日本のショックドクトリン:原発事故から3年、国粋主義と軍国化にひた走る安倍内閣

2014/1/15(Wed)
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11分

1月に来日したエイミー・グッドマンと番組スタッフは東京からの3日間にわたる特別放送を行いました。その一部を字幕つきで紹介します。東京発の第1弾は、近隣諸国との関係を緊張させている安倍政権の右翼的政策について取り上げます。

未曾有の原発事故から3年近くが経つのに、いまだ事故収束は収束せず被害者の救済も復興も進んでいせん。そんな中で安部首相は議会での圧倒的多数を支えに政府への権力集中と軍国化に向けた政策を強引に進めています。上智大学グローバル・コンサーン研究所所長の中野晃一教授は、この状況をナオミ・クラインの説く「ショックドクトリン」の典型ととらえています。社会の不安と動揺につけ込んで、民衆がいやがる新自由主義改革を一気に進めるという政治手法です。日本ではすでに戦前に、似たような状況を経験しています。1923年の関東大震災を機に治安維持法が成立し、軍の暴走に歯止めがきかなくなっていきました。昨年末に強行採決された特定秘密保護法は、この歴史の繰り返しを不気味に暗示させるのです。(中野真紀子)
ゲスト

* 中野晃一(Koichi Nakano)政治学者。上智大学グローバル・コンサーン研究所所長

Credits: 

字幕翻訳:松岡碧郎 /校正:中野真紀子