議論を呼んだアリゾナ州の反移民法の立案者ラッセル・ピーアスが8日夜、リコール選挙で敗北しました。アリゾナ州上院議員でリコール選挙に敗れたのは彼が初めてです。彼は直ちにも辞任し、新しく選出された共和党のジェリー・ルイスに議席を譲らなければなりません。ピーアスは上院法1070を立案し、警察が合法的に拘束した人々の在留資格を調査することを義務付けました。ラッセル・ピーアスは不法移民の子供たちに市民権を与えないようにする裁量を州に与えようとする法案を通過させることにも尽力しました。移民人権を擁護する活動家にとってこのリコールは、様々な宗教あるいは政治的グループに所属する多彩な有権者たちをひとつにまとめあげるという、新しい政治的な組織戦略の成功を意味します。フェニックスの団体プロミス・アリゾナ(Promise Arizona)の代表ペトラ・ファルコンに話を聞きます。「人々には選択肢がありました。30年以上メサの住民として生活した価値観を生き、地域社会を一つにしようという目標を語る人物よりも、移民を悪魔扱いし州を二分させ、民主主義を疲弊させようとする人物を選ぶこともできたのです」とファルコンは言います。