パンクロックの伝説パティ・スミス
2010/4/29(Thu)
Video No.:
2
33分
デモクラシー・ナウ!の新スタジオのお披露目に「パンクロックの女王」パティ・スミスがやってきました。自分はミュージシャンとはいえないと認める彼女は、自分のことを「生まれながらのパフォーマー」と呼びます。自作の詩の朗読がロックの時代精神と結びついて伝説の前衛アーティストが生まれました。彼女のこれまでの人生とアートについて、たっぷり話してもらいました。
最近出版されたメモワールJust Kidsには、生涯の友となった写真家の故ロバート・メイプルソープとの関係が描かれています。これをふまえて、フィラデルフィアの田舎町から身一つでニューヨークに出てきた若い詩人が、60年代後半の高揚した雰囲気と刺激的な環境の中で才能を開花させていった様子が語られます。特に、この若いカップルが住んだチェルシー・ホテル(多数の作家や芸術家が愛用した、これも"伝説"のホテル)の日々の思い出は、たいへん興味深いものです。
後半は最近の活動について語ります。反戦集会にもよく登場し、ヒューマニストとして政治的な立場をはっきり表明するのが自分の流儀だという彼女からは、若い頃のとんがったイメージとは大きく異なる、シャイで地味な一面が伝わってきます。(中野)
*パティ・スミス(Patti Smith)シンガーソングライター、詩人、アーティスト、パンクロックの伝説的存在。最近出たメモワールはJust Kids(『ただの子供』)
Credits:
字幕翻訳:佐藤生実/内藤素子
校正全体監修:中野真紀子・付天斉