2012年の米大統領選で、全米で最初に指名候補投票が行われる共和党のアイオワ党員大会を前に、「占拠運動」が同州に現れました。デモ参加者たちはこのところ防衛予算や石油パイプライン計画、失業手当に関してワシントンで検討されている法案に抗議し、アイオワの民主党州本部と「オバマ・フォー・アメリカ」選挙対策事務所を標的にしていましたが、次の焦点は党員大会までの今後2週間、有権者の支援を求めて州内を巡回する共和党に絞る予定です。「私たちには自分たちの目標と要求と、そしてこの政府及び政府をコントロールしている企業に対して抱いている不平不満を表明する権利、憲法で保障された権利があると思っています」とヒュー・エスピーは言います。エスピーは約4000人のメンバーを持つ創設36年の草の根団体「コミュニティ向上のためのアイオワ市民たち(Iowa Citizens for Community Improvement)」の代表理事です。「この種の抗議は利益以前に人間のことを考えるシステム、企業よりコミュニティが重要だと考えるシステムができるまでずっと続きますよ」