デイリーニュース

  • オバマ大統領はアフガニスタンでの戦闘任務終了を誓った後 密かにアメリカ最長の戦争を引き延ばしていた

    オバマ大統領は、アメリカ最長の戦争を収束させると約束していたましたが、密かにアフガニスタンでの米国の役割を拡大させていました。ニューヨーク・タイムズ紙によると、米軍が直接戦闘に関わることを確実にする機密命令にオバマが署名していたのです。さらに、この命令で米国のジェット機や爆撃機そして無人機が、戦闘任務でアフガニスタン軍を支援することが可能になります。また、状況によっては、アフガニスタン全土でアフガニスタン軍の作戦を支援するため、米国による空爆の権限を認めているということです。この決定は、オバマが今年の春、米軍は2015年からアフガニスタンでの戦闘に参加しないと表明したことと矛盾しています。9月に就任したアフガニスタンの新大統領アシュラフ・ガニもまた、拡大した米軍の役割を支持しており、前任者のハミッド・カルザイが導入した米軍による空爆や共同襲撃の制限を緩和させたと伝えられています。和平活動家で10年間アフガニスタンで人道援助を行っているハキーム医師に話を聞きます。また、アフガニスタンから帰国したばかりの「クリエイティブな非暴力への声」(Voices for Creative Nonviolence)のキャシー・ケリーにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/11/24(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ヴィゴ・モーテンセン ハワード・ジンの『民衆の歴史の声』10周年を支援

    ヴィゴ・モーテンセン、ピーター・サースガード、ケリー・マクドナルドなどの俳優が21日、ニューヨーク市に集まり、故人となった歴史家ハワード・ジンの著書で販売部数100万部を超える 『民衆のアメリカ史』を基にしたVoices of a People's History of the United States (『民衆のアメリカ史の声』)を朗読します。このイベントは、ジンとアンソニー・アーノーブが編集したこの本(『声』)の出版10周年を記念するものです。モーテンセンはアカデミー賞候補にもなった俳優で、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作などに出演していますが、『声』のパフォーマンスにもたびたび出演し、テレビ・ドキュメンタリー版のThe People Speak (『民衆は語る』)のキャストでもあります。アーノーブとモーテンセンのお2人を招いて、『声』の10周年記念と、いまも変わらぬ政治的な意義について論じます。

    dailynews date: 
    2014/11/21(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「フードチェーン」 巨大企業から公正賃金を勝ち取ったイモカリー労働者を描く新作映画

    21日、全米各地で公開される新作映画Food Chain (フードチェーン:食物連鎖、食品の生産と供給のシステム、食品チェーン店など多義)は、農場労働者、フロリダのトマト農場、世界最大級のファストフードと食料品のチェーン企業による画期的な連携を描いたドキュメンタリーです。映画の主役のひとりヘラルド・レイエス=チャベスがゲストです。彼は農場労働者でイモカリー労働者連合(Coalition of Immokalee Workers)のオーガナイザーです。レイエス=チャベスは、フェアフード・プログラム(Fair Food Program)に企業12社を参加させることに成功しました。マクドナルド、タコベルに加え、巨大小売企業ウォルマートも加わりました。提携企業は、「1ポンドに付き1ペニー」のボーナスを支援するため、収穫されたトマトにプレミアム(報奨金)を支払うことに合意しました。このボーナスは、トマト摘み作業者に支払われます。まもなく、参加店では、フロリダのトマトに「フェアフード」のラベルが付くことになっています。

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    2014/11/21(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 米国が煽る麻薬戦争にメキシコで抗議が起こる中 教会に避難する無資格移民を支援するサンクチュアリ運動

    メキシコのアヨツィナパ師範学校の学生43人が9月に警察の攻撃を受けて以来行方不明になっている事件に対し、11月20日、世界各地で正義を求める抗議の日が実施されました。11月になってメキシコの当局は、2人の容疑者が学生たちの殺害と遺体の焼却を自白したと発表しました。自白に基づき、捜査員たちは焼却で著しく損傷した遺体を発見し、身元の分析が行われています。学生たちの家族と級友たちのキャラバンが20日にメキシコシティに集結したのを契機に、メキシコ全土で怒りの声が沸きあがりました。何万人もが、都市の中心にある広場で集会を開き、エンリケ・ペーニャ・ニエト大統領の高さ30フィートの彫像に火をつけました。この日の抗議行動の組織者のひとり、フアン・カルロス・ルイスがゲストです。司祭でコミュニティ活動家でもあり、エピスコパル派ロングアイランド司教区の移民連絡役も務めています。ルイスは新サンクチュアリ運動の共同創設者でもあります。この運動は、国外退去を避けるため教会に避難している全米の移民を支援しています。

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    2014/11/21(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマの措置で移民の権利に歴史的な勝利 だが先は長いと活動家は警告

    20日夜、プライムタイムに行われた演説で、オバマ大統領は500万人に及ぶ在留資格をもたない移民に、大統領権限で暫定的な法的地位を与える措置を取る計画を発表しました。これにより、米国の市民権または合法的な永住権をもつ人物の親は、5年以上の在住実績があり身元調査に合格すれば、暫定的に米国に滞在し合法的に働くことを許可されることになります。しかし、この新しい計画では、子供に在留資格が無い場合は救済対象になりません。たとえその子供が2012年のDACAで滞在を許されていても、だめです【訳者註:DACAとは、16歳未満で入国し、2012年現在で31歳未満だった在留資格のない若者たちを対象に、彼らの国外強制退去処分を一時的に引き延ばす暫定措置】。また、今回の大統領命令は、在留資格の無い移民に、正式な永続的法的地位を与えるものではありません。多くの人々が、労働許可を取得し、社会保障番号を与えられ、自分の名で働くことができるようになりましたが、3年後に再申請しなければなりません。デモクラシー・ナウ!の共同司会者でニューヨーク・デイリーニュース紙コラムニストのフアン・ゴンザレスが分析します。ゴンザレスは20日夜、この演説を大勢の在留資格をもたない移民と共に視聴しました。シアトルの活動家家族チームも番組に参加します。

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    2014/11/21(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『慈悲の気持ちで十分』:ファーガソン、 刑務所改善と 貧困の対極に正義がある理由を ブライアン・スティーブンソンが語る

    ミズーリ州ファーガソンが、黒人青年マイケル・ブラウン射殺事件の大陪審の判決を待つ中、弁護士で新刊Just Mercy: A Story of Justice and Redemption(『慈悲の気持ちで十分 ――正義と贖罪の物語』)の著者ブライアン・スティーブンソンに話を聞きます。米国の刑事司法制度の欠点への注目が大きくなりつつありますが、スティーブンソンはそれらの不正義にひとつずつ戦いを挑んできました。スティーブンソンは、アラバマ州を中心に貧者や冤罪被害者といった、米国社会の最周辺にいる人々の代理を務める団体、「平等な正義イニシアティブ」(Equal Justice Initiative)の創設者であり、代表を務めています。スティーブンソンは数十名の死刑囚の釈放を勝ち取り、米最高裁でも6度弁護を務めています。2012年には、歴史的な最高裁裁判で、子どもに仮釈放なしの強制的終身刑の言い渡しを禁ずる判決を勝ち取りました。ノーベル平和賞受賞者の南アフリカのデスモンド・ツツ大司教は、スティーブンソンのことを「米国の若きマンデラ」と呼んでいます。また、彼をハーパー・リー作の名作『アラバマ物語』に登場する恐れを知らぬ弁護士アティカス・フィンチに例える人もいます。

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    2014/11/20(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 『マーク・デフリーストの人生とその思い』:フロリダ刑務所の受刑者のショッキングな試練を描く新作映画

    13回も逃走を試み、内7度を成功させたたことで、フロリダ刑務所のフーディーニとして知られる、マーク・デフリーストのショッキングな人生について見ていきます。1979年、デフリーストの父親が死んだ際、、彼に一式の道具を遺しましたが、彼は遺言が執行される前にそれを持ち去りました。10代だったデフリーストは盗難の罪で逮捕され、4年の刑を言い渡されました。34年後、デフリーストは受刑を解かれることもなく、内27年を独房で過ごしました。デフリーストはそのほとんどを、フロリダ州刑務所の悪名高き「X棟」(X wing)で過ごし、そこでは何年も日光を見ることなく過ごしました。デフリーストの人生を描いた新作映画The Life and Mind of Mark DeFriest(『マーク・デフリーストの人生とその思い』)を監督したゲイブリエル・ロンドンに話を聞きます。

    画像クレジット: defriest.com

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    2014/11/20(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 最も暖かい10月から一番寒い11月へ 極端な天気の背後に気候変動?

    11月第4週、全米で記録的な寒さが観測されています。もっとも極端なのはニューヨーク州西部で、少なくとも7人が死亡しています。同州バッファローの一部地域では少なくとも6フィートの降雪があり、20日には更に2~3フィートの雪が降ると見られます。米国では、18日には1976年以来11月としてはもっとも寒い朝をむかえました。18日と19日はハワイ州一部地域を含め、全州で氷点下となりました。記録開始以来、もっとも暖かい10月だったとNASAが発表したのがほんの数日前のことです。極端な天気と気候変動の関係について、オンラインマガジン「スレート」(Slate)で天気と気候を担当する気象学者エリック・ホルトハウスに話を聞きます。

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    2014/11/20(Thu)
    記事番号: 
    1
  • スー族が「戦争行為」と呼ぶキーストーンXL トランスカナダ社は広報会社を雇い反対派のあら探し

    18日、米上院でキーストーンXLパイプラインの建設の可否を問う議決が行われ、承認に必要な最小得票数60票にわずかに及ばない劇的な幕引きになりました。45人の共和党上院議員全員に加え、14人の民主党上院議員がこの法案を支持しましたが、賛成票59票で可決にはいたりませんでした。エリザベル・ウォーレン民主党上院議員が投票集計を発表した後、後ほどサウスダコタのラコタ族と報じられた男性が突然たからかに歌を歌い始め、それを呼び水に抗議者たちもパイプライン賛成に投票した民主党員の名前を叫びました。18日の投票後、共和党は同党議員が上院の過半数を占めることになる1月以降にただちに再度、議案をあげると断言しました。一方、最近リークされた資料によるとキーストーンXLパイプライン建設をめざすトランスカナダ社は、米国内の反対をかわすべく、カナダ国内だけでオイルサンド油田と海港とをつなぐ別のパイプラインを考案し支持を集める「恒久的キャンペーン」に取り組んでいます。世界最大規模の広報会社で株式非公開会社のエーデルマンがトランスカナダのために起草したこの戦略文書には、ロビー戦略と3万5千人の支持者を動員する作戦が詳述されています。サウスダコタのローズバッド・スー族の代表シリル・スコットとガーディアン紙の環境レポーターのスザンヌ・ゴールドバーグに話を聞きます。

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    2014/11/19(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「パレスチナ人は恐怖の中で生きている」 エルサレムの襲撃事件に先立つ数カ月間の緊張と入植地拡大

    エルサレムのユダヤ教会堂で5人のイスラエル市民が殺害された18日の襲撃事件を受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領がエルサレムの暴力行使を煽っていると非難し、この殺害事件は「エルサレムをめぐる紛争」の一部だと述べました。でも実際には、アッバース大統領は襲撃を強く非難しています。この襲撃の背景には、ムスリムが「高貴なる聖地」、ユダヤ人が「神殿の丘」と呼ぶエルサレム最大の聖地をめぐる紛争と、拡張を続けるイスラエル人入植地により、数週間にわたり不穏な状態が続いていたという事情があります。イスラエルと占領地の間の緊張が先鋭化する現状ついて、コロンビア大学アラブ研究所の「エドワード・サイード基金教授」で、多数の著書があるラシード・ハーリーディと、元イスラエル戦闘兵で、現在は反占領運動家で調査研究員でもある エラン・エフラティの二人のゲストに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/11/19(Wed)
    記事番号: 
    2

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