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2020年11月16日(月)

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  • 【20/11/16/1】アフリカ最後の植民地とみなされ占領下にある西サハラで約30年間続いていた停戦が終了しました。モロッコ軍が西サハラ南部の緩衝地帯に侵入し、西サハラの独立を目指すポリサリオ戦線との間で戦闘が幾つかの地域で勃発していました。西サハラではここ3週間、モロッコが建設した道路は違法だとして、デモ隊が道路を封鎖していました。この平和的な道路封鎖は交通渋滞を数キロにわたり引き起こし、モロッコと西サハラの南にあるモーリタリアの交易を停止させていました。ポリサリオ戦線は、数千の志願者を独立のための闘いに動員中だと言っています。「西サハラでこんな戦いを見るのは1991年以来はじめてです」と、コルゲート大学の平和と紛争研究及び中東イスラム研究学科のヤコブ・ムンディー准教授は言います。「これまでも緊張が高まるのは見ましたが、このように戦争が公然と起こるのは重大です」。

  • 【20/11/16/2】「今ここに座っているだけで有難いことです」と、無実の罪で44年間服役させられた後に釈放されたロニー・ロングは言います。アフリカ系アメリカ人のロングは1976年、白人女性をレイプした容疑で全員が白人である陪審員によって有罪とされ、80年の刑を宣告されました。弁護団は2015年、捜査官がロングの無罪を証明する証拠、すなわち犯罪現場から採取された精液サンプルと指紋がロング自身のものとは一致しないこと、検察側の証人が裁判で偽証したことを示す証拠を隠蔽していたことを知りました。しかしロングが第4巡回控訴裁判所の判決によって自由を勝ち取るまでには、更に数年が必要でした。ロングは2020年8月27日、ノースカロライナ州アルベマーレ矯正施設を出て自由の身となりました。現在、ロイ・クーパー州知事による冤罪認定を求めています。これによって名誉を完全に回復し、金銭的な補償を受けられるようになります。「私のように、制度の犠牲にされた人々はいるのです。しかしあなたがたは、社会に戻せば生産的な人生を送るだろうと思っている。人生をやり直すためには冤罪認定が必要です」とロングは言います。

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