メキシコでは行方不明の学生43人を巡り激しい抗議が巻き起っていますが、同国での暴力に米国が果たしている役割についてみていきます。「国際政策センター」(The Center for International Policy)によると、米国はこれまでに、メキシコのいわゆる「麻薬戦争」支援に約30億ドルを費やしました。2006年にフィリペ・カルデロン大統領のもとで麻薬戦争がはじまって以来、麻薬にからむ暴力事件で10万人以上が殺害されています。米国の支援には、「メリダ・イニシアティブ」(Merida Initiative)通じて提供された24億ドルの資金供与も含まれます。メリダ・イニシアティブは、ジョージ・W・ブッシュ政権の時代にメキシコの警察を支援する3年間の期限つきプログラムとして始まりましたが、オバマ政権の下で無期限に延長されました。メキシコシティに本部を置く「国際政策センター」の「米州政策プログラム」(Americas Policy Program)理事長ローラ・カールセンと、ジャーナリストのジョン・ギブラーに話を聞きます。