【20/11/25/3】ミネソタ州でカナダのパイプライン運営会社エンブリッジ(Enbridge)が進めているライン3の石油パイプライン建設計画を、今週、米陸軍工兵隊が承認したため、大規模な反対運動が起きています。このパイプライン建設は、部族の主権を侵害し、土地と水を汚染する恐れがあると、先住民コミュニティが数年前から反対運動をおこなっていますが、この月末までには工事が始まることになりました。このパイプラインは、カナダのアルバータ州からウィスコンシン州スーペリアのターミナル(石油の最終取り扱い基地)にタールサンド石油を運ぶというもので、ミネソタ州の先住民地域を横断し、200を超える川の下をパイプラインが通るため、論争を引き起こしています。建設が始まると数千人もの派遣労働者が、新型コロナの感染者が急増しているミネソタ州にやってくることになります。「今、問題になっているプロジェクトに対して、7年もの間、闘いを続けています」と、タラ・ハウスカは言います。ハウスカは先住民の弁護士、活動家で、先住民の女性団体ギニウ・コレクティブ(Giniw Collective)の創設者で、北米先住民族カウチヒジング・ファースト・ネイションのオジブワ族の出身です。