米軍基地の国ドイツ 後編

2008/12/12(Fri)
Video No.: 
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11分

米軍基地の国ドイツ:第二次大戦の敗戦国ドイツには世界のどの国よりも多くの在外米軍基地があります。東西冷戦の終結で大幅に減少したとはいえ(90年代初めに比べ7割近く減少)、今でも7万人近くの米兵が駐留しています。欧州地域を管轄する米統合軍司令部(EUCOM)に加え、最近出来たアフリカ統合軍司令部(AFRICOM)もドイツに置かれています。基地の存在をめぐってドイツではどのような議論が行なわれているのでしょう?(中野)

後半 ドイツの米軍基地をイラク戦争に利用するのはドイツ憲法に違反

戦闘部隊のイラク撤兵を掲げたオバマ大統領の就任後もイラク戦争は継続し、「テロとのたたかい」を継続する大統領はアフガニスタンへの大規模増派を主張しています。ドイツに亡命申請をした米軍脱走兵アンドレ・シェパードは、自国で良心的兵役拒否者の申請をするのではなく、無許可離隊(AWOL)を選ぶに至った理由や、ドイツに亡命申請をする根拠を説明します。

もう一人のゲストは、20年近くドイツに住む米国人で反戦・反基地闘争にかかわってきたエルザ・ラスバッハです。米軍によってナチスから解放されたものの、今は世界最大の米軍海外基地を抱え、欧州軍とアフリカ軍という二つの地域統合軍の司令部がおかれたドイツの国内反戦運動の現状や、今年創設六十周年を迎えるNATOの問題点について話します)。

*エルザ・ラスバッハ(Elsa Rassbach)
長年ドイツに住む米市民で、反戦・反基地闘争の活動家。「反在外米軍プロジェクト」(American Voices Abroad Military Project)会員。戦争抵抗者インターナショナル(War Resisters’ Internationa)のドイツ支部にも所属。

Credits: 

字幕翻訳:中村達人/校正;斉木裕明
全体監修:中野真紀子・付天斉