デイリーニュース

  • ハイチで続く反政府デモ:米国人傭兵の役割について新たな詳細が明らかに

    ハイチでは街頭でのデモが続いています。参加者は政府の腐敗と国の石油基金の管理が不適切だったとしてジョブネル・モイーズ大統領の辞職を求めています。この抗議活動は昨年7月にはじまりましたが、2月に重武装した米国人5人が首都ポルトープランスの中央銀行付近で逮捕され、武器を隠し持っていた上に「政府の任務を遂行している」と主張したため、モイーズ大統領への追及が厳しくなっています。傭兵たちはハイチで刑事責任を問われることなくすぐに米国に送り返され、このことが国民の更なる怒りを買い、そもそも彼らがなぜ中央銀行にいたのかについて政府の説明を求める声が高まっています。ハイチ・リバルテ紙(Haiti Liberté)と調査報道サイト「ジ・インターセプト」による衝撃的な新調査で、傭兵たちは追い詰められたモイーズ大統領が指示した任務で中央銀行にいたことが明らかになりました。その任務の目的はハイチ中央銀行に向かう大統領補佐官を護衛することで、補佐官は政府の石油基金口座から8000万ドルをモイーズ大統領が管理する口座に振り込む予定でした。この調査報道と同時期に、ハイチ議会はジャン・ヘアリー・セアン首相の不信任案を可決し退任に追い込みました。ハイチ・リバルテ紙の記者でジ・インターセプトとの調査報道記事を共同執筆したキム・アイブス記者に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/3/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米国のソマリアでの秘密空爆:民間人犠牲者を出した米国に戦争犯罪の可能性とアムネスティ

    アムネスティ・インターナショナルは、米国が過激派グループ、アル=シャバブを標的にソマリアで秘密裏に行う空爆で、民間人の犠牲者が出ているのを隠蔽していると非難しています。米国は2017年からソマリアで100回以上の空爆を行っています。米国防総省は長年、空爆による民間人犠牲者はいないと主張してきましたが、新たなアムネスティの報告書によればたった5回の空爆で少なくとも市民14人が死亡、さらに8人が負傷しています。実際の民間人犠牲者の数はもっと多いとみられています。アムネスティ・インターナショナルの武装および軍事作戦の上級危機アドバイザーであるブライアン・カスナーに話を聞きます。カスナーはアムネスティの報告書The Hidden US War in Somalia(「米国の秘密ソマリア戦争」)の作成に関わりました。(画像クレジット:2019 DigitalGlobe, 出典:Google Earth)

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    2019/3/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • シカゴ警察の暴力のルーツ:警官たちは何十年も 非白人コミュニティを攻撃対象にしてきた

    シカゴでのラティーノに対する警察の残虐行為の長い歴史を見ていきます。ラティーノ、特に移民は、何十年もの間、警察の暴力と殺害に直面しており、コミュニティの組織化と権利擁護活動による残虐行為との戦いには長い歴史があります。しかし、彼らの話はほとんど報道されていません。ラトガース大学の歴史とラティーノ研究の教授で、Brown in the Windy City: Mexicans and Puerto Ricans in Postwar Chicago (『風の街のラティーノ:戦後シカゴのメキシコ人とプエルトリコ人』)の著者であるリリア・フェルナンデスに話を聞きます。また「民衆の法律事務所」(People’s Law Office)の弁護士で、 The Torture Machine: Racism and Police Violence in Chicago (『拷問マシン:シカゴにおけるレイシズムと警察暴力』)の著者であるフリント・テイラーにも話を聞きます。

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    2019/3/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 拷問マシン:フレッド・ハンプトンから今日にいたるシカゴ警察の残虐行為をフリント・テイラーが語る

    ブラックパンサーのフレッド・ハンプトンの殺害から、警察署長ジョン・バージの指揮下で行われた拷問による統制まで、シカゴ市警によるアフリカ系アメリカ人に対する暴力の長い歴史を見ていきます。シカゴ警察部隊の残虐行為は、公民権弁護士界の第一人者フリント・テイラーによる新刊書であらわにされています。The Torture Machine: Racism and Police Violence in Chicago (『拷問マシン~シカゴにおけるレイシズムと警察暴力』)というタイトルです。この本は、シカゴ市警の数十年にわたる汚職と隠蔽を明らかにしています。フリント・テイラーに話を聞きます。彼は、半世紀近くにわたりシカゴで起きた警察の残虐行為の被害者の弁護をしてきました。

    dailynews date: 
    2019/3/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • トランプとボルソナロ ベネズエラの政権交代を後押し「フェイクニュース」という言葉を使ったメディア攻撃で意気投合

    19日、元陸軍大尉で極右のブラジル新大統領、ジャイル・ボルソナロがトランプ大統領をホワイトハウスに初訪問しました。彼の訪問中、トランプはブラジルを非NATO(北大西洋条約機構)主要同盟国に指定し、ブラジルが米国から軍事援助をさらに受けやすくする扉を開くつもりだと表明しました。トランプはまた、ブラジルがNATO加盟国になることもありうると示唆しました。両首脳は、「フェイクニュース」と彼らが呼ぶメディアを批判し、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を失脚させるための圧力強化について議論しました。ブラジルの「社会正義と人権のためのネットワーク」(Network for Social Justice and Human Rights)の代表であるマリア・ルイサ・メンドンサに話を聞きます。彼女はニューヨーク市立大学の客員研究員です。

    dailynews date: 
    2019/3/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 軍産複合体 737マックス8型航空機の捜査で注目されるトランプとボーイング社との関係

    インドネシアとエチオピアで起きたボーイング社の737マックス8型航空機墜落事故で多大な犠牲者がでましたが、そんななかトランプ政権とボーイング社の親密な関係に新たな注目が集まっています。トランプは大統領になってからの2年間、ボーイング社を数百回にわたって公の場で称賛し、世界中の国と航空会社に737マックス機シリーズを含むボーイング社の航空機を売り込もうとしてきました。ボーイング社のデニス・ミュイレンバーグ最高経営責任者(CEO)は2018年8月、ニュージャージー州ベッドミンスターにあるトランプのゴルフ場での夕食会で、トランプの後ろ盾にを感謝しました。トランプが臨時国防長官に指名したパトリック・シャナハンは、31年間ボーイング社の重役を務めていた人物です。そしてトランプ政権の前国連大使、ニッキー・ヘイリーはボーイング社の取締役会のメンバーに推挙されています。「国際政策センター」(Center for International Policy)の「軍備と安全プロジェクト」(Arms and Security Project)の代表ウィリアム・ハートゥングに話を聞きます。

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    2019/3/19(Tue)
    記事番号: 
    3
  • アメリカ自由人権協会:米国は戦争犯罪を捜査する国際刑事裁判所当局者の入国を禁止することで独裁政権のようにふるまっている

    トランプ政権は国際刑事裁判所(ICC)の捜査員たちの米国への入国を禁止しました。マイク・ポンペオ米国務長官は3月15日、米国はアフガニスタンでの米軍による戦争犯罪容疑を捜査するICCメンバーへのビザを今後発給しないと発表しました。国家安全保障問題担当大統領補佐官のジョン・ボルトンは2018年9月、ICCの判事たちがアフガニスタンでの米軍による戦争犯罪容疑を捜査し続けるなら、米国は彼らに対して制裁を課すると警告していました。2016年のICCの報告書は、継続中のアフガニスタン戦争で米軍が少なくとも61人の囚人を拷問したと非難しています。この報告書はさらに、米中央情報局(CIA)がアフガニスタン、ポーランド、ルーマニア、リトアニアにあるCIAの拘束施設内で少なくとも27人の囚人に対しレイプを含む拷問をしたとも非難しました。アメリカ自由人権協会(ACLU)の人権プログラムの代表であるジャミル・ダクウォーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/3/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「彼らは私たち」亡命者と移民を含む50人のモスク銃撃事件犠牲者を悼むニュージーランド

    3月15日、クライストチャーチの2つのイスラム教礼拝所で白人至上主義者によって射殺されたイスラム教徒50人を悼むニュージーランドで、犠牲者の埋葬が始まりました。今回の銃撃事件はニュージーランド史上最悪のものです。クライストチャーチの虐殺で殺された信者は世界中からやってきた人々で、その多くは安全を求めてニュージーランドに来た移民や難民でした。犠牲者の中には6人のパキスタン人、4人のヨルダン人、4人のエジプト人、そして少なくとも3人のバングラデシュ人が含まれていました。パレスチナ自治政府外務省は、犠牲者のうち6人はパレスチナ出身であると言っています。ニュージーランドのウェリントンにあるビクトリア大学の宗教学講師エバ・ニサに話を聞きます。ニュースサイト「ミドル・イースト・アイ」(Middle East Eye)への彼女の最新記事のタイトルはNew Zealand has been a home to Muslims for centuries, and will remain so(「ニュージーランドは数世紀にわたりイスラム教徒たちのホームだった、そして今後もそうあり続けるだろう」)です。

    dailynews date: 
    2019/3/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 世界中で140万人の生徒が授業をボイコット 気候変動対策を求める

    世界各地で140万人にのぼる子どもたちが15日の気候変動ストライキに参加し、気候変動の危険に対するより多くの取り組みを世界のリーダーたちに要求しました。この大規模抗議活動の火付け役となったのはスウェーデン人の気候活動家グレタ・トゥーンベリ16歳です。トゥーンベリは毎週金曜日学校を休み、気候変動対策を政治指導者に求める座り込みをスウェーデンの国会前で行ってきました。デモクラシー・ナウ!は15日の金曜日、ニューヨーク市の路上で活動する若者たちを取材しました。授業スト主催者の一人、ブロンクス科学高校のアリサ・チェン18歳に話を聞きました。

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    2019/3/18(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 元ネオナチ活動家 「トランプ大統領は白人至上主義の脅威の増大に加担している」

    トランプ大統領は、金曜礼拝をおこなっていたイスラム教信者50人がヘイトに駆られた犯人に殺された15日のニュージーランド大量殺人後も、白人ナショナリズムの世界的な台頭を認めることを拒否しています。警察は、白人至上主義者のオーストラリア人ブレントン・タラント28歳を殺人容疑で逮捕、訴追しました。タラントは、ドナルド・トランプ大統領を「刷新された白人アイデンティティと共通目的の象徴」として賞賛するマニフェストを事前に公開し、その中で移民を「侵略者」(invaders)と表現していました。トランプは同日、南部の米国・メキシコ地帯で「侵略」が起きているとして、国境をめぐる国家非常事態宣言を無効とする議会決議に拒否権を発動しました。トランプの拒否権発動は就任後初めてです。憎悪と暴力的な過激主義からの離脱を助ける非営利団体「フリー・ラディカルズ・プロジェクト(Free Radicals Project)」の創設者、クリスチャン・ピッチョリーニに話を聞きます。ピッチョリーニは1980年代から90年代、ネオナチ・スキンヘッドと極右過激派の中心人物でした。

    dailynews date: 
    2019/3/18(Mon)
    記事番号: 
    3

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