デイリーニュース

  • ミズーリ州の死刑囚 秘密主義の米死刑制度の不当な苦しみに異議を申したて 死刑延期を勝ち取る

    米最高裁は、ミズーリー州で予定されていた、2014年4月のオクラホマ州での死刑失敗事件後初となる死刑を延期としました。ラッセル・バックルーの弁護士は、彼の健康状態が刑の執行において過度の苦しみに結びつく可能性をはらんでおり、「残酷で異常な刑」を禁止する米憲法修正8条を犯すことになるとして死刑の延期を求めていました。バックルーは5月20日、仮の延期を勝ち取り、21日には最高裁が再度死刑延期の判決を下し、連邦控訴裁判所への差し戻しを言い渡しました。この判決は、同様の訴えが棄却されてきたこれまでのパターンからの転換を示しています。死刑に使用される薬物を供給する調合薬局が、ミズーリ州がその情報開示を拒んでいるように、公表されることも規制を受けることもないという事態に対し、司法が懸念を抱いているのだとも考えられます。バックルーの首席弁護士のひとりシェリル・パイレートに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/22(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ラヴァビット社創設者:同社を閉鎖したのは 政府の「大胆な嘘」と大量監視活動のせい

    2013年夏、米政府がエドワード・スノーデンのメールをはじめ、その他多くの情報を差し押さえ用とした際、暗号化メールサービス会社の「ラヴァビット」(Lavabit)を閉鎖せざるを得なくなった経緯について、同社の創設者ラダー・レヴィソンが詳細に語ります。スノーデンが米国家安全保障局(NSA)による監視活動を暴露した後、FBIは彼を標的としましたが、その捜査のためと称してラヴァビットの40万件にのぼるその他のアカウントへのアクセスを要求しました。当時レヴィソンは、この件の詳細を語ることを禁止され、「アメリカ人に対する犯罪の一端を担うこと」を拒否した、とだけ語っていました。今週はじめ連邦判事が、ラヴァビットへの政府からの要望詳細記録の主要な部分の封印を解いたことで、レヴィソンはこの件について以前よりも自由に話せるようになりました。「米政府は大胆な嘘をついていました」とレヴィソンは言います。」「彼らの望むアクセス権を安心して渡すことは不可能でした。唯一残された道は、会社を閉鎖するか、政府が求めていたこと――つまりわが社のユーザーの大量監視活動――の一端を担うしかなかったのです」

    dailynews date: 
    2014/5/22(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ニューヨーク市救急電話システムの改造計画中断  計画の大幅な遅れと10億ドルの予算超過を調査

    デモクラシー・ナウ! の共同司会者フアン・ゴンザレスがニューヨーク・デイリーニュース紙の独占記事で伝えたところによれば、、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は、同市の緊急電話(911)システムの大改造計画が大幅に遅れていることと、超過予算が10億ドルにもなっていることを調査するため、同計画を中断しました。この改造計画は、マイケル・ブルームバーグ前市長が押しし進めた代表的な政策のひとつでもあり、ゴンザレスはこの動きを「デブラシオ政権は、緊急電話システムの改造計画には、これまで関係者が認めたよりも多くの問題があるということを潔く認めた」ものだと言います。

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    2014/5/22(Thu)
    記事番号: 
    1
  • コーク兄弟の裏側:新著が明かす 米国で最もパワフルな民間王朝の秘密

    チャールズ・コークとデビッド・コークは過去40年にわたり、保守系候補者と右翼運動に巨額の金を注ぎ込み、自らも金権政治への道を拓くため休みなく働きました。コック兄弟の純資産は最高で千億ドルと言われ、現在、最も裕福なアメリカ人のリスト「フォーブス400」の4位にランクされています。この二人の兄弟が米国で最も強力な政界の大物にのし上がった様子は、新著Sons of Wichita: How the Koch Brothers Became America’s Most Powerful and Private Dynasty(『ウィチタの息子達:コーク兄弟はいかにしてアメリカで最もパワフルな民間王朝になったか』)で検証されています。この本は何百にもわたるコーク一族や彼らの友人などのインタビュー、そして何千もの法的書類をもとにして書かれました。この新著の著者、マザー・ジョーンズ誌の編集主任であるダニエル・シュルマンに話を聞きます。

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    2014/5/21(Wed)
    記事番号: 
    4
  • コーク兄弟を暴露する: 共和党があなたに見てほしくない 恐ろしいドキュメンタリー

    億万長者のデビッド・コークとチャールズ・コーク兄弟について、何人かの共和党員があなたに見てほしくない程ゾッとする新しいドキュメンタリーが公開されました。19日、ミシガン州選出の共和党下院議員キャンディス・ミラーは、ワシントンの国会議事堂で開かれたこの映画の封切りイベントを阻止しようとしました。ミラーによれば、このドキュメンタリー、Koch Brothers Exposed: 2014 Edition(『コーク兄弟を暴露する:2014年版』)は、「派閥的政治をしない」というという議員ルールの一線を越えていると訴え、「この映画の上映は税金で賄われる施設で行うには不適切である」と主張しました。しかしこの主張は通らず、封切りイベントは20日の夜予定通り行われました。2014年版の映画では、コーク兄弟が莫大な財産を利用して、低所得者向け医療保障のメディケイド、高齢者向け医療保険メディケア、社会保障だけでなく、最低賃金の値上げ、気候変動の取り組みや、有権者登録の拡大などを、いかに妨害しているかを描いています。ブレイブ・ニュー・フィルムズの創立者であり社長でもあるロバート・グリーンウォルドに話を聞きます。

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    2014/5/21(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 上院での抵抗に直面し オバマ政権は無人機による在外米国人殺害を正当化するメモ公開へ

    オバマ政権は在外米国人の殺害を承認した政府の機密メモを公表すると発表しました。連邦控訴裁判所は先月、アメリカ自由人権協会とニューヨークタイムス紙が起こした無人爆撃機の法的根拠を求める裁判の判決で、オバマ政権に対しメモの公表をを命じました。この訴訟は何の罪にも問われていない米国生れの聖職者アンワル・アルアウラキ師と彼の16歳の息子アブドルラーマン、そしてサミール・カーンがイエメンで殺害されたことで起こされました。ホワイトハウスはこの判決に控訴しないことを決めました。何名かの上院議員が、公表しなければそのメモの作成者であるデビッド·バロンの巡回控訴裁判所判事への指名を妨害すると明言したからです。しかし、それは機密情報が含まれているという理由で、政権は大規模な部分を編集しメモの公表を延期しました。人権弁護士でありハーパーズ·マガジンでの寄稿編集者スコット·ホートンに話を伺います。

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    2014/5/21(Wed)
    記事番号: 
    2
  • グアンタナモ刑務所での「自殺」を再検証: CIAは機密施設での囚人の拷問死を隠蔽したか?

    2006年6月9日夜、米軍のグアンタナモ基地軍事刑務所でサウジアラビア人2人とイエメン人1人の計3人の囚人が死亡しました。彼らの死は大きな謎の一つです。グアンタナモ基地当局は、ヤサー・タラル・アルザラニ、サラ・アメッド・アルサラミ、マニ・シャマン・アルウタビの3人は自らの命を絶ったと発表しました。グァンタナモの司令官である海軍少将ハリー・ハリスは、彼らの死を「我々への不均整な闘争行為」と表現しました。しかし、彼らの死の原因を隠蔽したのではないかという、衝撃的な新たな証拠が明らかになりました。先頃米海軍犯罪調査局から発見された書類によれば、囚人達は自殺したのではなく、拷問によって死んだことを示唆しています。この新証拠には、アルザラニはその夜、「キャンプ・ノ」または「ペニー・レイン」と呼ばれているグアンタナモの極秘施設で、尋問中の拷問で窒息して死んだという目撃者の証言も含まれています。ハーパーズ誌の寄稿編集者スコット・ホートンは、彼が2010年に書いた記事の中で2006年6月の夜の取り調べで何が起こったかという疑問を投げかけています。この記事はナショナル・マガジン賞の報道賞を受賞しました。

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    2014/5/21(Wed)
    記事番号: 
    1
  • マーティン・ルーサー・キング牧師の反ベトナム戦争演説を草稿した歴史家のビンセント・ハーディングを振り返る

    5月19日に82歳で死去した歴史家で作家、公民権運動家のビンセント・ハーディングを振り返り、本日の番組を締めくくります。彼はマーティン・ルーサー・キング牧師の友人でスピーチライターでもあり、キングの有名な反戦演説Beyond Vietnam(『ベトナムを越えて』)を共同執筆しました。デモクラシー・ナウ!に2008年に出演したビンセント・ハーディングは、この演説について語りました。「キングは、米国の貧困者に起こっていたことと、若者が怒りと欲求不満、絶望で奮起していた理由の間に自然なつながりを見出し、彼らの行動と、米国がベトナムで行っていた破壊行為に対して米国民が向けていた関心に深い関係があると考えていました」と、ハーディングは述べました。「ですからキングは、米国内での病と米国の外交政策上の病の間の関係性に気付くよう、この国を一つにまとめようと努力していました」。

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    2014/5/20(Tue)
    記事番号: 
    5
  • スノーデンの文書が暴露:NSAとDEAが結束してバハマで全ての携帯電話の通信を録音

    米政府によれば、バハマは米国人には「ほとんどもしくは全く脅威がない」にも関わらず、新たな報告で、国家安全保障局(NSA)がバハマで行われた全ての携帯電話通話を録音していることが明らかになりました。この報道は、バハマ政府への通知やその承諾なく、NSAが同国に設置したSOMALGETと呼ばれる機密プログラムのことを記したエドワード・スノーデンによって暴露された文書に基づいています。ニュースウェブサイトの「インターセプト」(The Intercept)は、NSAはバハマ政府に許可を得る代わりに、米麻薬取締局(DEA)の取り計らいでこのプログラムを設置できたと報じています。あるNSAの文書には、バハマでの通話を録音する「明白な目的」は「合法的な商業サービスのため」と記されています。しかし、同じ文書は追記として「我々の明白な使命は、SIGINTあるいは無線諜報の準備である」と書かれています。スノーデンによって明らかにされた文書は、このシステムがMYSTICとして知られる、より広範なプログラムの一部であることを示しています。MYSTICは、メキシコ、フィリピン、ケニヤ、そしてもう1カ国(「インターセプト」は、その国の名前を明かすことは暴力の拡大につながるという政府の懸念に応じて国名は明かさないとしている)の電話通信を監視しています。

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    2014/5/20(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 大手銀行がまた刑期を免れる一方、ウォール街を占拠せよの抗議者シシリー・マクミランは禁錮3ヶ月

    大規模な脱税ほう助でクレディ・スイスの幹部が誰も刑務所行きにならない一方で、ウォール街を占拠せよの抗議者シシリー・マクミランは禁錮3ヶ月と5年間の執行猶予を言い渡されました。マクミランは2012年3月、抗議者らがズコッティ公園を再占拠しようとしたときに逮捕されました。彼女は、肘で警官を故意に殴ったとされ有罪判決を受けました。マクミランは、背後から右の胸をつかまれ、本能的に腕を振ったのだと言います。最大禁錮7年の刑を受ける可能性のあったマクミランの事件は、全米で激しい抗議と情状酌量を求める声を巻き起こしました。その中には当初彼女の有罪を決めた陪審員の多くも含まれています。5月19日の判決の後で裁判所の外で演説を行ったマクミランの支援者のグループに話を聞きます。また、占拠せよ抗議活動を取材したオンラインメディア「インターセプト」(The Intercept)の記者のライアン・デベローと、弁護士でエコノミストのジェームズ・ヘンリーからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/20(Tue)
    記事番号: 
    3

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