民主党は議事妨害を口実に公的医療保険の選択肢を法案から排除

2010/2/25(Thu)
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オバマ大統領が最重要の政策課題として取り組んできた医療保険制度改革は3月末にようやく法案が通過しました。民主党は悲願の成就として自画自賛しますが、そこには国民の多数が望んだ「公的医療保険」は選択肢としてさえ含まれていません。オバマの選挙公約であり、多くの先進国であたりまえとなっている公的医療保険制度の導入が、どうして実現できないのか?議事妨害(フィリバスター)によって法案の通過が阻止されるため、上院では共和党に譲歩せざるをえないと民主党は弁明しましたが、ほんとうなのでしょうか?この法案を通過させるため2月末にオバマが開いた超党派の議員サミットをめぐり、グレン・グリーンウォルド弁護士が実情を語ります。

後半では、テキサス州にある連邦国税庁事務所への飛行機突入事件や、ブッシュ政権の法律顧問ジョン・ユーとジェイ・バイビーが作成した拷問メモに対する司法省の処理、民間軍事会社ブラックウォーターに関する新たな精査などについても論じます。(中野)

グレン・グリーンウォルド(Glenn Greenwald) 憲法訴訟弁護士で、Salon.comに政治と法律に関するブログを書いている。新著はGreat American Hypocrites: Toppling the Big Myths of Republican Politics(『大いなる米国の偽善者たち 共和党政治の虚構を暴く』)

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字幕翻訳:桜井まり子
校正全体監修:中野真紀子・付天斉