デイリーニュース

  • 「シリア秘密刑務所の内側」:反対派を鎮圧したアサドの拷問機関への悲惨な証言

    ニューヨークタイムズ紙による衝撃的な暴露記事で、2011年にシリアで反政府運動が巻き起こって以来バッシャール・アル=アサド政権が、数万人のシリア人を拘束、拷問してきたことが明らかになりました。「人権擁護のためのシリア・ネットワーク」(Syrian Network for Human Rights/SNHR)によれば12万8000人近くが行方不明になったままです。彼らは死亡したか、未だ拘束されていると見られています。SNHRの推定では、約1万4000人が拷問により殺害されました。現在、戦闘は下火になっていますが拘束はまだ続いています。報道によれば、2017年には5600人以上が違法に拘束されており、この数は前年よりも25パーセント増えています。シリア政府は秘密の拷問・拘束プログラムの存在を否定していますが、拷問プログラムの規模を示す更なる証拠が出てきています。これには政府内部資料含まれています。限られたトイレ数、病気の蔓延、少量で腐った食事、そして医師の不在など、この刑務所の状態は「絶滅」を目指しているに等しいと国連委員会は発表しています。記事を執筆したアン・バーナード記者に話を聞きます。バーナードは、ニューヨークタイムズ紙記者で、外交問題評議会のフェローです。

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    2019/5/16(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 独裁政権打倒後、スーダンの抗議運動は軍政から民政への移管を要求

    スーダン民衆の大規模な抗議行動は、4月の軍事クーデター後も続き、民政移管を求めています。13日に暫定軍事評議会は、暫定統治機構について、抗議運動の指導者たちと合意に達したと述べました。4月の軍事クーデターで、長期政権を維持してきたオマル・バシル大統領を打倒したデモ隊は、軍政から民政への移管を要求してきました。この発表は13日に首都ハルツームの軍本部前で治安部隊と民兵部隊が、群衆に向けて発砲し、少なくとも6人のデモ参加者と治安部隊の軍人1名が殺害された後に、なされました。さらに数十人が負傷しました。同日、失脚したオマル・バシル大統領は、政権打倒を招いた民衆蜂起中にデモ参加者たちを殺害したとして、起訴されました。スーダン医師中央委員会は、抗議行動中に90人が死亡したとしています。抗議デモの参加者たちは、100%民政に移行するまで座り込みと行進を続けると断言しています。ニューヨークを拠点とするスーダンの活動家、マリン・アルニールに話を聞きます。

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    2019/5/15(Wed)
    記事番号: 
    4
  • メディア・ベンジャミン:イランとの戦争に反対するために反戦運動の構築が必要

    米国務省は、いわゆるホワイトハウスがイラン関連する脅威が高まっているとして、イラクにある米大使館および領事館の緊急対応要員以外の職員全員に退避命令を出しました。それ以上の詳細説明は出されていません。イラク政府当局は、米国が主張するような脅威の存在について懐疑を表明しており、「イスラム国」と闘うアメリカ主導の有志連合の副司令官である英国の高官も、同様な発言をしています。米国とイラン双方が「戦争を求めていない」と話しているにもかかわらず、両国間の緊張は高まり続けています。ニューヨークタイムズ紙の報道によると、国防総省はトランプ大統領がイランに対して軍事行動をとることを決定した場合、米軍は最大12万人を中東に派遣する計画を策定しています。米国はまた、最近、「イラン政府軍による信じるに足る軍事的脅威」が存在すると主張して、この地域に空母攻撃部隊と爆撃機動部隊を配備しました。イランとの戦争の脅威の高まりと、国家安全保障担当大統領補佐官ジョン・ボルトンの役割について、「コードピンク(CODEPINK)」の共同設立者であるメディア・ベンジャミンに話を聞きます。ベンジャミンによるとボルトンは、何年にもわたりイランとの戦争を後押ししてきた人物です。

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    2019/5/15(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 脅迫と送電停止にもかかわらず、首都ワシントンD.C.のベネズエラ大使館内にとどまる反クーデター活動家たち

    ワシントンのベネズエラ大使館には、警察が13日夜に建物を急襲した後も、4人の活動家がとどまっています。「コードピンク」(CodePink)、ANSWER連合(Act Now to Stop War and End Racism / 戦争をとめ人種差別を終わらせるために今、行動を)および「民衆の抵抗」(Popular Resistance)の活動家たちは、ベネズエラ政府の招聘を受け、フアン・グアイドに率いられ、米国の後ろ盾を受けたベネズエラの反政権派に大使館が奪取されることを妨げるために、4月下旬から大使館内に滞在しています。先週、米当局は大使館への水と電気を遮断しました。「コードピンク」の共同設立者であるメディア・ベンジャミンに、大使館で進行中の籠城について話を聞きます。

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    2019/5/15(Wed)
    記事番号: 
    2
  • アラバマ州、妊娠中絶の権利を認めた連邦最高裁判決を覆す「ステルス キャンペーン」の一環として、ほぼすべての中絶の禁じる法案を可決

    14日、アラバマ州議会議員たちは、米国内で最も厳しい人工妊娠中絶禁止法を可決して、事実上、中絶禁止に賛成する投票を行ない、憲法に基づいて中絶の権利を認めた連邦最高裁の「ロー対ウェイド」判決にまっこうから挑戦しました。アラバマ州下院で4月に、州上院では5月14日に可決されたこの法案は、すべての段階で中絶を禁止しています。中絶を行った医師は、最大99年間の禁固刑が科される可能性があります。強姦や近親相姦による妊娠も例外とせず、母親の生命に深刻なリスクが生じた場合だけが唯一の例外とされます。法案は現在、制定に向け、妊娠中絶反対派の共和党知事ケイ・アイヴィーに届けられる途上ですが、知事は署名するだろうというのがおおかたの予想です。反対派は、立法化されたら、法廷で異議を唱えると言っていますが、まさにそれが、問題点です。この法案の立法化を背後で企画している人々は、それを使って、合衆国憲法に基づいて中絶の権利を認めたロー対ウェイド判決に戦いを挑みたいのです。報道サイト「リワイア・ニュース」(Rewire.News)のジェシカ・メイソン・ピークロと「シスターソング」(性と生殖に関するリプロダクティブ・ジャスティスを求める共同体)のモニカ・シンプソンとに話を聞きます。

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    2019/5/15(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『謝罪』イブ・エンスラーの新刊は虐待的な父親が書いてくれていたらと願った手紙

    「私はもう待つのを終わりにします」。これがイブ・エンスラーの画期的な新刊The Apology(『謝罪』)の最初の言葉です。この本の中で世界的に有名な劇作家で活動家の彼女は、彼女が生涯待ち続けてきた言葉「ごめんなさい」を聞くことが、虐待の被害者にとってどういう意味を持つのかを想像しています。イブ・エンスラーの父親は、彼女がわずか5歳のときから少女期を通じて彼女を性的・肉体的に虐待しました。彼の虐待は計り知れないほどの肉体的および精神的苦痛をもたらしましたが、彼は自らの行動を決して謝罪しませんでした。そこでイブ・エンスラーは、父親の死から数十年経った今、彼のために謝罪を書こうと決心しました。その結果がこの素晴らしい新刊です。エンスラーはその中で、彼女の父親の視点から彼女自身に向けて書いています。この本の前書きの中で彼女は次のように書いています。「私の父親はだいぶ前に亡くなりました。彼はもう私に向けて謝罪の言葉を発することはありません。彼が謝罪をすることはもうありません。だから、それは想像されなければなりません。なぜなら想像の中では、私たちは境界線を越えて夢を見、物語を深化させ、別の結末を形作ることができるのですから」。エンスラーは、この本が「報いの時代」の青写真になることを願っていると言います。

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    2019/5/14(Tue)
    記事番号: 
    2
  • イラン爆撃というジョン・ボルトンの夢が実現? 元イラン大使が米国による軍事拡大を警告

    米国防総省は、トランプ大統領がイランに対する軍事行動を取ることを決めれば中東に最大12万人を派兵する計画を立てたと報じられています。ニューヨークタイムズ紙は、ジョン・ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官が以前の計画の見直しを求めたことを受けて、国防総省が5月9日にこの提案を提出したと報じています。ボルトンは長年にわたりイランへの攻撃を提唱してきました。国防総省によると、地上侵攻が命じられた場合、12万人以上の米兵が必要になるということです。これは米国とイランの間の緊張が高まり続ける中で報じられました。米国は最近「イラン政府軍による信用に値する脅威」があると主張し、米原子力空母エーブラハム・リンカーンを含む空母打撃群と爆撃部隊をイラン地域に配備しました。イランは核合意の他の締結国が米国の制裁からイランの石油と銀行を守る措置を講じないのなら60日以内に2015年の画期的な核合意の義務履行を一部停止し、高レベルのウラン濃縮を再開すると発表しました。米国はイランが核合意を順守してきたにもかかわらず、世界経済からイランを締め出そうとしています。プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共政策・国際関係大学院の中東安全・核政策専門家であるセイエド・ホセイン・ムサビアン元大使に話を聞きます。彼は、2003年から2005年まで欧州連合(EU)との核交渉でイランの報道官を務めました。

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    2019/5/14(Tue)
    記事番号: 
    1
  • アルンダティ・ロイが語るフィクションの力 文学は「複雑な事を語る最も簡単な方法」

    世界的に知られた作家のアルンダティ・ロイに、最も切迫した政治的な時代に文学を読むことと書くことの重要性について聞きます。ロイは12日夜、ニューヨーク・ハーレムのアポロ・シアターで行った「アーサー・ミラー・書く自由」と題した講演で、ジェームス・ボールドウィンを引用し、他のすべての手段が尽きても文学は真実を語ることができると論じました。ロイは聴衆に「私は『必要とされる文学』という考えを好みます。さまざまな種類の避難所を提供する文学です」と語りました。

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    2019/5/13(Mon)
    記事番号: 
    5
  • アルンダティ・ロイ 米国のイラン攻撃は「最大の過ち」

    アルンダティ・ロイは12日夜、「ペン・ワールド・ボイシズ・フェスティバル」の一環で「アーサー・ミラー・書く自由」と題する講演をニューヨーク・ハーレムのアポロ・シアターで行いました。ロイが講演の抜粋を朗読します。「米国政権はここ数年、戦争の遂行と国際条約の一方的な破棄によって、自らが『ならず者国家』の定義に完全に合致しています」とロイは指摘します。「そして今、相変わらずの恐怖戦術、使い古された虚偽、お決まりの核兵器のフェイクニュースを用いて、イラン爆撃の準備を整えています。米国史上最大の過ちとなるでしょう」

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    2019/5/13(Mon)
    記事番号: 
    4
  • アルンダティ・ロイ 資本主義は気候変動と不平等の解決を阻む「一種の宗教」だ

    100万種もの生物が人類の活動が原因で絶滅にひんし、地球が直面する気候変動の危機もますます深刻化しています。地球上の生命の未来に資本主義が投げかける脅威について、世界的に知られた作家のアルンダティ・ロイに話を聞きます。ロイは、気候変動の危機をもたらした最も重い責任のある人々が「解決法を提案することで利益を得ようとしている」と指摘します。

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    2019/5/13(Mon)
    記事番号: 
    3

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