2010年、当時ボリビア国連大使だったパブロ・ソロンはCOP16のボリビア交渉団の団長を務めていました。しかし、今年のCOP17で彼は、会場外のダーバンの街頭から気候正義活動家らに加わり、米国などこれまでに温室効果ガスを大量に排出してきた国々に対し法的拘束力のともなった排出削減義務に合意するよう要求しました。「欧米諸国、日本、ロシアのような先進国は、温室効果ガス排出削減となると自分たちの責任から逃れようとしている。それがCOP17の結果であり、世界中の懸念がとても強まっている理由なんです。というのもこの結末に特に苦しむのは発展途上国などの世界中の貧しい国々と、米国人も含む世界中の貧しい人々なのです。なので、これを私たちは『気候変動のアパルトヘイト』と呼んでいます」