デイリーニュース

  • エジプト、有名レポーターのホッサム・バーガトを釈放 改めて思い知る弾圧の継続

    エジプトで人権活動家でもある有名ジャーナリストが釈放されました。11月8日に起きた彼の逮捕は大きな物議を醸していました。ホッサム・バーガトは、アブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領政権に対するクーデターを計画したとされる26人の軍将校の極秘有罪判決を公表したことで拘束されました。バーガトは、国家安全保障に有害な誤ったニュースを報道した罪で数時間にわたって尋問されました。当局は11月9日、彼を4日間拘束すると発表しました。しかしエジプトと世界中での抗議を受けてバーガトは11月10日の朝に釈放されました。独立系ジャーナリストでデモクラシー・ナウ!のエジプト特派員であるシャリフ・アブドゥル・クドゥースにカイロから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/10(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「イエールは変われる」:アイビーリーグ校で学生たちが人種差別と対決

    ミズーリ大学での抗議行動と同じような構図が米国の一流アイビーリーグ校の1つで展開されています。コネチカット州にあるイエール大学で11月9日、1000人以上の学生たちが大学構内での人種差別をめぐるデモ行進を行いました。この「立ち直りの行進」(March of Resilience)は、有色人種の学生たちが人種差別にあったという複数の出来事をうけてのものです。ある有色人種の女性が白人でないという理由で学生友愛会のパーティーへの参加を拒否されたという話がある一方、ハロウィーンで学生に向けて発せられた、文化価値を貶めるような衣装を使わないように、という勧告を否定した教職員が非難の的になっています。11月9日に学生たちが唱えたスローガンの中には「私たちを止めることはできない。イエールは変われる」というものもありました。イエール大学でアフリカ系米国人研究を専攻し、「黒人学生連合」(Black Student Alliance)の代表でもあるレックス・バーローに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/10(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ミズーリ大学の黒人フットボール選手たちが人種差別のゲームを変えた過程

    ミズーリ大学での抗議は数週間を経てますます大きくなっていますが、転機となったのは11月7日、同大学のフットボールチームのアフリカ系米国人選手たちが参加したことでした。選手たちは、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を引用し、「ミズーリ大学フットボールチームの有色人種選手たちは“いかなる場所での不正義も、あらゆる場所での正義を脅かす”ことを心から信じます」とツイートしました。彼らは、ウルフ総長が「脇に追いやられている学生たちが体験していることに対し何も策を講じなかったこと」で辞任または辞めさせられるまで全てのフットボール活動に参加しないことを発表しました。コーチと体育局もすぐに賛同しました。ネイション誌のスポーツ・コラムニストで、「エッジ・オブ・スポーツ」(Edge of Sports)のポットキャストの司会を務めるデイブ・ジリンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/10(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 人種差別に対し黒人学生が蜂起 ミズーリ大学のトップ2人が辞任へ

    ミズーリ大学でのアフリカ系米国人による蜂起で、トップ2人が辞任を余儀なくされました。ティム・ウルフ総長と、コロンビア校のR・ボーエン・ロフティン学長は11月9日、構内での人種差別に対する彼らの対応への抗議を受けて辞任すると発表しました。アフリカ系米国人の学生たちは、偏見と野蛮な行為に対する2人の対応を手ぬるいと評し、それに対する数週間の抗議デモを繰り広げていました。転機となった11月7日、アフリカ系米国人のフットボール選手たちがデモに参加、ウルフが辞任するまで全ての試合と他のチーム活動をボイコットすると表明しました。大学構内で「人種差別はここにある」(Racism Lives Here)デモを組織したミズーリ大学の学生ダニエル・ウォーカーと、ミズーリ大学黒人研究科の主任、ステファニー・ショネカンに話を聞きます。「ミズーリ大学に入学した黒人学生たちにとって、(人種差別的な)出来事は通過儀礼のようなものです」と、ウォーカーは言います。「変化を本当にもたらすために、こうした抗議行動がこれほどまでに大きくならなければならなかったのはひどいことだと思います。私たちがこの大学で長い間経験してきたことに必要な注意を向けるために、学生たちは命を懸けようとしていました」。

    dailynews date: 
    2015/11/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「むごい決定」 メキシコ人移民を暴行しテーザーを使用して死亡させた国境警備員の訴追が見送られる

    米司法省は、サンディエゴ近郊でメキシコ人移民が殴る蹴るの暴行を受け、テーザー銃を使用され死亡した事件で、目撃者が撮影したビデオがあるにも関わらず、訴追される国境警備員はいないと発表しました。この事件は2010年5月、当時32歳だったアナスタシオ・エルナンデス=ロハスがメキシコから米国に入国を試みたところを捕らえられたことで起りました。エルナンデス=ロハスは25年の米在住歴があり、米国生まれの5人の子どもがいました。サンディエゴ検視官事務所はアナスタシオ・エルナンデス=ロハスの死を殺人事件に分類し、被害者は心臓発作を起こしただけでなく「胸部、腹部、腰、膝、背中、口唇、頭部、およびまぶたに打撲傷あり。肋骨6本の骨折および脊椎損傷」と結論づけていました。国境警備員らは、エルナンデス=ロハスが反抗的で逮捕に抵抗したため、対決の形となったと主張しています。しかし目撃者が撮影したビデオから多数の問題点が明らかになりました。「南部国境地帯コミュニティ連合」(Southern Border Communities Coalition)共同議長で、「サンディエゴ同盟」(Alliance San Diego)事務局長も務めるアンドレア・ゲレロに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/9(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 炭素爆弾は回避された オバマ大統領がキーストーンXLパイプライン建設計画を却下 環境保護運動の歴史的勝利

    環境活動家は、これまでで最大規模の勝利を祝っています。オバマ大統領がキーストーンXLオイルパイプラインの建設計画を却下したのです。数年にわたる検討期間ならびに近年で国内最大規模となった草の根運動を経て、オバマ大統領は11月6日、在任期間中のキーストーン建設は許可しないと発表しました。同パイプラインは、一日83万バレルの未精製油砂をカナダのアルバータ州から米国のメキシコ湾岸地域の精製所に輸送する予定でした。活動家たちは、パイプライン・ルート沿いの建設用重機にチェーンで身体を縛りつけたり、ホワイトハウス前の市民的不服従では数百人が逮捕され、約1年前の2014年には気候変動デモとしては史上最大となる「民衆の気候マーチ」(People’s Climate March)に数十万人が参加するなど建設阻止運動を繰り広げてきました。運動を勝利に導いた活動に深い関わりのある2人のゲストに話を聞きます。運動の中心的オルガナイザーで、環境正義およびカナダ先住民の権利について執筆するクレイトン・トマス=ミュラー、キーストーンXL建設反対運動で頭角を現した政治活動グループ「勇敢なるネブラスカ」(Bold Nebraska)理事長ジェーン・クリーブです。

    dailynews date: 
    2015/11/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 国境なき医師団 アフガニスタン病院空爆の惨状を公開し米の主張を否定 戦争犯罪の調査を求める

    国境なき医師団(MSF)は、アフガニスタンのクンドゥーズ州でMSF外傷センターが米軍により空爆された事件に関する内部調査の結果を公開し、独立機関による戦争犯罪の調査を要求しました。10月3日の米軍による空爆では、MSFスタッフ13人、患者10人、未だに身元が判明しない犠牲者7人を含む、少なくとも30人が死亡しました。MSFは、目撃者数十人への聞き取りに基づく新たな報告書の中で、ベッドの上で炎に包まれる患者、頭部や手足を失った医療従事者、炎上した建物から逃げる途中で上空から撃たれたスタッフの例などを描写しています。医師やその他医療従事者は、敷地内の別の建物に走って避難する途中に撃たれました。国境なき医師団は、空爆の数週間前に米国およびアフガニスタン当局に施設のGPS座標を提供したと述べ、空爆されていることを連絡した後もなお、約30分間攻撃がつづいたと語っています。国境なき医師団の米国事務局長ジェイソン・コーンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 子どもの収監はダメ:営利運営のテキサス移民拘置所 子どもの勾留で炎上

    昨年、 テキサス州のディリー市とカーンズ市に米国中でいちばんも賛否両論が起きている勾留施設ができました。これらの施設は、民間の刑務所会社によって運営されており、双方合わせてで女性や子どもを2500人以上の収容力があります。先週、1人のテキサス州裁判官は、子どもの未来を危険にさらすとして、家族勾留施設に保育園として許可を出している州の動きを一時的に停止させました。これの詳細について、テキサス州への滞在を促す訴訟を起こしているグラスルーツ・リーダーシップ代表ボブ・リバルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/6(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「私たちは大勢いる」2003年2月15日の世界的なデモはイラク戦争は阻止できなかったが 世界を変えたのかもしれない

    2003年2月15日、忍び寄る米国のイラク侵攻に対する反戦集会は史上最大の組織的なデモ集会となり、800近い都市で最大3千万人もの人々が参加して世界を揺るがしました。その数週間後には、米国の最初の砲弾がバグダッドに炸裂することになったのですが、このデモは1日だけの歴史的な偉業ではなく、永遠に世界を変えるような火花だった、と論じる新作ドキュメンタリー映画を紹介します。新作ドキュメンタリーWe Are Many(「私たちは大勢いる」)では、この歴史的な世界デモの日について、またそれ以降の政治運動をどのように方向づけていったかが描れます。この映画の監督兼プロデューサーのアミール・アミラニに話を聞きます。

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    2015/11/6(Fri)
    記事番号: 
    5
  • 危険を逃れて来たら勾留と虐待が待っていた テキサスの収容施設の移民女性たちがハンスト決行

    ペンシルベニア州は、異論の多い家族勾留施設の閉鎖に向けた第一歩となりうる行動をとりました。この家族施設には、米国に保護を求めている何千人もの子連れの移民が親子ともに収容されています。州政府職員は、バークス郡レジデンシャル・センターに対し、保育施設として許可をしているのみで、家族の勾留施設としては許可していないとして、この施設の15年前からの認可を更新しないと通告しました。バークス勾留所は、オバマ政権の「抑止のための拘留」政策の一環であり、批判的な人々からは「国外追放工場」と呼ばれています。バークス郡の施設内を実際に見学したデモクラシーナウ!刑事司法特派員レネ・フェルツの取材レポートを見ていきます。

    dailynews date: 
    2015/11/6(Fri)
    記事番号: 
    3

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