民衆の気候マーチ Part 1 いまなぜ?

 「明日のマーチについては、議論が百出しています。パーフェクトではありません」―「民衆の気候マーチ(People’s Climate March)」を翌朝にひかえた2014年9月21日、気候正義を求める団体 Climate Convergence(「気候で集合」)のイベントにメインスピーカーとして登場したナオミ・クラインは、率直に語りかけました。ふたを開けてみれば史上空前の40 万もの人が参加し予想をはるかに超えた大成功に終わったマーチですが、実現前には、大量参加で数の威力を見せるのを良しとするか、数を絞ってでも先鋭な切り口を突きつけ根源的なビジョンを打ち出すのが得策か、その目的と意義についてさまざまな意見の戦いがあったのです。

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