デイリーニュース

  • シャリフ・クドゥースとリナ・アタラー エジプトのマスメディア、 ムバラクからモルシに続く 宗教間衝突と国家による暴力を語る

    エジプトでは、ホスニ・ムバラク元大統領を退任に追いこんだ2011年の蜂起の際に起きたデモ参加者の強制的な失踪や、拷問、殺害に軍の関係者が関与していたことが、新たな事実が明らかにされました。こうした容疑にもかかわらず、ムハマド・モルシ大統領は、6月の選挙を経てエジプト軍最高評議会より政権委譲されてから、軍関係者の追訴を拒否してきました。今回の新事実発覚は、エジプトではイスラム教徒と、キリスト教の一宗派であるコプト教徒間の宗教間暴力が高まる中で起こりました。最新の状況についてデモクラシー・ナウ! 特派員でネイション・インスティテュート(Nation Institute)のフェローでもあるシャリフ・アブデル・クドゥースと、カイロを拠点とする英字新聞でオンライン版も発行するエジプト・インディペンデント紙(Egypt Independent)編集長リナ・アタラーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/4/11(Thu)
    記事番号: 
    3
  • フアン・ゴンザレス:移民法の議論は「21世紀の米国のありようを巡る闘い」

    3月10日、人道的な改革を求め数万人が連邦議会議事堂に集まりましたが、機を一にして米上院で草案作りが進んでいる超党派の移民法改革法案の詳細が明らかになりました。同法案では、米国とメキシコとの国境付近の監視とパトロールの大幅な強化が要求されていると報道されています。ウォールストリート・ジャーナル紙によれば、移民当局は、米南部国境の完全な監視と、特定地域における90%の不法入国阻止率を保証しなくてはならなくなるといいます。それが達成されてはじめて、全米約1100万人の在留資格の無い移民に、永住権申請が認められることになります。この一連の過程には少なくとも10年はかかるとみられています。議会におけるこの先行き不透明な移民法議論を、デモクラシー・ナウ! 共同司会者でニューヨーク・デイリー・ニュース紙のコラムニスト、フアン・ゴンザレスは「21世紀の米国のありようを巡る闘い」と呼びます。

    dailynews date: 
    2013/4/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 市民権を求める集会:人道的な改革を求め 連邦議会議事堂で数万人が大集会

    全米から集まった数万人の移民が、労働運動やその他の賛同者と一緒になって、4月10日「市民権を求める集会」(Rally for Citizenship)を首都ワシントンを開催しました。デモ参加者は、連邦議会に米国の移民法を改正し、1100万人の在留資格のない移民に市民権獲得への道を提供するよう求めました。改革を求め集まった人々には、カリフォルニア州の農業労働者や、アラバマ州の掃除作業者もいました。そして親に連れられて米国に入国したものの、在留資格が無いことを理由に、高校卒業後、大学入学にも就職にも苦労している若い活動家も参加しました。今回の集会について、17歳のニューヨークの「ドリーム法」運動活動家キャサリン・タバレス、全米黒人地位向上協会(NAACP)会長ベンジャミン・ジェラス、超党派で協力し移民法草稿を作成する「8人組み」(Gang of Eight)上院議員のひとりで、ニュージャージー州選出の民主党ロバート・メネンデス議員の演説をお届けします。

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    2013/4/11(Thu)
    記事番号: 
    1
  • イスラエル人ジャーナリスト アミラ・ハス パレスチナ人の抵抗の権利を擁護したことで自国で攻撃の的に

    アミラ・ハスはガザ地区や西岸地区で20年近くも生活しそこから報道を続けている唯一のユダヤ系イスラエル人のジャーナリストです。このところ彼女には脅迫や嫌がらせメールが洪水のように送られ、彼女の訴追を求める声さえもあがっています。それは彼女がイスラエルの暴力的な占領に対するパレスチナ人たちの権利を擁護する記事を書いたからです。ハスはパレスチナ人の若者たちがイスラエルの兵士に向けて投石するのを「外国による支配の対象となっている者たち誰もが持つ生まれながらの権利と責務だ」として擁護しました。「パレスチナ人たちに対して毎日どれほどの暴力が使われているのか」という事実をイスラエル人たちは否定し続けているのだとハスは言います。「自分たちの暴力について、暴力を振るわれる側にはそれに抵抗する権利があるということを聞きたくないのです」。本日はハスをスタジオにお招きし、その記事に対する反応と最近の米国務長官ジョン・ケリーの同地域への訪問について話してもらいます。和平交渉の再開とパレスチナ経済の解放を謳いながらも、オバマ政権は占領の現状を維持したいと思っているのだとハスは言います。

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    2013/4/10(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 戦闘の使い方: NYタイムズ記者マーク・マゼッティ 9.11後CIAの任務が諜報から暗殺へ変わった理由

    ニューヨーク・タイムズのピュリッツァー賞受賞記者マーク・マゼッティが新著 The Way of the Knife : The CIA , a Secret Army , and a War at the Ends of the Earth(『ナイフを使う方法;CIA、秘密軍隊、そして地球の果ての戦争』)で、世界の暗部で人間狩りと殺人のための機械と化しているCIAと米特殊作戦部隊の任務の変遷を追っています。それが新しいアメリカ流の戦争のやり方なのです。この本が暴いたものの中には、CIAがパキスタンの過激派ネク・ムハンマドを暗殺してやる見返りに、パキスタン政府が米国の無人機攻撃に同意した一件もあります。ネク・ムハンマドは米国にとっては標的ですらありませんでした。パキスタンとアフガニスタンにおける武力衝突とそれに対するワシントンの反応についてのマゼッティの報道は2009年のピュリッツァー賞に輝きました。その前年も彼はCIAの拘留尋問プログラムに関する報道で同賞の最終候補者となっています。

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    2013/4/10(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 討論:動物虐待を隠し撮りした活動家は「農業口封じ法」の標的にされるべきか?

    農場と食肉処理場で 犯罪的な動物虐待を隠し撮りして記録に収めることを違法とする、「農業口封じ法」("ag-gag" laws)という通称を持つ一連の法案が全米に広がっています。ミズーリ、ユタ、アイオワを含む五州では、こうした法律をすでに導入しました。アーカンソー、カリフォルニア、インディアナ、ネブラスカ、ペンシルベニア、テネシー、バーモントなど、法制化を検討している州のリストに、最近ノース・カロライナが新たに加わりました。こうした法案の多くは、企業ロビイストらが州法の作成に参画するための機構である「米国立法交流評議会」(American Legislative Exchange Council : ALEC)の支援を受けています。独立ジャーナリストのウィル・ポッターと、「畜産連合」(Animal Agriculture Alliance)の広報責任者であるエミリー・メレディスに「農業口封じ法」について討論してもらいます。

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    2013/4/9(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 潜入活動家が語る動物虐待の隠し撮りと 「農業口封じ法」がそれを中断させる理由

    動物の権利について調査している人物から、彼が動物虐待を隠し撮りするのに費やした10年間と、その取り組みが今、全米に広がっている一連の法律によって危険にさらされている理由について詳しく話を聞きます。身元を明かさないという条件で話してくれたこの人物、「ピート(仮名)」は、農場や食肉処理場の求人に応募し、そこでの動物虐待を隠し撮りしてきました。彼はビデオ映像を法執行機関や「動物に慈悲を」(Mercy for Animals)などの活動家団体に手渡し、全米規模の抗議に拍車をかけたり、虐待者が摘発されることに一役買ってきました。彼の調査と映像は少なくとも15件の刑事訴訟につながり、いくつかのドキュメンタリーでも使われてきました。しかし今、ピートの取り組みは危機にひんしています。10余りの州の議会が、潜入取材によって家畜の虐待を暴露する人々を標的にした法案を導入したからです。「農業口封じ法」("ag-gag" laws)とあだ名をつけられたこれらの法律は、畜産農家で隠し撮りすることや、動物擁護団体との関係を隠したまま畜産農家の求人に応募することを違法とするものです。また、こうした法律は、活動家らに隠し撮りビデオを24時間以内に提出することを義務付けていますが、これにより活動家は資料を数多く集めたり、調査結果を自力で公表することができなくなってしまいます。

    dailynews date: 
    2013/4/9(Tue)
    記事番号: 
    1
  • マーガレット・サッチャー(1925-2013):緊縮経済からアパルトヘイトまで英国元首相の遺したもの、タリク・アリが語る

    英国のマーガレット・サッチャー元首相が死去しました。87歳でした。サッチャーは英国初の女性首相として3期にわたり首相を務めました。「鉄の女」として知られたサッチャーは、米国のロナルド・レーガン元大統領とともに緊縮経済の代名詞となりました。彼女は、新自由主義(ネオリベラリズム)を批判する人びとに「代案はない」と断言したことでも有名です。ストライキを行う鉱山労働者との長い闘いは、英国の組合運動に大打撃を及ぼし、民営化の波をもたらしました。外交政策では、サッチャーはアルゼンチンとのフォークランド紛争を進め、チリの独裁者アウグスト・ピノチェトに対する決定的な支援を行い、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)を支持してネルソン・マンデラを「テロリスト」と呼んでいたのは有名な話です。サッチャーの遺したものについて、パキスタン系英国人の政治評論家、ライター、活動家でニュー・レフト・レビューの編集者であるタリク・アリにロンドンから話を聞きます。

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    2013/4/8(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アイスランド議員ビルギッタ・ヨンスドティル ツイッターからブラッドリー・マニングまで政府の秘密に迫る

    アイスランド議員のビルギッタ・ヨンスドティルは、2007年7月にイラクで米軍ヘリコプターが12人を殺害、子供2人を負傷させた様子を記録した動画「コラテラル・マーダー」をウィキリークスが公開する上で、重要な役割を果たしました。バージニア州アレクサンドリアで大陪審が密かに開かれ、ウィキリークスとジュリアン・アサンジに対する調査を開始して以来、初めて訪米中のヨンスドティルにスタジオで話を聞きます。ヨンスドティルはまた、もうひとつの注目される法廷闘争─彼女のツイッター記録を米政府が令状無しで入手しようとしたことへの異議申し立て─の渦中にもあり、そこにおける自らの役割についても語りました。さらに彼女は、米軍内部告発者のブラッドリー・マニングと、起訴されたハッカー、ジェレミー・ハモンドの事件を擁護するために米国に来ずにはいられなかったと、訪米の理由を語りました。

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    2013/4/8(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「キッシンジャー・ケーブルズ」:「コラテラル・マーダー」から3年 米国外交をウィキリークスが調査

    内部告発サイト「ウィキリークス」は、1973年から1976年までの元米国務長官のヘンリー・キッシンジャーが書いた当時機密扱いのメモなどを含む米外交文書や機密文書170万の文書からなる 「キッッシンジャー・ケーブルズ」を発表しました。これらの文書は国立公文書館で閲覧ができますが、ウィキリークスは、世界中の人が簡単に探せるよう、検索可能なオンラインデーターベースを構築しました。ウィキリークスの創設者で編集長のジュリアン・アサンジは同データベースの構築の大半をロンドンのエクアドル大使館での亡命中に行ったと報道さています。ウィキリークス広報担当のクリスティン・フラフンソンに文書公開について話を聞きます。また、ちょうど3年前の4月に公開された、米軍がイラク郊外のニュー・バグダッド地区でサイード・シャマーヒーとナミール・ヌール・アッディーンらロイター通信社職員2人を含む12人を殺害した様子を記録した軍動画「コラテラル・マーダー」についても話を聞きます。ウィキリークスがこの動画を入手した後、フラフンソンはイラクで被害者遺族と面会しました。

    dailynews date: 
    2013/4/8(Mon)
    記事番号: 
    1

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