デイリーニュース

  • トランプが提案する環境保護庁の予算削減で何千万もの米国民の健康と命が脅かされる

    トランプ政権が計画する環境保護庁(EPA)の権限大幅縮小に関する新たな詳細が判明しました。環境保護庁の2018年度予算案の流出コピーによると、当庁の全体予算の25%が削減される予定です。「要するに、この予算削減が行われると、米国全土で早死する人や病気になる人が確実に増えることは、ほぼ確実です。国民は憤慨すべきです」と、全米大気浄化局協会代表のビル・ベッカーは話ります。トランプ政権はオバマ時代の環境保護庁の活動を後退させると断言しており、ホワイトハウスはパリ協定についての姿勢をいまだ検討中です。フード&ウォーター・ウォッチのウィノナ・ハウター事務局長に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • セッションズ司法長官 選挙戦の調査から身を引く トランプ政権とロシアの関係はいまだ闇の中

    ジェフ・セッションズ司法長官は、昨年の大統領選挙へのロシアの影響に関する司法省の捜査から身を引きました。上院議員時代にドナルド・トランプ候補の選挙代理人を務めていた際、駐米ロシア大使に2度にわたり会っていたとの報道を受けてのことです。この報道は、今年1月の司法長官就任に際してセッションズが議会で行った宣誓で、昨年11月の選挙に向けた運動期間中にロシア政府職員と接触したことは全くないと証言したことと真向から矛盾しています。セッションズは2日(木)、宣誓のもとで偽証したという疑惑を全面否定し、セルゲイ・キスリャク大使との会談では選挙について協議しなかったため、それについての言及を怠ったと主張しました。同日ニューヨーク・タイムズ紙は、マイケル・フリン元大統領顧問とトランプの義理の息子で上級顧問のジャレッド・クシュナーが大統領就任式の前に問題のロシア大使とトランプタワーで会合していたと報じました。「これらの関係は、今後のトランプ大統領の政権運用に買収や政策への圧力のような形で不適切な影響を与えないだろうか?」と、国家安全保障と市民の自由についてEmptyWheel.netで報道する独立ジャーナリストのマーシー・ウィラーは問いかけます。

    dailynews date: 
    2017/3/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 脳腫瘍で入院中の亡命希望者 テキサスの病院で手錠をかけられ 民間拘置所に移送される

    アップデート:このニュースが放送された数時間後、サラ・ベルトラン=ヘルナンデスは本日(3月2日)解放され、家族のもとに帰宅、脳腫瘍の治療を継続する予定だと、アムネスティ・インターナショナルが発表しました。

    トランプ大統領は「バッド・オンブレス」(悪者メキシコ人)を国外退去処分に処すと誓いましたが、エルサルバドル出身の亡命希望者が脳腫瘍で闘病中にも関わらず拘束されたショッキングな事件を見ていきます。サラ・ベルトラン=ヘルナンデスは手足に手錠と足かせ課せられた状態で、病院からダラス近郊のプレイリーランド拘置所(Prairieland Detention Center)へ再移送されました。彼女の弁護士でテキサスA&M大学「移民権利法クリニック」(Immigrant Rights Clinic)のファトマ・マロウフ所長と、生命論理学専門家でテキサスA&M医大「医療における人間性学科」(Department of Humanities in Medicine)のブリン・エスプリン准教授、サラ・ベルトラン=ヘルナンデス解放運動を展開するアムネスティ・インターナショナルUSAリサーチ部門のジャスティン・マゾーラ副理事に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 億万長者ウィルバー・ロス商務長官に承認される プーチンと近いロシアの新興財閥との関係への疑惑にも関わらず 

    ニューヨーク・タイムズ紙は、政権交代を目前にしたオバマ政権が、ロシア政府とトランプ選挙事務所に共謀があった証拠の保存に奔走したと報じました。匿名の前政権スタッフの証言から、オバマ大統領の側近は様々な政府機関に「証拠の手がかり」を残すことで、トランプ次期政権が証拠隠蔽ないし破棄できないよう手配したと報じています。弁護士でありエコノミストのジェームズ・ヘンリーに話を聞きます。彼は最近、Wilbur Ross Comes to D.C. With an Unexamined History of Russian Connections(「ウィルバー・ロス、ロシアとの長年の関係を吟味されないまま政権入り」)という記事を執筆しました。

    dailynews date: 
    2017/3/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • デイビィド・ケイ・ジョンストン:セッションズ司法長官のスキャンダルも浮上 トランプとロシアの関係は公式に調査されるべき

    ジェフ・セッションズ司法長官が2016年に駐米ロシア大使と2度会見したことを米司法省が認めたため、トランプ政権は新たなスキャンダルに直面しています。これがセッションズ司法長官の議会での宣誓証言と矛盾するものだからです。1月の議会での指名承認公聴会で、当時上院議員だったセッションズは、ミネソタ州選出のアル・フランケン上院議員から、トランプ選挙事務所スタッフとロシア政府との接触について知っているかどうかを質問され、「私はロシア側と接触していない」と答えました。3月1日、ナンシー・ペロシ下院少数党院内総務は、セッションズ司法長官が「偽証したことは明らか」であると非難し、「セッションズは、わが国の法の執行最高管理者を務めるには不適格であり、辞任すべきだ」と声明を出しました。2日、ケビン・マッカーシー下院多数党院内総務と下院監視・政府改革委員会(House Oversight and Government Reform Committee )のジェイソン・チェイフェッツ委員長は、司法省がトランプ選挙事務所スタッフとロシア政府との関係疑惑を捜査する際、セッションズ司法長官がその件について忌避するよう求めました。The Making of Donald Trump(『ドナルド・トランプになるまで』)の著者デイビィド・ケイ・ジョンストンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • リンダ・サルスール:3月8日「女性のいない日」行動計画。反トランプのストライキと活動の組織化を継続

    トランプ大統領の上下両院合同会議での演説を受け、多くのメディアは政権が新たな穏健化に転じたと評価し始めています。しかし、活動家たちは、政権が正常化することはない、トランプがプロンプターに書かれた字幕を読むことを学んだだけなのだから、と見ています。リンダ・サルスールに詳しく聞きます。ムスリム初のオンライン組織「Mパワー・チェンジ」(MPower Change)の代表で、大統領就任式直後に、史上最大の抗議行動「ワシントン女性行進」(Women’s March on Washington)の共同代表を務めました。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    9
  • トランプ大統領は、イエメンで戦死した海軍特殊部隊隊員の妻を称賛 父親による調査要求は無視

    トランプ大統領は28日夜の議会演説で、海軍特殊部隊隊員のライアン・オーエンズの名誉を称えました。オーエンズは大失敗に終わったイエメンの村への急襲作戦で戦死しましたが、この攻撃では民間人25人も死亡し、中には13歳以下の子ども9人が含まれていました。トランプは28日夜、攻撃は「大成功」だったと述べ、オーエンズの妻キャリンに直接話しかけました。2分間のスタンディング・オベーションの後、トランプは、「彼はいま天国から見ています。おわかりですよね。彼はとても幸せです。なぜなら(拍手の長さで)記録を破ったと思いますから」と話しました。トランプは、攻撃の犠牲となった25人の民間人死亡者にも、またオーエンズの父親の批判にも一切言及しませんでした。オーエンズの父は、こんな攻撃を一体なぜ承認したのかと疑問を投げかけています。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    8
  • バーニー・サンダースはトランプ大統領演説を酷評:無視された気候変動、所得不平等、投票者抑圧

    米上下両院合同本会議におけるトランプ大統領、初の施政方針演説を受け、バーモント州選出上院議員で、2016年に民主党大統領予備選挙をたたかったバーニー・サンダースは厳しい批判を述べました。サンダースの28日夜の反応の一部を紹介し、彼の元顧問で経済学者のジェフリー・サックスと話します。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    7
  • がんサバイバーで障害者のオラ・オジウミ:「オバマケアを廃止するというトランプ大統領の方針にぞっとしました」

    ドナルド・トランプ大統領は28日の上下両院合同本会議での演説で、「オバマケアは破綻している」として、その改革を議会に呼びかけ、「今晩、私はまた議会に、オバマケアを廃止し、選択の幅を広げ、アクセスをふやし、コストを下げ、より良い医療を受けられる制度に改革するよう求めます」、「全ての米国人に、政府が認定する医療保険への加入を義務付けることは、米国にとって決して正しい解決策ではありませんでした」と述べました。ゲストのオラ・オジウミはコミュニティー活動家で26歳、障害者です。オバマケアこと、医療費負担適正化法(Affordable Care Act)の受益者の一人として、メリーランド州選出の連邦議会下院議員ステニー・ホイヤーに招待されて大統領演説に出席しました。彼女はがんサバイバーで、腎臓と心臓の移植手術も受けました。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    6
  • ナチスの政策を思い起こさせる動きートランプによる「移民犯罪記録追跡機関」創設

    28日の施政方針演説の中でトランプ大統領は、「移民犯罪被害者(VOICE=Victims of Immigration Crime Engagement )」という政府機関を新設する計画を表明しました。これに先立ちトランプは、国土安全保障省に対し、移民が犯した犯罪のリストの作成を指示していました。歴史研究者の中には、これをナチス時代のドイツがユダヤ人が犯した犯罪リストを公開していた政策と引き比べる人たちもいます。トランプ大統領の演説のそのくだりとともに、近日出版予定の書One Long Night: A Global History of Concentration Camps.(『ある長い夜:強制収容所の世界史』)の著者である、アンドレア・ ピッツアーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    5

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