デイリーニュース

  • 石油の恩恵 米国の支援のおかげでサウジアラビアはバーレーンや自国での反対派の鎮圧が可能に

    オサマ・ビンラディンが生まれ育った石油の王国サウジアラビアは、この1月から中東地域を席巻している幅広い民衆の抗議運動をなんとか食い止めてきました。石油資源の豊富な同国東部はバーレーンと国境を接しており、マイノリティであるイスラム教シーア派住民の抗議活動を目撃してきました。サウジアラビアは3月、バーレーンに軍隊を派遣し、1カ月も続いていた抗議活動からバーレーン王室を護りました。Desert Kingdom: How Oil and Water Forged Modern Saudi Arabia(『砂漠の王国:水と油でこね上げたサウジアラビアの近代化』)の著者トビー・ジョーンズに、サウジアラビアがバーレーンや自国の民衆蜂起抑圧にどう動いたかについて聞きます。「サウジの市民には民主化や政治改革への関心が欠けているのだ、と思ってはいけない。サウジ社会には強い不満が蔓延している」とジョーンズは言います。

    dailynews date: 
    2011/5/6(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ウィノナ・ラデューク 『インディアンの土地の軍事化』とオバマ政権の先住民権への「リップサービス」を語る

    先住アメリカ人活動家で作家のウィノナ・ラデュークと彼女の新著 The Militarization of Indian Country(『インディアンの土地の軍事化』)について話し合います。ラデュークは同著で米政府による先住アメリカ人の土地の強奪について書いています。その土地は産業や軍事に利用されています。軍事基地や核実験場、石炭やウランの採掘場などです。また、いかにその軍産複合体が先住民コミュニティを侵害しているかについても書いています。彼女の家と仕事場はミネソタ州北部のホワイトアース・ネイションにあります。彼女はまた先住民の環境運動団体オナー・ジ・アース(Honor the Earth)の代表理事でもあります。「インディアンの土地が米軍の餌食になってはいけません」とラデュークは言います。

    dailynews date: 
    2011/5/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ビンラディンを 「ジェロニモ」と呼ぶ米政府は先住民との戦争を継続中と、先住民活動家ウィノナ・ラデューク

    オサマ・ビンラディンを殺害した急襲作戦において、伝説的なアパッチ族の指導者ジェロニモの名をビンラディンの暗号名に使ったことが判明し、オバマ政権は先住アメリカ人のコミュニティを激怒させています。ジェロニモは19世紀に米墨両軍から部族固有の土地を守ろうと戦ったアパッチ族リーダーです。先住アメリカ人活動家で作家のウィノナ・ラデュークの反応をお伝えします。「実際のところ、米軍用語は先住民族関係の言葉で溢れています」。「ブラックホーク・ヘリコプターにアパッチ・ロングボウ・ヘリコプター、トマホーク・ミサイルもそう。外国にある米軍基地を“リザベーション”(保護地区)と呼び、基地を離れるときには“保護地区を離れてインディアンの土地に入る”と言います。ここにこめられているメッセージは何でしょう? 基本的に、先住民に対する戦争はいまも続いているということです」。

    dailynews date: 
    2011/5/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 解放後のPTSDに苦しむ米国人女性 拘留中の婚約者と友人とのスパイ裁判のためのイラン訪問をキャンセル

    イランの刑務所から釈放後数ヶ月、米国市民のサラ・ショウルドはスパイ容疑の裁判のため、5月第2週に、テヘランを訪れる予定でしたが、訪問をキャンセルしたと発表しました。ショウルドは、友人のジョシュ・ファタルとシェーン・バウアーと共に2009年7月31日、ハイキング中にイラク国境を越えイランに侵入したとして、イラン軍に拘束され、14ヶ月間を刑務所で過ごしました。現在ショウルドの婚約者であるバウアーと、ファタルの裁判は5月11日に始まります。ショウルドは、イランに戻る計画でしたが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のため、訪問をキャンセルしました。

    dailynews date: 
    2011/5/5(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 医師のグループ 親米バーレーンでの医者と患者への弾圧停止の圧力をオバマ政権に要請

    ペルシャ湾に位置する国バーレーンは、民主化を求めて起きた民衆蜂起の際、デモ参加者の治療を行った47人の医療関係者を、国家反逆罪で軍事裁判にかけると発表しました。デモ参加者への治療行為のために死刑になるおそれがある人もいます。人権擁護団体は、この逮捕は政府による威嚇行為の一部であり、紛争中の負傷者への医療を保証するジュネーブ条約に真っ向から違反しているといいます。人権のための医師団(Physicians for Human Rights)のリチャード・ソロムに話を聞きます。同氏は最近現状を調査するためバーレーンを訪れ、共著で"Do No Harm: A Call for Bahrain to End Systematic Attacks on Doctors and Patients”(「危害を加えないで:医者と患者への組織的な攻撃停止をバーレーンに呼びかける」)という新たなレポートを発表しました。

    dailynews date: 
    2011/5/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ビンラディン潜伏への直接関与の証拠でパキスタン軍に疑惑の目

    アボタバード市のパキスタンの名門士官学校のすぐそばに、オサマ・ビンラディンがどうやって潜伏していられたのか、多くの疑問が生じています。レオン・パネッタCIA長官はビンラディンの潜伏場所について、パキスタン政府はそれを「知っていたか、そうでなければ突き止める能力がなかったということだ」と述べたと報じられています。パキスタン軍がビンラディン潜伏に直接関与していた可能性を示すいくつかの証拠が出はじめています。一方、パキスタン政府は、今回ビンラディンが殺害された場所のことを、2年前に米国情報部に警告したと主張しています。カナダのグローブ・アンド・メール紙の外報特派員で数々の受賞歴があるジャーナリストのグレイム・スミスに、パキスタンから話を聞きます。スミスは、4日にアボタバードでビンラディンの潜伏場所をめぐる謎を調査しました。

    dailynews date: 
    2011/5/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • フリーダム・ライド開始から50年:新ドキュメンタリーが伝える 人種隔離バス制度に挑んだ1961年の歴史的運動

    ちょうど50年前の今日、1961年5月4日、黒人白人混成の学生グループがワシントンDCからの2台の公共バスに乗り込みました。2週間後にニューオリンズにまで辿り着こうという計画でした。当時、人種隔離制度に異議を唱えるのは命がけのことで、彼らは自らを「フリーダム・ライダーズ」と呼びました。オバマ大統領は2011年5月をフリーダム・ライド50周年記念として、それを称える宣言を行うとともに、公民権運動の時代に平等な権利を求めた彼らの苦闘を祝福するよう米国民に呼びかけています。昨年のサンダンス映画祭では、この放送でスタンリー・ネルソンに彼の新しいドキュメンタリー映画について話してもらいました。それは、この勇敢な学生たちに何が起きたのか、彼らがどのようにして何百人もの人々を鼓舞してフリーダムライドに合流させ、そして最終的に公共交通における人種差別を撤廃したかを物語る映画です。その映画でも取り上げられている2人のフリーダム・ライダー、ベルナール・ラフィエとジム・ツワーグのインタビューもお送りします。映画Freedom Riders(『フリーダム・ライダーズ』)は5月16日、米PBSの番組「アメリカン・エクスペリエンス」の枠で放送されます。

    dailynews date: 
    2011/5/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 元米軍尋問官が語る: 共和党の主張に反して「非道な」拷問はビンラディン発見を「遅らせた」

    オサマ・ビンラディンの死はグアンタナモ米軍基地などでの容疑者への拷問がアルカイダ指導者の追跡と殺害に有効だったのかどうかの議論に火をつけました。今回の任務成功は、ブッシュ政権下で物議を醸した非情な尋問手段が正しかった事を証明したと言う人もいます。イラクで米軍の上級尋問官だったマシュー・アレグザンダーに話を聞きます。「(ブッシュ時代の)こういう手法がオサマ・ビンラディンやその他多くのアルカイダ・メンバーを見つけるのを遅らせたと心底思う」とアレグザンダーは言います。「拷問や虐待に頼らなければ、もっとずっと早く彼を見つけられていたはずだと確信している」

    dailynews date: 
    2011/5/4(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「規範を超えた行為」: 米軍と多国籍軍 トリポリの施設空爆でカダフィの息子と3人の孫を殺害

    「家族の住居である複合施設を空爆しリビア指導者の子供たちを殺害することが、市民を守る事になるのか?これは国際的規範にも反している。指導者たちの子供たちや孫たちを追及すべきではない」と、テキサス大学教授でThe Limits of Humanitarian Intervention(『人道的介入の限界』)の著者であるアラン・クパーマンは言います。「これは規範を超えた行為であり、非戦闘員を保護するという目標には逆効果だと思います」

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    2011/5/3(Tue)
    記事番号: 
    3
  • カナダ下院総選挙 左派右派ともに成功を主張: 保守党が単独過半数を獲得する一方 左派寄りの新民主党も歴史的な躍進

    スティーブン・ハーパー首相率いる保守党は、カナダ下院総選挙で過半数を獲得し5年間の少数与党政府に終わりを告げました。ハーパーは、近年のカナダ史上最右派の政権と評される企業寄りの政策を継続することを宣言しました。しかし、今回の選挙では左寄りの新民主党も大躍進し、初の野党弟1党になるのに十分な議席を獲得しました。カナダ人の元外交官で新民主党の元党首のスティーブン・ルイスと、カナダ人の活動家で作家のジュディ・レビックから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/5/3(Tue)
    記事番号: 
    2

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