの前著Haiti After the Earthquake(『地震後のハイチ』)には、数十万の犠牲者を出した2010年1月の壊滅的な地震の後の甚大な被害と、進行する復興への取り組みが描かれています。彼の最新刊To Repair the World: Paul Farmer Speaks to the Next Generation(『世界を修復すること:ポール・ファーマーが次世代に向けて語る』)は、10年以上前からファーマーが大学の卒業生のために行っている卒業式のスピーチの数々をまとめたものです。

    dailynews date: 
    2013/5/14(Tue)
    記事番号: 
    3

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