デイリーニュース

  • 「植民地主義は非人道的だ」:外交官ラクダル・ブラヒミ アルジェリア独立闘争の教訓を語る

    国連・アラブ連盟シリア担当合同特別代表を退職してから数週間、元自由戦士であり、長年外交官として活躍したラクダル・ブラヒミが母国アルジェリアと同国のフランスからの独立闘争について語ります。今では古典となった反植民地映画『アルジェの戦い』の中で、1950から1960年代初頭のフランス占領に対するアルジェリアの闘いが鮮明に描かれています。フランスの占拠について「フランスは我が国を奪い取りました」とブラヒミは言います。 「植民地政策は非常に非人間的な行為なのです」

    dailynews date: 
    2014/6/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • イラクやシリアは生き残れるか?ラクダル・ブラヒミ元国連特使が語る 宗派間戦争と2003年の破滅的侵攻

    スンニ過激派がイラクの大きな地域を支配する中、前国連・アラブ連盟特使ラクダル・ブラヒミにエスカレートしていくイラク紛争と2003年の米国侵略の長期にわたる影響、そして隣国シリアの危機について話を伺います。ブラヒミは元アルジェリアの自由戦士で、その後アルジェリア外務大臣となった人物です。何十年間にもわたり中東の外交関係に携わり、アフガニスタンからイラク、南アフリカまで多くの主要紛争の問題に取り組んできました。彼の長期にわたる努力にもかかわらず、シリア政府と反政府グループ間での和平交渉は実らず、ブラヒミは先月、国連・アラブ連盟シリア担当合同特別代表を辞任しました。米国のイラク侵略とそれに続く占領の遺産について、ブラヒミは「最大の間違いはイラクを侵略したことでした。米国に正しい選択と正しくない選択があるとき、米国は大抵の場合正しくない方を選んでしまうと、言いたくなります」と語ります。シリアの紛争については「膿んだ傷であり、正しく手当されないと、傷は広がります。そして今、傷が広がりつつあります」と話します。

    dailynews date: 
    2014/6/18(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『ザ・ラスト・マガジン』:死後1年、マイケル・ヘイステイングスが遺した小説が企業メディアを風刺

    2014 年6月17日で、調査ジャーナリストのマイケル・ヘイスティングスの死後1年がたちました。ヘイスティングは、全米で最も勇敢な若きレポーターの一人とみ なされていましたが、33歳の若さで自動車事故で死亡しました。イラクとアフガニスタンからの彼の記事は、戦争の隠された真実を明らかにしました。駐アフ ガニスタン米軍司令官だったスタンリー・マクリスタル大将に関するローリング・ストーン誌に掲載された2010年の記事は、マクリスタルと彼の側近が政府高官 について軽蔑的な発言をしたことを伝え、政治論争を巻き起こしました。記事は、アフガ二スタンでの戦争の方向性をめぐる長きにわたる政府の不協和音を明らかにし、マク リスタルは更迭されました。ヘイスティングスの死から1年経って、彼のレポートは再び脚光を浴びています。ヘイスティングスは2012年、米国人戦争捕虜 のボウ・バーグダール陸軍軍曹についてローリング・ストーン誌に大規模な調査記事を執筆しました。ヘイスティングスは当時、この記事は彼のキャリアの中で 最も重要な記事になると思っていました。しかし、この記事は、5人のタリバンメンバーと引き換えにバーグダールが解放されたことが政治論争を巻き起こした 最近になるまで、広く注目されることはありませんでした。

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    2014/6/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • フリーダム・サマーから50年、新たなフリーダム・サマーは選挙権を剥奪された南部の非白人種をいかに動員できるか

    2014 年6月で「フリーダム・サマー」(Freedom Summer)は50周年を迎えます。1964年6月、1000人以上の州外のボランティアたちがミシシッピ州に向かい、アフリカ系米国人の有権者登録 を支援し、フリーダム・スクールを設立しました。アクティビストたちは命を懸けて、米国の民主主義の誓約である、すべての人が投票する権利実現を支援しました。「フリー ダム・サマー」から生まれ育った「ミシシッピ州自由民主党」(Mississippi Freedom Democratic Party)は、1964年の民主党全国大会で、白人のみをメンバーとする同州の民主党組織の正当性に異議を申し立てました。「フリーダム・サマー」から半世紀経ちましたが、新たな報告書から、なすべき課題が数多く残されていることがわかります。この報告書によると、非白人種は米国全州の政治から相変わらず締め出されており、非白人種の候補者が州レベルの議会に選出されることは稀です。報告書の州ごとのグラフは、非白人種にターゲットをあてた有権者登録活動を繰り広げることで、南部主要州での力の均衡がどのように変わる可能性があるかを示しています。

    dailynews date: 
    2014/6/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • フアン・コール:大規模なスンニ派蜂起でイラクは2003年の米国侵攻当時の宗派間反撃に直面

    イラク危機をめぐり、米国とイランが短期の協議を行う中、オバマ大統領はバグダッドの米国職員と施設を守るために275人の米兵を派遣すると発表し ました。オバマ政権は、無人機攻撃やイラク軍を訓練するための特殊部隊の配備など、イラクでの他の選択肢も検討中だと報じられています。この報道は、 スンニ派武装勢力がバグダッドから40マイル弱(約64キロ)の都市バクーバへの新たな攻勢を受けて行われました。ミシガン大学教授で、近刊予定の>The New Arabs: How the Millennial Generation is Changing the Middle East(『新しいアラブ:新世紀世代は中東をどう変えるのか』)はじめ数冊の著者であるフアン・コールから話を聞きます。

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    2014/6/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • デイブ・ザイリンが語るテレビには映らないW杯:デモ、催涙ガス、ファベラ住民の強制退去

    2014ワールドカップ・ブラジル大会は大会5日目に突入。アメリカは今日、初戦となるガーナ戦を行います。その一方で、ブラジルの街路では抗議行動が続いています。ブラジルの病院、学校が深刻な資金不足で苦しんでいる中で、政府が約110億ドルをW杯開催に投じたことに多くのブラジル国民が怒りをあらわにしています。15日、AP通信が撮影した動画には、リオデジャネイロのマラカナ・スタジアム付近でW杯に抗議するデモ参加者に対し、警官が実弾とみられるものを発砲している様子が映っていました。警官は、デモ隊を解散させるため、催涙ガスやゴム弾、音弾も使用したとの報告があります。15日にデモを取材していて催涙ガスを浴びたスポーツ記者デイブ・ザイリンに、リオから話を聞きます。彼の新著は>Brazil’s Dance with the Devil: The World Cup, the Olympics and the Fight for Democracy(『悪魔と踊ったブラジル:ワールドカップ、オリンピック、民主主義への戦い』)

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    2014/6/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領がイラクでの無人機攻撃を検討 米軍の行動は宗派間紛争を悪化させる?

    週末にかけ、「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」の戦闘員が激戦の末、北部の都市タルアファルを制圧しました。ISISがさらに複数の都市を制圧したことで、イラクが崩壊するかもしれないと大勢が懸念しています。シーア派武装勢力は現在、スンニ派武装勢力の支配下にある都市を奪還するため、イラク軍とともに戦っています。米国務長官ジョン・ケリーは16日、イラク政府を支援するため、米政府がイラク国内で無人機攻撃を行うことを検討中だと認めました。またケリーは、イラクを助けるために、米政府とイラン政府がどのような協力ができるのか、イランと対談する考えに前向きな姿勢があることも言及しました。どうやら米国は空爆に向けて準備を進めているようです。先日、米空母「H.W.ブッシュ」が、イラク本土に到達可能なトマホーク・ミサイルを搭載したミサイル巡洋艦フィリピン・シーとミサイル駆逐艦トラクスタン同行のもとペルシャ湾に到着しました。また米国は、バグダッド市内の巨大な米大使館から一部職員の退避を既に開始しています。一方、英国では、現在の危機が2003年の米英によるイラク侵攻とは関係がないと発言したことに対し、元首相のトニー・ブレアが多くの批判を受けています。「我々は、『我々』がこれを起こしたとの考えから、自由にならないといけない。(起こしたのは)我々ではない」とブレアは話しました。

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    2014/6/16(Mon)
    記事番号: 
    1
  • イラク現地報告 2003年の米軍の侵攻が国家分裂の危機への道を開いた

    イラクのシーア派聖職者の最高権威シスターニ師は、同国の広範な地域を支配下に収めた「テロリスト」に対し、武器を取って立ち上がるようイラク国民に呼びかけました。この呼びかけの数時間前、イスラム主義の軍事勢力がバグダッドの北東の戦略的に重要な町をさらに2カ所掌握し、イラクは国家崩壊の危機に近づいています。ここ数日にわたり、ISIS(イラク・シリア・イスラム国)の軍事勢力がモスルやチクリートなどいくつかの主要都市を制圧しました。一方、クルド人勢力はイラク北部の油田都市キルクークを支配下に収めました。12日、オバマ米大統領は、軍事攻撃の可能性も含め、あらゆる選択肢を排除しないと述べました。一方、ウォールストリートジャーナル紙の報道によると、イランはISISに協力してスンニ派軍勢の巻き返しを阻止するためアルクッズ部隊の派遣を行っています。ナジャフ市にいるサミ・ラスーリに話を聞きます。ラスーリはイラクのムスリム・ピースメーカー・チーム(Muslim Peacemaker Teams)の創設者です。1970年代後半にイラクを出て、米国に移住してミネアポリスに定住し、有名レストランの経営者になりましたが、2004年に、30年近くにおよんだ海外生活に終止符をうち、イラクに帰国しました。

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    2014/6/13(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 逃げる子供たち:安全と家族との再会を求める未成年入国者を拘禁する米国

    米税関国境警備局の報告によると、今年に入って4万7000人を超える同伴者なしの子供が国境を越えた後、拘置されています。これは2013年の1年間の数字の約2倍、2009年の約5倍にあたります。オバマ大統領はこの状況を「人道的危機」と呼んでいます。中には、衝撃的な状態で拘置されている子供たちもいます。アリゾナ州ノガレスの倉庫には、1000人を超える子供達が収容されており、プラスチック容器の中で寝ている子もいると報じられています。2000年に母親を探して単身ホンジュラスから米国に渡ったホセ・ルイス・ゼラヤに話を聞きます。当時13歳だったゼラヤは独りで中米を旅し、4カ月かけてテキサスにたどり着きました。現在はテキサスA&M大学の教育学部で博士課程の学生です。もうひりのゲストはカリフォルニア州ロサンゼルス在住のソニア・ナザリオです。ナザリオは、ピュリッツアー賞受賞ジャーナリストでEnrique’s Journey: The Story of a Boy’s Dangerous Odyssey to Reunite with His Mother (『エンリケの旅:母との再会を求める少年の危険な冒険の旅』)の著者です。

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    2014/6/13(Fri)
    記事番号: 
    1
  • シシ新大統領政権下のエジプト 反体制派指導者に禁固15年の刑 アルジャジーラ記者の拘束もつづく

    エジプトの裁判所は、同国で最も著名な民主派活動家に禁固15年を言い渡しました。アラー・アブド・エル=ファタは、違法な抗議行動および、2013年に厳格な対デモ法に抗議する集会をおこなった際に警官を襲った容疑で有罪となりました。この事件では24名の被告が、同様に15年の禁固刑を言い渡されました。裁判は被告不在で行われたため、被告には再審の権利があります。前国防相のアブドルファッターフ・ア=シシが6月8日に大統領に就任して以来、著名な活動家が有罪判決を受けるのはこれがはじめてです。エル=ファタが長期の禁固刑に直面する一方、アルジャジーラ・アラビックのジャーナリスト、アブドゥラ・エルシャミは、罪状もはっきりしないまま拘束されることに抗議し、5か月近くハンガーストライキを行っています。エルシャミは、体重の約3分の1を失い、重度の貧血、低血圧に苦しみ、初期の肝機能障害にあると報道されています。カイロより、エル=ファタの叔母で著名なエジプト人小説家アダフ・サエイフと、デモクラシー・ナウ! 特派員シャリフ・アブゥル・クドゥースに話を聞きます。またアブドゥラ・エルシャミの兄弟のモハメドにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/12(Thu)
    記事番号: 
    2

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