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2020年11月2日(月)

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  • 【20/11/02/1】ノースカロライナ州アラマンス郡警察は10月末、平和的な投票促進キャンペーンで行進する人々の列にペッパースプレーを噴射しました。今年5月にミネアポリス警察に殺されたジョージ・フロイドに敬意を表しひざまずくために、行進する人々が南部連合記念碑の近くで停止した時でした。警察の暴力的な行動の映像はネット上で広く拡散され、武装した警官隊に攻撃された参加者には子どもや高齢者も含まれていました。ノースカロライナ州の期日前投票最終日に投票所まで歩こうとしていた人たちです。このとき少なくとも8人が逮捕され、行進主催者であるグレッグ・ドラムライト牧師も含まれています。同牧師によれば、警察は攻撃に先立ち、群衆数百人に退避時間として14秒しか与えませんでした。「私たちは投票所まで行き着きませんでした」とドラムライト牧師は言います。「この衝突や、地元当局から受けた干渉は、米国憲法修正第1条が保障する請願権の行使だけでなく、私たち行進者の投票権をも妨害したと思います」。

  • 【20/11/02/2】10月末の週末、テキサス州でトランプ支持者たちがキャラバンを組み、バイデンの選挙バスを車線から追い出そうとしました。これが起きたのは、Qアノン支持者がテキサス州ハリス郡にあるドライブスルー投票10箇所の期日前投票約127,000票の無効を申し立てた訴訟の判決が州最高裁判所で出る直前でした。同様の訴訟が連邦地裁でも起きています。伝統的に共和党が強いテキサス州で世論調査が両候補の接戦を示すなか、投票所に入らず、車内から投票することを登録有権者に許可するドライブスルー投票がテキサス州でもおこなわれていました。ハリス郡の選挙対策特別顧問スーザン・ヘイズは、ドライブスルー投票所は新型コロナウイルスのパンデミックを受けて「大好評でした」と言い、それらの票を無効にすることは民主主義のプロセスを損なうと言います。「選挙結果への異議申し立ては、投票プロセスに問題があった時の解決方法であり、選挙前の訴訟は解決にはなりません」。

  • 【20/11/02/3】2020年大統領選挙を左右する可能性のあるフロリダ州では、多くの有権者にとって重要となるのが移民問題です。ハイチ系アメリカ人作家のエドウィッジ・ダンティカットに聞きます。ダンティカットは、フロリダ州の有権者はトランプ政権の強制送還の脅威から移民家族を守るための投票をすべきだと言います。トランプは、ハイチ移民に対する一時保護資格(TPS)を終わらせようと何度も試みています。TPS受給者の両親を持ち、アメリカ生まれの13歳クリスティーナ・ポンティユーにも聞きます。「TPSの終了は、私たち全員に影響を与えます。私のような、両親の国に行ったことがないアメリカ生まれの子どもたちは特にそうです」とクリスティーナは言います。クリスティーナは「ファミリー・アクション・ネットワーク運動」(FANM)のメンバーであり、同団体の「家族の再会に取り組む子どもたち」(Children for Family Reunification)共同代表です。

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