デイリーニュース

  • ナイジェリアの少女救出を援助することで 米国はアフリカでの軍事を拡大するか?

    オバマ大統領は本日予定されている演説で、イラクやアフガニスタンのような大規模な戦争を避け、反テロリズムに取り組む国々とのパートナーシップへの転換を図る米国の外交政策計画を発表する予定です。ニューヨーク・タイムズ紙によると、オバマ政権はリビア、ニジェール、モーリタニアやマリにて「テロに対抗するチームを現地で調達」して訓練するプログラムを開始しました。米国は先週300人近い行方不明の女子生徒の救出援助のため、80人の海軍大部隊をナイジェリアに配備したばかりです。ナイジェリア軍幹部によれば、軍は誘拐された少女達の居場所を突き止めたが、危険にさらされている彼女達へのリスクを恐れて武力行使を避けているということです。本日はナイジェリアの現状と女子生徒誘拐が、アフリカにおける米国軍国主義の拡大に利用されるのではないか、という高まる懸念について、ダヨ・オロパデとカール・レイバンの二人に話を伺います。オロパデはナイジェリア系アメリカ人ジャーナリストで、The Bright Continent: Breaking Rules and Making Change in Modern Africa(『明るい大陸:規則をやぶり変化を起こす現代のアフリカ』)の著者でもあります。

    dailynews date: 
    2014/5/28(Wed)
    記事番号: 
    2
  • オバマ 米国最長の戦争を2016年まで延長 米国‐タリバン戦火の真っ只中にアフガン国民を置き去り

    オバマ大統領は、27日米国史上最長であるアフガン戦争を2年半年延長することを発表しました。今年末に戦闘任務が正式に終了した後、米軍はアフガニスタンに1万人の兵を残すということです。最終的には軍隊を撤退させ、2016年以降は小規模の兵力を残すだけとなる予定です。しかしその時点で、この戦争は15年以上続いたことになります。本日はアナン・ゴパルに話を伺います。彼は新著、No Good Men Among the Living: America, the Taliban, and the War Through Afghan Eyes.(『生き残りの中に善良な者はいない:アフガニスタン人から見たアメリカ、タリバン、そして戦争』の著者です。ゴパルはニューアメリカ財団の研究員であり、アフガニスタンで長期にわたる取材を続けているジャーナリストです。

    dailynews date: 
    2014/5/28(Wed)
    記事番号: 
    1
  • #すべての女性にイエスを:レベッカ・ソルニットが語るサンタバーバラの虐殺と女性嫌悪の暴力に対する急速に広がる反応

    22歳の男が彼を性的に拒否した女性たちに復讐することを誓った女性嫌悪のビデオをインターネット上に投稿した後で、6人の大学生を殺害する事件が起こったサンタバーバラの街は、悲しみにくれています。この虐殺事件は、性的暴力や性的嫌がらせ、性的威嚇などについて、何万人もの女性たちがインターネット上で物語を伝え合うという、前例のない反響を引き起こしています。「ハッシュタグ(#)すべての女性にイエスを」(#YesAllWomen)は、 5月25日までに急速に広まりました。女性たちが発言していくことによって、今回の銃撃事件が、あまり注目されることのない女性嫌悪に基づいた暴力という大きな文脈の中に位置づけられてきています。新著Men Explain Things to Me(『男たちは物事を私に説明する』)の中で、作家で歴史家のレベッカ・ソルニットはこの問題やその他の多くの問題に取り組んでいます。「米国、そしてこの地球上にはレイプや女性に対する暴力があふれています。しかし、それは公民権や人権の問題として扱われたことがほとんどなく、あるいは危機、またはパターンとしてすら扱われないのです」と、ソルニットは言います。「暴力には人種や階級、宗教、国籍の別はがありませんが、ジェンダーは存在しています」。

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    2014/5/27(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 大統領選でウクライナはまとまるのか? 次期大統領がロシアとの対話を約束する一方空港での戦闘で数十人が死亡

    ウクライナ東部の都市ドネツクの空港での激しい戦闘で、少なくとも30人の親ロシア武装勢力メンバーが死亡したと伝えられました。ウクライナ政府は、親ロシア勢力が空港を占拠した5月26日、空港を空爆、その後パラシュート部隊を投入しました。この戦闘は、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領の失脚以来初めての大統領選で、親欧米派で億万長者のチョコレート王、ペトロ・ポロシェンコが勝利した数時間後に始まりました。ペトロ・ポロシェンコは当選後、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と対話する用意があると述べましたが、ウクライナ東部の親ロシア武装勢力との対話は否定しました。こうした一連の事態について、3人のゲストから話を聞きます。ドネツクの包囲された空港のすぐそばで取材をしているキエフ・ポスト紙のクリストファー・ミラー、1987年から1991年まで駐ソ連米国大使を務めたジャック・マトロック、そしてキエフから帰国したばかりで、Ukraine: The Edge of Democracy(『ウクライナ:民主主義の瀬戸際』)というタイトルの記事を「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」誌(New York Review of Books)に執筆したイエール大学の歴史学教授ティモシー・スナイダーです。

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    2014/5/27(Tue)
    記事番号: 
    1
  • キング牧師の反ベトナム戦争演説を執筆した公民権活動家 ビンセント・ハーディング追悼

    本日は、草分け的な歴史学者、神学者であり公民権活動家のビンセント・ハーディング博士追悼をお届けします。5月19日、ハーディングはフィラデルフィアにて82歳で死去しました。彼はデンバー在住でしたが、ペンシルベニア州ペンドルヒルのクエーカー療養センターで教鞭をとっており、そこに滞在していました。ハーディングは、マーティン・ルーサー・キング牧師の側近であり、キング牧師の有名な反戦演説「ベトナムを越えて:沈黙を破る時」を執筆しました。メンフィスで暗殺されるちょうど1年前の1967年4月4日、キング牧師はニューヨークのリバーサイド教会でこの演説を行いました。
    「(キング牧師は)人生の最後の数年間、彼が3つの悪と呼んだもの──人種差別の悪、物質主義の悪、軍国主義の悪──とアメリカは戦わなければいけないと語っていました」と2008年デモクラシーナウ!のインタビューでハーディングは話しています。「また、彼はこれらの悪は互いに繋がっていると考えていました」

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    2014/5/26(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 米国が支援するアルカイダ攻撃に反発が強まりイエメンは深刻な状況に アイオナ・クレイグが報告

    イエメンでは「アラビア半島のアルカイダ」に対する米国支援の攻撃が激化しています。22日、イエメン南部のシャブワ県で車を砲撃され民間人4人が死亡し、3人が負傷しました。4月に、イエメンの アブド・ラッボ・マンスール・ハーディ大統領はアルカイダに対する全面戦争を開始し、一連の激しい空爆を行いました。それ以来、戦火を逃れて2万1000人が国内難民になったと推定されています。一方で同国政府は現地のジャーナリストを取締り、残留していた最後の外国人記者を国外に強制退去させました。本日はスタジオで、つい最近までイエメン最後の公認外国人記者だったジャーナリストのアイオナ・クレイグに話を聞きます。アイオナは5月第3週に、政府が自分を国外追放にしようとしていることを自らの情報源から知らされた後に、イエメンを脱出しました。

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    2014/5/23(Fri)
    記事番号: 
    3
  • チリのロビン・フッド?アーティストの「パパス・フリタス」が5億ドル相当の学生ローンを焼却

    貧者を助ける義賊、ロビン・フッドの冒険や怪傑ゾロの物語は有名ですが、本日は彼らの最新の仲間をご紹介します。チリのアクティビスト「パパスフリータス」です。フランシスコ・パパスフリータス(フレンチフライドポテトのこと)の通名を持つフランシスコ・タピアは、私立大学「ユニベルシダード・デル・マール」の5億ドルに相当する学生ローンの借用書を焼却したといいます。チリ当局は、不正経理を理由に同校の閉鎖手続きを進めています。しかし同校が学生ローンの回収を行うことは停止されていません。最近、同校が学生たちに占拠された際に、パパスフリータスは学生ローンの書類記録を入手して焼却し、その灰をワゴン車の中に美術品として展示したと語ります。「書類が焼却されたのは、まぎれもない事実です。完全に焼失しました。だから借金も消えました。書類がないのですから、学生に支払いを求めることはできません」。パパスフリータスのインタビューは、これが米国で初めてです。

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    2014/5/23(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米国がベンガジ大使館襲撃事件の再調査に取り組む中 リビアは内戦に突入か?

    米連邦議会は、2012年に米大使などが死亡したベンガジの米大使館襲撃事件の9度目の調査を開始していますが、リビアは2011年にカダフィを失脚させたNATOによる介入以来、最悪の危機に直面しているようです。イスラム主義者が多数を占める議会に与する民間軍事集団と、かつてCIAによる訓練を受けたと報じられる元将軍ハリファ・ハフタルが率いる勢力との衝突が全面戦争に拡大する恐れが増大しています。ハフタルはリビア政府がテロリズムを助長していると非難し、来月行われる選挙を監視する緊急管理機構の設置を要求しています。ハフタルはカダフィ政権下の将軍だった人物で、現在はリビアからイスラム主義勢力を一掃すると表明し、16日にベンガジで武装集団に対する攻撃を指揮しました。18日には、ハフタルに同調する勢力がリビアの首都トリポリの国会議事堂を掌握しました。5月第3週の戦闘開始以来、100人近くが死亡しています。リビア在住のジャーナリスト、メアリー・フィッツジェラルドとトリポリで取材中の独立系ジャーナリストでデモクラシー・ナウ!の通信員でもあるシャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。

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    2014/5/23(Fri)
    記事番号: 
    1
  • タイの最新のクーデターで 米国は長年のアジアの同盟国との軍事的繋がりを 再考するか?

    タイ軍は、戒厳令を発令した数日後に同国の政府を掌握しました。タイ軍司令官は、このクーデターは、半年にわたる政府と反政府派デモ隊のあいだの政治的混乱に対し秩序を回復するために必要だとしています。バンコクの反対派は選挙を阻み、5月はじめに裁判所に罷免されたインラック首相のあとに任命された暫定内閣の追放を求めていました。タイ軍司令官は、政党、議員他、要人たちとの会見を行った直後にテレビでクーデターを宣言しました。タイのクーデターは、2006年以来で、その際には1年以、軍による支配が行われました。ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア地域支援所長ジョン・シフトンに話を聞きます。

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    2014/5/22(Thu)
    記事番号: 
    5
  • 悪魔と踊るブラジル:2014年ワールドカップに反対する市民の反感を デイブ・ザイリンが語る

    スポーツ記者デイブ・ザイリンは、新著Brazil’s Dance with the Devil: The World Cup, the Olympics, and the Fight for Democracy(『悪魔と踊るブラジル:ワールドカップ、オリンピックと民主主義への闘い』)で、スポーツ界最大のイベントを目前に控えたブラジルで社会不安が広がっていることを取り上げます。ワールドカップを数週間後に控えたサンパウロでは、大規模デモ2日目に、バス運転手たちに加えて数千名の警察官が参加しました。一方、ワールドカップのオープニング・マッチが開催されるアリーナ横の敷地に、1万人以上が集まりました。集まった群衆は彼らの抗議運動を「国民のワールドカップ」(The People’s Cup)と呼び、彼らのコミュニティには十分な医療機関も学校もないのに、スタジアム建設に5億ドル近くが使われたことに抗議しています。ブラジル各地で起きているデモは、同様の問題への注目を呼び掛けています。ブラジルを揺るがす抗議運動について、また米国のスポーツ界で最大の論争となっているNBAの、アフリカ系アメリカ人に対する人種差別発言をしたチームオーナー、ドナルド・スターリング追放について、ザイリンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/22(Thu)
    記事番号: 
    4

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