デイリーニュース

  • 脅迫と検閲にも関わらず声を上げる被害者たちによって新たな性的虐待スキャンダルに直面したプロテスタント教会

    プロテスタント教会の世界でも、カトリック教会を揺るがしたのと同様の性的虐待スキャンダルが明るみにでる瀬戸際にあるのでしょうか? キャサリン・ジョイス記者に話を聞きます。彼女は、「アメリカン・プロスペクト」(The American Prospect)誌の特集で、ジェリー・フォルウェル牧師により創設されたリバティー大学(Liberty University)の法律教授で、性的虐待事件を多く手がけた元検事でもあるボズ・チヴィジャンについて取り上げています。チヴィジャン教授は自己の経験から団体「キリスト教環境における虐待と取り組む信者の会」(Godly Response to Abuse in the Christian Environment/GRACE)を作りました。2014年2月に福音主義で有名なボブ・ジョーンズ大学(Bob Jones University)が教員と学生に対し性的暴力に関する聞き取りのためGRASEと契約しましたが、結果報告を出す直前に契約解消、それに対する世間の非難を受けて再契約したことが、大きなニュースとなりました。チヴィジャンは、著名な福音伝道師、ビリー・グレアム牧師の孫にあたります。

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    2014/5/8(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 国連拷問禁止委員会がバチカンを性的虐待で調査  被害者は数十年に渡る隠蔽を止めるよう教会に求める

    5月第1週、国連拷問禁止委員会(The U.N. Committee on Torture)はバチカンに対し、カトリック教会内で行われてきた性的虐待事件の処理について非常に疑問視していると述べました。この公聴会の4ヶ月前には、国連子どもの権利委員会(the U.N. Committee on the Rights of the Child)が、バチカンは数十年に渡り組織的に虐待を見て見ぬ振りをし、性的犯罪を隠蔽しようと試みてきたと非難したばかりです。今回の公聴会では、シルヴァノ・トマシ大司教が、カトリック教会は子供への性的虐待を理由に、過去十年の間に800名以上の聖職者を解任したと明かしました。公聴会には何人もの性的虐待被害者も出席しており、今日の番組ゲスト、「聖職者による虐待被害者ネットワーク」(Survivors Network of those Abused by Priests)会長で創設者のバーバラ・ブレインもそのひとりです。「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)の上級常勤弁護士および、「聖職者による虐待被害者ネットワーク」の国際的な支援活動の相談役も務めるキャサリン・ギャラガーにも話を聞きます。

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    2014/5/8(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 秘密裏につぎ込まれる金がノースカロライナ州の政治を形成? 上院選から最高裁判所判事選挙までの予備選

    2014年の予備選シーズンで最も注目された選挙の一つで、ノースカロライナ州の下院議長トム・ティリスが共和党の上院議員候補に選ばれました。ティリスは11月に民主党上院議員のケイ・ヘーガンと戦います。同州の上院選は民主・共和、どちらの党が米国の上院を支配するかを決める重要な選挙です。ノースカロライナ州の共和党の予備選は全国的に注目を集めましたが、これは共和党の支配勢力にバックアップされたティリスと、ティーパーティーと宗教的右派と親密な関係のある候補者が戦ったからです。ノースカロライナ州下院議長として、ティリスは過去2年間にわたり「モラル・マンデー」(Moral Monday)運動の頻繁な標的となっていました。また6日の予備選では、州の最高裁判所判事を決定する予備選も行われました。この選挙が全国から注目を集めたのは、州外のグループから数百万ドルが保守的な候補者をバックアップするためつぎ込まれたからです。外部の秘密グループが買ったテレビ広告は、最高裁判事ロビン・ハドソンを「児童性的虐待者に対して甘い」と非難しました。 ノースカロライナ州は上級裁判所の裁判官が任命されるのではなく、選挙で選出される22州のうちの一つです。ノースカロライナから、南部研究所の事務局長であるクリス・クロムに話をききます。

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    2014/5/7(Wed)
    記事番号: 
    3
  • スタンフォード大学の投資撤退: 学生主導の運動でエリート大学が石炭企業への投資停止を決定

    米国最大の名門校の一つであり、世界最大の基金を有する大学が、化石燃料産業から投資撤収を呼びかける学生主導の運動に賛同しました。6日火曜日、スタンフォード大学の理事会は、気候変動への懸念から、石炭炭鉱会社への投資停止を決定しました。理事会は投資を選択する際に「企業の方針や事業が実質的な社会的損傷をあたえる」かどうかを考慮した上で、ガイドラインに従って決定したと述べました。スタンフォード大学の寄付金は187億ドルと見積もられています。この動きは全米で投資撤収の動きが激しくなった時に起こりました。先週、セントルイスのワシントン大学では、巨大石炭産業ピーボディー・エナジー社との関係を切るよう理事会に訴えるため座り込みをした7人の学生が逮捕されました。またハーバード大学の学生達は先週、学長ドリュー・ファウストの事務所を封鎖しました。本日はスタンフォード大学2年生マイケル・ペニュエラスに話を聞きます。彼は「化石燃料なしのスタンフォード」(Fossil Free Stanford) を主催する学生の一人です。

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    2014/5/7(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 壊滅的影響を予言 オバマ政権は地球温暖化対策に火をつけられるか?

    人間が引き起こした気候変動が、米国各地で健康、環境、財政面において劇的な影響をもたらしていると、最新のレポートが警告しています。オバマ政権が発行したレポート「国家気候評価」(National Climate Assessment)は、海岸沿いの海面上昇、南西部の干ばつと火災、各地での豪雨など、地球温暖化との因果関係の詳細を報告しています。温室効果ガス排出を削減しない限り、米国の気温は今世紀末までに華氏10度(摂氏約5.5度)ほど上昇する危険があると警告しています。このレポートは米国に焦点を当てた最大の包括的な気候変動研究であり、 気候変動への取組みに「大変革をもたらす」のではないかと言われています。本日は、このレポートの米国北東部の章を共同執筆した、コロンビア大学気候システム研究センターの気候学者、ラドリー・ホートンをに話を聞きます。「このレポートには気候変動によってすべてのアメリカ人が影響を受けることが簡潔に書かれています」とホートンは言います。「これは党派的な問題ではないのです」

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    2014/5/7(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ダニー・グローヴァーとキャサリン・クリーバーが語る、黒人解放運動をとらえた貴重な映像『ブラックパワー・ミックステープ ~アメリカの光と影~』

    同名タイトルの映画を基にしたほかに例を見ない新しい本、『ブラックパワー・ミックステープ ~アメリカの光と影~』は、米国の黒人解放運動を、1967年から1975年までのアフリカ系アメリカ人の指導者たちの埋もれていた映像を使って、年代順に記録しています。スウェーデンのジャーナリストらによって撮影され、30年後に同国の公共テレビ局の地下で発見されたこの映画は、ストークリー・カーマイケル、ボビー・シール、ヒューイ・P・ニュートン、アンジェラ・デイヴィス、エルドリッジ・クリーヴァーといった、米国のブラックパワー運動の指導者たちの何人かを紹介しています。米国の有名俳優で、映画監督、政治活動家でもあるダニー・グローヴァーと、エモリー大学ロースクールの教授で、ブラックパンサー党の通信秘書としての仕事をしている姿を同映画の中で取り上げられたキャサリン・クリーバーの二人のゲストに、このプロジェクトについて話を聞きます。

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    2014/5/6(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「ウォール街を占拠せよ」裁判:シシリー・マクミランが警官への傷害で有罪、最高7年の禁錮刑のおそれ

    「ウォール街を占拠せよ」の活動家の一人が、ニューヨーク市警官への傷害で有罪になりました。これに反対する人々は、本来この裁判は警察が彼女を襲ったことを裁くべきだと言っています。シシリー・マクミランは2012年3月12日、占拠運動が始まった6ヶ月後に、抗議者らがズコッティ公園を再占拠しようとした際に逮捕されました。マクミランは、警官のグラントリー・ボベルを故意にひじで殴り、彼の目の周りに青あざを作ったとして有罪判決を受けました。マクミランは、背後から右の胸をつかまれたときに無意識に腕を振ったのだと言っています。彼女の主張を裏付けるために、被告側弁護団は裁判中、彼女の胸のあざの複数の写真を提示しました。マクミランは、このけがの他、警官らに押さえつけられたときに、けいれん発作を起こしたとも言っています。彼女はその後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されました。4週間の裁判の後、陪審員は5月5日、わずか3時間で評決に達しました。この裁判の裁判官は、彼女の保釈を求める弁護側の申し立てを却下しました。マクミランは手錠をかけられて、ライカーズ島へ連行されました。彼女はそこで、2週間後の判決まで過ごすことになります。彼女は最高7年の禁錮刑に科せられるおそれがあります。

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    2014/5/6(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 我々の少女たちを取り戻そう:ボコ・ハラムの破壊的襲撃と軍による報復の板ばさみになったナイジェリア国民

    ナイジェリアでは、約300人の少女たちが北部の寄宿学校から誘拐された事件をめぐり、「我々の少女たちを取り戻そう」というスローガンのもと、抗議行動が続いています。イスラム武装勢力は4月14日、女子中等学校を襲い、生徒たちを連れ去りました。5月5日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の指導者が犯行声明のビデオを発表しました。ナイジェリア当局者らは、一部の少女たちはすでに、わずか12ドルで嫁として売り払われたと報告しています。他の少女たちは誘拐犯らと強制的に結婚させられ、隣国のカメルーンとチャドに連れて行かれたと報告されています。少女たちが誘拐されたナイジェリア北部の地域は約1年間にわたって非常事態にあり、襲撃を受けた学校は、地域で唯一閉鎖されずにいた学校だったといわれています。ナイジェリアの作家で活動家のイジェオマ・ウドゥマにラゴスから話を聞きます。ジャーナリストで、ウェブサイト「サハラ・レポーターズ」(Sahara Reporters)の発行人であるオモイレ・ソウォレからも話を聞きます。

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    2014/5/6(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「戦争犯罪者を称えてはならない」ラトガーズ大学学生がコンドリーザ・ライスの卒業式スピーチを拒否

    元国務長官のコンドリーザ・ライスは、2003年の米国主導のイラク侵攻時の役割に対する教職員と学生からの抗議を受け、ラトガーズ大学卒業式でのスピーチを取りやめました。ラトガーズ大の教職員らは、「イラクでの大量破壊兵器の存在について米国民をあざむくことに力を注いだ」としてライスを非難する署名を集めました。先週、ラトガーズ大の学生は、招待を取り下げるよう要求し、構内の建物を占拠しました。ライスは週末に声明を出し、自らの出席が「邪魔なものになった」と述べました。本日は「ノー・ライス運動」について、抗議運動に参加したラトガーズ大学生のカルメロ・シントロン・ビバスと、憲法上の権利センター所長のバヘール・アズマイに話を聞きます。

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    2014/5/5(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アブグレイブ刑務所から10年 元被収容者らが米請負企業CACIを訴訟 拷問への裁きを求める

    10年前、米軍兵がアブグレイブ刑務所内でイラク人被収容者に屈辱的な行為を行い、拷問を行っている衝撃的な写真により、世界から激しい非難がおこり、全国公聴会、捜査、責任者捜しが始まりました。しかし、 アブグレイブ刑務所拷問に中心的な役割を果たした人物らが法廷の場に出ることはありませんでした。米請負業者のCACIインターナショナルに責任を問う試みは、拷問被害者に法務費用の負担を強いる結果に終わるかもしれません。連邦裁判所は昨年9月、CICAが拷問したとして同社を訴え、敗訴したアブグレイブ刑務所元被収容者のイラク人4人の原告に対し、CICAに1万4000ドル近い弁護士費用の支払いを行うよう命じました。一審で訴えを退けた裁判官は、CACIの拷問への役割については直接言及せず、企業が米国外で起こした犯罪に対する訴追の制限を言い渡した米最高裁判所の判断を引き合いに出しました。このCACI訴訟について、憲法上の権利センターの所長で、CACI訴訟の原告側主任弁護士のバヘール・アズマイに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/5(Mon)
    記事番号: 
    2

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