デイリーニュース

  • 「バグダッドは怯える都市」:ISISが制圧地域を拡大 恐怖と不安に包まれたイラク首都

    ジョン・ケリー米国務長官は今日、イラクのバグダッドを電撃訪問し、イラクのヌーリ・マリキ首相と会談しました。この訪問に先駆け、ケリーは「全イラクを代表する用意のある」指導者を求めると述べ、オバマ政権がマリキ支持を止める準備があることを示唆しました。ケリーの訪問は、スンニ派武力勢力とイラク・シリア・イスラム国(ISIS)が更なる地域を掌握する中、行われました。週末にかけ、ISIS武力勢力はシリアとヨルダン国境に面する検問所3か所と周辺の4つの町を制圧しました。一方で、イラク政府の空爆により、ISISが掌握するチクリートなどの地域で少なくとも7人の市民が死亡、12人が負傷したと報告されています。住民によると、軍ヘリコプターはガソリンスタンドに列をなしている市民の車に発砲したといいます。イラク政府は、反乱者を殺害しただけだと主張しています。バグダッドから英紙インデペンデントの中東特派員パトリック・コウバーンに話を聞きます。

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    2014/6/23(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「エジプトでのジャーナリズムは犯罪」:アルジャジーラ記者3人に禁錮7〜10年の判決 世界が非難

    エジプトの裁判所は、政府にテロリスト組織に指定されたムスリム同胞団を支援する「虚偽のニュースを広めた」などのテロの罪で、アルジャジーラ記者3人に禁錮7年から10年の判決を言い渡しました。ピーター・グレステ、モハメド・ファハミ、バハール・モハメドは昨年12月から拘禁されており、国際的な怒りの声が上がっています。この判決は、ジョン・ケリー米国務長官がカイロでエジプト新大統領のアブドルファタハ・シシ元陸軍大将と会談した翌日に下されました。アムネスティ・インターナショナルは「エジプトの報道の自由に影を落とす」と判決を非難し、アルジャジーラは「論理、常識、そしてあらゆる外見上の公正さ」を否定するものだと批判しました。カイロのモハメッド・ファハミの兄弟アデル・ファハミと、「この判決は、エジプトにおけるジャーナリズムが犯罪であることを意味する」と警告するデモクラシー・ナウ!特派員アブドゥル・クドゥースに話をききます。

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    2014/6/23(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 悪徳銀行家だけが喜ぶプラン:ウィキリークス グローバルな金融規制の撤廃を推進する貿易協定を曝露

    情報開示推進団体ウィキリークスは、サービス貿易協定(TISA)の機密草稿を公開しました。これは50カ国と世界のサービス貿易の68パーセント以上を対象にする貿易協定です。これまで、この草稿は交渉期間中ばかりでなく、制定後5年間も機密にされることになっていました。漏洩されたテキストをみると、TISAの狙いは、参加諸国が金融規制の改善を行うことを禁止することにより、1990年代に作成された極端な規制撤廃モデルを固定化することです。また「金融サービス付帯条項」の草稿は、規制による障壁を防ぎ、金融多国籍企業が外国に拡張しやすくする規則の確立をめざしています。草稿のテキストは、2014年4月の交渉ラウンドに使われたものです。リークされた文書についてロリ・ウォラックに話を聞きます。ウォラックはパブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表で、著書にThe Rise and Fall of Fast Track Trade Authority.(『ファーストトラック貿易権限の盛衰』)があります。(写真提供:WikiLeaks)

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    2014/6/20(Fri)
    記事番号: 
    4
  • イラク次期首相?大量破壊兵器に関するニセ情報拡散の張本人アハメド・チャラビが米高官と会談

    イラクのマリキ現首相に対し、政府の宗派色を薄めるか、そうでなければ辞職せよという圧力が強まっています。強い影響力を持つシーア派宗教指導者シスターニ師は、新たな「実力のある」政府の樹立を求めました。19日、ニューヨーク・タイムズ紙は、ロバート・ビークロフト駐イラク米国大使とイラク国内の米国務省トップ、ブレット・マクガークが最近、イラクの政治家アハメド・チャラビと会見したことを明らかにしました。チャラビは、イラク国民会議(INC)の元議長だった人物です。INCはCIAを資金源とするイラク人亡命者の団体で、2003年の米軍の侵攻を強力に要求しました。サダム・フセインが大量破壊兵器を開発し、アルカイーダとつながりをもっていると言い立てて開戦前の好戦ムードを盛り上げたのです。同団体は、ブッシュ政権、米国連邦議員、ジャーナリストに、ガセネタを提供しました。ハーパーズ誌のワシントン・エディター、アンドリュー・コウバーンから話を聞きます。

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    2014/6/20(Fri)
    記事番号: 
    3
  • コリーン・ハナブサ下院議員 議会の承認無しの米軍のイラク展開を禁じる法案修正を提起

    19日、オバマ大統領はイラクに最大300人の軍事顧問を派遣すると発表し、イラクの広大な地域を掌握したスンニ派軍事勢力に対する米軍の空爆については、可能性を残したままにしました。連邦議会下院から、ハワイ選出の民主党下院議員コリーン・ハナブサに話を聞きます。同議員は議会の承認無しにイラクに米軍が配備されることを防ぐようにする提案修正を6月第3週に可決させました。

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    2014/6/20(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ニューヨーク市 人種攻撃と警察の権力濫用が煽った25年前の冤罪事件で4000万ドルを賠償

    ニューヨーク市は、25年前のセントラルパーク内での女性ジョガーレイプ事件で誤って有罪とされた男性5人に対し4000万ドルを支払うことに同意したと伝えられています。黒人とラティーノの5人は、判決を受けた時、ティーンエイジャーでした。最初は自白したものの、まもなく撤回し、憔悴と警察による強制により犯行を認めたと主張しました。当時のメディア報道は彼らを有罪と決めつけ、人種的な婉曲表現で彼らを描きました。2002年にレイプの真犯人が名乗り出て告白したため、有罪判決は無効にされましたが、その時には、5人はすでに刑期は一番長い人で13年に達していました。この調停に対する感想をナタリー・バイフィールドに聞きます。フィールドは「セントラルパークの5人」裁判の当時、ニューヨーク・デイリーニューズ紙の記者でした。現在は、クイーンズ地区のセント・ジョンズ大学の社会学准教授で、Savage Portrayals: Race, Media and the Central Park Jogger Story (『粗暴な描写:人種、メディア、そしてセントラルパーク・ジョガーの物語』の著者です。(写真提供:Central Park 5)

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    2014/6/20(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 公的債務を餌食にするハゲタカ・ファンドの肩を持つ米国最高裁 アルゼンチンはたかりだと主張

    貧困国の公的債務返済をめぐる「今世紀の最大の裁判」について見ていきます。米最高裁は今週、15億ドル超の負債を巡るアルゼンチン側の上告を退け、「ハゲタカ・ファンド」の搾取的な行動に正当性を与えたとの批判を受けています。この裁判は、10年以上前の同国の通貨危機の後、アルゼンチンの負債を安値で買い上げたヘッジファンドに関するものです。アルゼンチンが対外債務支払い停止を宣言した後、債権者の大半は元本の削減に応じました。しかしNMLキャピタル(NML Capital)その他の企業は、この取引を拒否し、全額返済を求めました。6月16日の判決により、アルゼンチンに対しヘッジファンドへの支払いを命じた下級裁判所の判決が有効になります。アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領は、これらの企業の行動は「たかり」だと言っています。「ジュビリーUSAネットワーク」(Jubilee USA Network)事務局長エリック・レコンプトに話を聞きます。

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    2014/6/19(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 米国とイランは協力して追い詰められたイラクのシーア派政権後押しに乗り出すのか?

    イラク政府がスンニ派軍事勢力に対する空爆を米国に要請し、危機が深まる中で、イランの役割をみていきます。6月18日イラク政府は、先週より同国の広範囲な一帯を手中に収めた軍事勢力に対する空爆を、米国に対し正式に要請しました。英インディペンデント紙は、オバマ政権がイラク政府高官に対し、米国の軍事介入はマリキ首相の退陣が条件であると回答したと報じています。マリキ首相はシーア派で、イラクの宗派間対立を悪化させたと、多方面から批判されています。イラクおよびシリアの危機は、サウジアラビアがスンニ派軍事勢力を支援しているとマリキ政権が批判し始めイランとサウジアラビアの代理戦争に発展していると、多数のアナリストが指摘しています。同紛争に外国は関わるべきではないという6月18日のサウジアラビアの発言は、イランに向けられた警告と見られています。これはイランのハサン・ロウハニ大統領が、イラク内でスンニ派軍事勢力がイラク内のシーア派の聖地を脅かすなら、イランはその保護に「躊躇しない」と発言したことを受けたものです。オバマ政権は、軍事勢力の侵攻を止めるためにイランとの協力も視野に入れるとの立場を堅持しています。この問題についてはウィーンで開かれた核開発をめぐる協議でも、二国間で短い話し合いがもたれました。

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    2014/6/19(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「ネオリベのトロイの木馬」  ワールドカップによる立ち退きに大規模な抗議が起こるブラジル

    6月18日、ブラジルでは2014年ワールドカップ期間中の最大規模の抗議行動があり、数千人がデモ行進を行いました。「ホームレス労働者運動」のメンバーが、サンパウロの主要高速道路を封鎖し、ワールドカップのための巨大な支出に抗議し、手ごろな価格の住宅を増やすよう求めました。やはりワールドカップ開催中の都市ポルトアレグレでは、警察が催涙ガスとスタン擲弾を、国際サッカー連盟FIFAへの抗議活動を行うデモ参加者に対し使用しました。平和的抗議活動に対し、軍事装備に身を固めた警察機動隊の人数は大幅に上回っていました。今週、米国のジョー・バイデン副大統領がブラジルを訪問し、ワールドカップの米国・ガーナ戦(2-1で米国が勝利)を観戦すると同時に、ブラジルのジルマ・ルセフ大統領との関係修復も図りました。米国家安全保障局(NSA)によるブラジルでの盗聴活動が暴露され、ルセフ大統領の私用の携帯電話の盗聴も明らかになって、関係がぎくしゃくしていました。ブラジルでは2016年にリオデジャネイロでオリンピックの開催も予定されており、ふたたび大勢の人々が立ち退きを迫られています。

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    2014/6/19(Thu)
    記事番号: 
    2
  • NFL「レッドスキンズ」の商標取り消しを勝ち取った ナバホの活動家アマンダ・ブラックホース

    米プロフットボールリーグ(NFL)ワシントン・レッドスキンズのチーム名変更を求める運動が広まりを見せていますが、このほど予想外の勝利を収めました。米特許庁は、同チーム名とロゴは米先住民への蔑称にあたるとし、レッドスキンズの商標を取り消しました。この決定は、レッドスキンズにチーム名変更を強制するものではありませんが、第三者によるチーム名とロゴの使用を法的に保護するのは、今よりも難しくなる可能性があります。同チームが不服申し立てを行っている期間は、商標は維持されると報道されています。しかし米先住民や「レッドスキンズ」ブランドを批判する人々は、チーム・オーナーのダン・シュナイダーが最終的にチーム名変更に追いやられることになる兆しだと、この行政判断に大喜びしています。2人のゲストをお招きしました。ナバホ族活動家で、同訴訟の原告でもあるアマンダ・ブラックホースと、スポーツライターのデイブ・ザイリンです。

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    2014/6/19(Thu)
    記事番号: 
    1

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