デイリーニュース

  • グアンタナモに収監された英国居住者シャケル・アメール 13年後にようやく釈放

    グアンタナモ収容所から英国在住者シャケル・アメールが13年以上の勾留を経て釈放されました。アメールは2007年に釈放許可が下りていましたが、米国防総省は彼を罪状もないのに収監し続けました。収監中に拷問、暴行、睡眠妨害を受けたとアメールは主張しています。彼はハンストを決行し、一時期は体重が半分になりました。現在、アメールは妻と4人の子どもが待つロンドンへ向かっています。「世の中がどれくらい変化したかを考えると、米当局は彼をまったく異なる環境の中にほとんど何の支援もなしに放り出すのです。そして拷問されたという彼の信憑性のある訴えや、自由裁量による長期勾留をはじめ、彼が受けた人権侵害の一切に、賠償を求める権利がないのです」と、「人権のための医師団」でプログラム責任者を務めるウィドニー・ブラウンは話します。

    dailynews date: 
    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アサドを批判する一方で 米国はアフガニスタンで病院を爆撃し サウジのイエメン侵攻を支援

    「国境なき医師団」(MSF)による最新の発表によると、今月アフガニスタンのクンドゥズで起きた米国による「国境なき医師団」の病院空爆の死者は、医療従事者13人、患者10人、身元不明者7人の計30人に達しました。このほかに医療スタッフ27人が負傷し、患者や介護人の負傷にいたっては把握できません。この空爆により、94人の収容が可能なトラウマ障害センターが廃墟となり、何十万人ものアフガニスタン人から大切な手術設備を奪いました。国境なき医師団は米国の「戦争犯罪」を非難、独立国際調査を要求しました。3週間後、今度はイエメンにある国境なき医師団の病院が破壊されました。今回の攻撃は2015年3月から米国の支援でイエメンを攻撃しているサウジアラビア率いる連合軍によるものです。この襲撃で20万人の人々が医療を受けられなくなってしまいました。「米国はシリア人によるシリアの病院襲撃に関して強く非難していますが、その一方でサウジアラビアによるイエメン攻撃を支援し、兵器類を供給しています。これはロシアがシリア政府に行っているのとまったく同じであり、サウジアラビアがイエメンで行っている行為は、米国政府が非難するシリア政府がシリア国内で行っている行為と同じだという事実に、目をつぶっています」と「人権のための医師団」のウィドニー・ブラウンは話します。

    dailynews date: 
    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ロシアのシリア参戦で 最前線の医療従事者の犠牲が増加

    シリアに関する多国間協議がウィーンで行われている中、世界で最も犠牲者の多いこの紛争の最前線で働く医療従事者の危険についてみていきます。2011年月に戦争が勃発して以来、約700人の医療従事者がシリアで命を落としています。「人権のための医師団」(PHR:Physicians for Human Rights)によると、医療施設の襲撃回数は300回を超え、そのうちの90%はシリア政府によるものです。「国境なき医師団」によると、先月後半に空爆がひどくなって以来、シリアでは少なくとも患者と医療スタッフ35人が犠牲になりました。ロシアによる空爆で、10月中にシリアの医療施設6カ所が被害を受けており、一般人や医療スタッフが少なくとも4人負傷しました。本日は「人権のための医師団」のウィドニー・ブラウンと夜の闇に紛れて亡命したシリア人医師に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 共和党にとっも「黒人の命も大事」か?クリスティ候補 オバマ大統領は警察への偏見を増長する運動を支持していると批判

    10月28日の共和党大統領候補討論会で、ニュージャージー州知事のクリス・クリスティ候補は、警官への批判と注目とが増したことが犯罪率増加の一端を担っているというFBIのジェームズ・コミー長官の発言に言及しました。クリスティ候補はまた、先週オバマ大統領が「黒人の命も大事」(Black Lives Matter)運動を支持する発言をしたことも批判しました。「私たちは黒人の命は重要であるが、黒人の命だけが大事だと主張しているのではなく、自分たちのことも尊重してほしいと求めているのだ、ということをこの国(市民、警察、政府)に理解してほしいのです」と、生殖および性に関するニュースサイト「RHリアリティ・チェック」の上級法律アナリストで、オンライン・ニュースサイト「ディス・ウィーク・イン・ブラックネス」のポッドキャストで共同司会を務めるイマーニ・ガンディは言います。

    dailynews date: 
    2015/10/29(Thu)
    記事番号: 
    6
  • ポール・ライアンはロナルド・レーガン以来最高の「共和党の役者」とジョン・ニコラス記者

    共和党のポール・ライアン下院議員は党内の支持を取り付け、下院議長に就任することとなりました。ライアン議員は、同党の極右メンバーとの対立が長期化し、9月に辞任を発表したジョン・ベイナー下院議長の後任となります。ティーパーティーの「フリーダム議員連盟」は、ベイナー下院議長が民主党議員と交渉を行うこと、共和党が過半数を占める下院をどう活用するかという問題でぶつかり、不信任投票をすると脅しました。ベイナー下院議長は、政府予算案や移民法改正、オバマケア、そして中絶医療問題などについて、現政権および議会の民主党議員にに対しより対立的な姿勢を取るよう圧力をかけられました。ライアン議員は、徹底的に公共支出を標的にし、富裕層の減税、予算の大幅カットを強いる予算案を組んだことで有名です。ジャーナリストのデヴィッド・ケイ・ジョンストンと、ジョン・ニコルズに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/29(Thu)
    記事番号: 
    5
  • 「トランプは自分で自分のリアリティを創る」 第3回共和党大統領候補討論会で事実を書き換えるトランプ候補

    10月28日、コロラド州ボルダ―で行われた共和党大統領候補討論会でドナルド・トランプは、過去の自身の発言とされたものを否定しましたが、そのソースは自身のホームページだったことが後で明らかになりました。「ドナルドは自分で自分のリアリティを創る人物だということを理解しなくてはなりません」と、ピュリッツァー賞にも輝く調査報道記者デヴィッド・ケイ・ジョンストンは言います。「ドナルド・トランプの発言は、その瞬間の彼にとっては真実なのです」

    dailynews date: 
    2015/10/29(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ジェブ・ブッシュ候補はもうお終い? 支配者層の支持基盤もつ世襲候補 家族関係が裏目に

    当初、共和党の最有力候補とみなされ、富裕層から1億3000万ドル以上の寄付を集めた元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュは、現在、世論調査では第4位と後れを取っています。共和党から指名獲得の可能性が薄れているのを象徴するかのように、10月28日の討論会でブッシュ候補は、他候補に比べ発言も一番少なく、自身の選挙運動を盛り上げるチャンスもつかむことができませんでした。「ドナルド・トランプが、ジェブ・ブッシュと兄のジョージ・W・ブッシュ元大統領を絡めて語ることで、ブッシュの息の根を止めた可能性があります」と、ネイション誌の政治部記者ジョン・ニコルズは語ります。

    dailynews date: 
    2015/10/29(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 一律課税 メディケアとメディケイド保険制度の終了 中絶の全面的禁止: 共和党最有力候補ベン・カーソンの政治観

    引退した神経外科医ベン・カーソンが、多くの世論調査でドナルド・トランプ候補を抜き共和党の新たな最有力候補となっています。カーソンの政策提案には10パーセントの均等税導入、高齢者向けの医療保険メディケアおよび、低所得者および身体障害者向けの医療扶助制度メディケイドを民間の医療貯蓄口座との差し替えること、そしてレイプおよび近親相姦を含む全ての中絶を禁止が含まれます。カーソン候補の経歴および政策基盤について、ニュー・リパブリック誌のジャミル・スミス記者、「RHリアリティー・チェック」および、ディス・ウィーク・イン・ブラックネス」のイマーニ・ガンディ記者、ピュリッツァー賞受賞の調査報道記者デヴィッド・ケイ・ジョンストン記者に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「我々は大統領の任務をこなせない人物を選出しようとしている」:小競り合が続く 第3回共和党大統領候補討論会

    今年夏に始まった討論会から最初の予備選である2016年のアイオワ州党員集会まで、ほぼ中間地点まで来た10月28日、共和党大統領候補討論会が再び開かれました。今回は実業界の大物ドナルド・トランプ候補が世論調査で1位から転落して初めての討論会となりました。引退した神経外科医ベン・カーソンが世論調査ではトランプを抜きましたが、多数が乱立する共和党の予備選ではこの二人の候補が他候補に大きく水をあけています。政界とは比較的縁の薄かったこれら二人の候補の人気が急騰したことで、共和党内では混乱が広がっています。政界出身の候補者らが支持獲得に苦労する中、共和党幹部らはトランプ候補とカーソン候補のとっぴな見解だけでなく、最終的にどちらかの候補が共和党の大統領候補者になる可能性に戸惑っています。28日の討論会と、共和党の状況について4人のゲストにその評価を聞きます。ネイション誌のジョン・ニコルズ記者、ニュー・リパブリック誌のジャミル・スミス記者、生殖および性に関するニュースサイト「RHリアリティー・チェック」および、オンライン・ニュースサイト「ディス・ウィーク・イン・ブラックネス」のイマーニ・ガンディ記者、ピュリッツァー賞受賞の調査報道記者デヴィッド・ケイ・ジョンストン記者です。

    dailynews date: 
    2015/10/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 新作ドキュメンタリー映画『光のよろい』:銃規制改革を唱える福音派伝道師

    今週公開される新作ドキュメンタリー映画は、米国内の銃による暴力に取り組む意外な組み合わせの2人に焦点を当てています。アビゲイル・ディズニー監督のThe Armor of Light(『光のよろい』)が追うのは、中絶反対運動で知られる福音派伝道師のロブ・シェンク牧師と、息子のジョーダン・デイビスを射殺されたルシア・マクバスです。アフリカ系アメリカ人で10代だったジョーダン・デイビスは、2012年にガソリンスタンドで騒がしい音楽をかけていたことで中年の白人と口論になり、射殺されました。殺人犯のマイケル・ダンは後に、仮釈放のない終身刑に処されました。シェンクは、自分が銃の問題を公に発言するきっかけを作ったのはマクバスだと話します。シェンクを動かしたのは「息子を失う苦痛と恐怖を体験した後の彼女の情熱でした。たとえ大きなリスクを負うことになろとも私も発言しようと決心する引き金になりました」とシェンクは言います。「私たちのコミュニティでは、銃のような社会問題で正統とされている見解から離れると、背教者あるいは離反者とみなされますから。」

    dailynews date: 
    2015/10/28(Wed)
    記事番号: 
    4

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