【21/01/06/3】 ウィスコンシン州ケノーシャで、マイケル・グレイブリー地方検事は、ジェイコブ・ブレイクに銃弾7発を発射した白人警官を起訴しないと発表しました。ジェイコブは、29歳の黒人男性で、8月に銃撃を受け身体機能麻痺になりました。ラステン・シェスキー警官は、至近距離でブレイクの背後から銃を発射しました。そのとき、ブレイクは自分の車の中に向かって身をかがめていたところで、車内には3歳、5歳、8歳の3人のこどもたちが乗っていました。ブレイクの小型ナイフが車内にあったとして、検察は銃撃が自己防衛であったと主張しています。ケノーシャ市内では8月、ブレイクが銃撃されている動画がネットで流れると、構造的な人種差別と警察の暴力行為に対する抗議行動が広がりました。今回の不起訴という決定をブレイクの家族は強く非難しています。ウィスコンシン州議会議員のデービッド・ボーエンは、「今回もまた、我々は司法の破綻を目にしています。黒人男性の背中に向けて、それと知りつつ7発の銃弾を発射したというのに、この警官を起訴する能力が地方検事にないのですから」。(Image Credit: Attorney Ben Crump)