米国の下院は7日(木)、反ユダヤ主義や反ムスリム的差別、白人至上主義など様々な形のヘイトを非難する決議を、圧倒的多数で成立させました。これは、1週間にわたり民主党国会議員たちが論争した結果です。この論争のきっかけは、民主党下院議員イルハン・オマルが先週のあるイベントにおいてイスラエルに対する米国の外交政策に疑問を呈していた際に反ユダヤ的な表現を使ったとして、何人かの下院議員が彼女を非難したことでした。下院上層部は当初、オマルを直接に叱責するとみられる反ユダヤ主義非難決議の草案を準備していました。しかし多くの進歩的民主党員は、米国史上最初のムスリム女性議員の一人であるオマルが不公平な名指しの批判を受けていると主張しました。民主党内の意見不一致のため民主党指導部は最初の決議案を取り下げざるを得ず、もっと幅広い決議案に切り替えました。イルハン・オマル下院議員も新決議案に賛成し、同じくムスリムのミシガン州選出のラシーダ・タリーブ議員、インディアナ州選出のアンドレ・カーソン議員との共同声明を出し、新決議案を称賛しました。イスラエルの新聞『ハアレツ』の編集委員でコラムニストのギデオン・レビから詳しくききます。彼の最新記事のタイトルは、「どんどん言っちゃえ、イルハン・オマル」です。