米最高裁は、ミズーリー州で予定されていた、2014年4月のオクラホマ州での死刑失敗事件後初となる死刑を延期としました。ラッセル・バックルーの弁護士は、彼の健康状態が刑の執行において過度の苦しみに結びつく可能性をはらんでおり、「残酷で異常な刑」を禁止する米憲法修正8条を犯すことになるとして死刑の延期を求めていました。バックルーは5月20日、仮の延期を勝ち取り、21日には最高裁が再度死刑延期の判決を下し、連邦控訴裁判所への差し戻しを言い渡しました。この判決は、同様の訴えが棄却されてきたこれまでのパターンからの転換を示しています。死刑に使用される薬物を供給する調合薬局が、ミズーリ州がその情報開示を拒んでいるように、公表されることも規制を受けることもないという事態に対し、司法が懸念を抱いているのだとも考えられます。バックルーの首席弁護士のひとりシェリル・パイレートに話を聞きます。