デイリーニュース

  • 「メディアを嫌うな、メディアとなれ」:急進的メディア運動であるインディメディアの20年を振り返る

    今週は、世界貿易機関(WTO)の会議を中止させたシアトルでの歴史的な抗議運動から20周年を迎えますが、それはまた、初の独立メディアセンター(Independent Media Center)が誕生した時でもありました。催涙ガスの煙りの中で、何百人ものボランティア記者が、何が起きているのかを記録しました。その週、独立系ウェブサイト、indymedia.orgは、CNNを超える150万のアクセスを得て、連日、ビデオレポートと新聞を作成しました。世界的な市民ジャーナリスト運動の初の送受信ステーション(ノード)になったのです。このいきさつを最もよく知っている人たちに話を聞きます。ジル・フリードバーグはシアトル・インディペンデント・メディアセンターの共同設立者であり、シアトルのWTOドキュメンタリーThis is What Democracy Looks Like (『これが民主主義だよね』)の共同プロデューサーです。リック・ローリーは、アカデミー賞にノミネートされた映画製作者であり、Midnight Filmsの独立ジャーナリストであり、This is What Democracy Looks Likeの共同プロデューサーでもあります。

    dailynews date: 
    2019/11/27(Wed)
    記事番号: 
    2
  • シアトルの戦いから20年:バンダナ・シバとロリ・ウォラックが歴史的な1999年のWTO抗議運動を語る 

    20年前の今週、数万人の活動家がシアトルに集まり、世界貿易機関(WTO)の閣僚会議を中止させました。市民運動のオーガナイザーたちは、非民主的で、世界中の労働者の権利、環境、先住民族に害を及ぼすと多くの人々が見なすグローバルな貿易協定に、世界の首脳、各国政府の貿易相、企業幹部らが署名するのを阻止しました。1999年11月30日、活動家たちはシアトル・コンベンションセンターの周囲で人間の鎖を形成し、市の中心街を閉鎖しました。警官隊は、大半が平和的に抗議していた群衆に向けて、催涙ガスとゴム弾を発砲しました。抗議行動は5日間続き、600人が逮捕されましたが、最終的にWTO協議は中断し、シアトルの警察署長は辞任しました。この抗議の様子は、ドキュメンタリー映画This is what democracy looks like(『これが民主主義だよね』)に記録されています。私たちデモクラシー・ナウ!も、20年前シアトルの街頭で取材していました。そして、ライブ放送のひとつで、WTO批判の先頭に立つ2人の重要人物、インドの物理学者で活動家のバンダナ・シバとNPO団体パブリック・シチズンのロリ・ウォラックに話を聞いていました。

    dailynews date: 
    2019/11/27(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「彼女は気高くあり続ける」:オプラ・ウィンフリーが振り返る著名作家トニ・モリソン

    全米中の文学界の名士と社会的指導者たちが11月21日、米国で最も影響力のある作家の1人トニ・モリソンを追悼するためにニューヨーク、マンハッタンのセント・ジョン・ザ・ディバイン大聖堂に集まりました。彼女は2019年8月、肺炎の合併症のために88歳で亡くなりました。モリソンは1993年、アフリカ系米国人の女性として始めてのノーベル文学賞受賞者となりました。モリソンは1988年に彼女の代表作のひとつ『ビラヴド 愛されし者』でピュリッツァー賞も受賞しています。モリソンの著作の多くは、米国における黒人女性の経験に焦点を当て、彼女の執筆スタイルは、黒人の口頭伝承のリズムを尊重していました。オバマ大統領は2012年、モリソンに大統領自由勲章を叙勲しました。11月21日当日は、タナハシ・コーツ、エドウィージ・ダンティカ、オプラ・ウィンフリーらが、トニ・モリソンの人生と功績について話しました。オプラの追悼演説を放送します。

    dailynews date: 
    2019/11/26(Tue)
    記事番号: 
    3
  • イラク人学者シナン・アントゥーン:反政府抗議デモは「新たなイラクのナショナリズムを創り出した」

    イラクでは10月初旬に反政府抗議デモが始まって以来340人以上が死亡し、1万5000人以上のイラク人が負傷してしています。バスラとナーシリーヤの2つの都市では11月25日、タイヤが燃やされ、主要道路と橋が遮断されました。バグダッドと他の都市では11月第3週末、治安部隊が一般市民に発砲しました。デモ隊は汚職と仕事不足、きれいな水と電気を含む基本サービスについて抗議しています。バグダッドでは多くの大学生たちがデモに参加しています。イラクでの抗議について、イラク人の詩人、小説家、翻訳家、学者のシナン・アントゥーンにさらに詳しく話を聞きます。彼はバグダッドで生まれ育ちました。彼の最新小説の題名はThe Book of Collateral Damage(『巻き添え被害についての本』)です。「本当に重要なことは、2003年に米国によって制度化されてしまった宗教的分断の言説を越える、イラク人としてのアイデンティティとイラク・ナショナリズムの新たな思想を取り戻すことです」と、アントゥーンは言います。

    dailynews date: 
    2019/11/26(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「人権運動への攻撃」:イスラエルがヒューマン・ライツ・ウォッチの監視員を国外追放

    イスラエル政府は11月25日、ヒューマン・ライツ・ウォッチのイスラエル・パレスチナ支部代表オマール・シャキールを国外追放しました。同団体は、この措置によってイスラエルは権威主義的国家の「醜いクラブ」に仲間入りしたと述べました。イスラエルはシャキールが、パレスチナ人への処遇をめぐりイスラエルに圧力をかけることを目的とした非暴力の世界的な運動「ボイコット、投資撤収、制裁」運動(BDS運動)を支援したとして非難しました。2017年に制定されたイスラエルの法律では、BDS運動を公的に支援する外国人がイスラエルに入国することを禁じています。ストックホルムからオマール・シャキールに、彼の最近の追放と、イスラエルによる組織的なパレスチナ人への抑圧に関して欧州議会に申し立てる彼の計画について聞きます。「 ヒューマン・ライツ・ウォッチ のイスラエルとパレスチナ占領地へのアクセスを禁じようとするイスラエル政府による努力はもう2年半続いています」と、彼は言います。

    dailynews date: 
    2019/11/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • トランプ大統領は憲法に対する自国の敵:トランプによる戦争犯罪の免罪をエルズバーグが酷評

    米国ではリチャード・スペンサー海軍長官がマーク・エスパー国防長官に辞任を求められ、辞任しました。トランプ大統領が軍上層部の頭越しに、戦争犯罪で起訴または有罪判決を受けた3人の米軍人の赦免を行った1週間後でした。赦免された3人のうちの1人は二人のイラク民間人を銃撃し、十代の捕虜の首を刺して殺した罪など複数の罪で告発されている海軍特殊部隊のエディー・ギャラガーです。ギャラガーは10代の捕虜の遺体の横でポーズを取った罪では有罪となりましたが、計画殺人では有罪を免れました。トランプ大統領は21日、ギャラガーの追放を決定する聴聞会を開催しようとする海軍の動きを批判しました。ニューヨーク・タイムズ紙は、スペンサー海軍長官はトランプがこの件で介入してきたことに対し、辞任する態度を表明したが、ギャラガーの残留を認めるようトランプ大統領とじかに交渉していたとする報道もあったとしています。日曜日の声明でマーク・エスパー国防長官は、「このような行動に困惑している」と述べました。世界の中で最も有名な内部告発者ダニエル・エルズバーグから詳しく聞きます。1971年、エルズバーグは防衛分析官として米国のベトナム関与に関する最高秘密をニューヨーク・タイムズ紙にリークしました。後にペンタゴン・ペーパーズとして知られるようになったその文書は、ベトナム戦争を終結させる上で重要な役割を果たしました。

    dailynews date: 
    2019/11/25(Mon)
    記事番号: 
    3
  • フランシスコ教皇 日本で核兵器は人道に反すると批判 米国のカトリック反核運動家たちは収監に直面

    フランシスコ教皇は週末、広島と長崎を訪問しました。米国が1945年に世界初となる原子爆弾を投下し、20万人を超す死者を出した場所です。フランシスコ教皇は「核兵器のない世界は可能であり、必要である」と語りました。カトリック教会の最高指導者として、フランシスコ教皇は広島、長崎の原爆投下の生存者と面会し、核兵器の保有は人道に反すると宣言しました。教皇の日本訪問の傍ら、米国ではカトリックの平和活動家7人が判決を待っています。彼らは2018年4月4日にキングスベイ海軍潜水艦基地へ侵入した「プラウシェアズの7人」で、3件の重罪と1件の軽罪で有罪の評決を下されたばかりです。侵入時、ハンマー、犯罪現場に貼る立ち入り禁止テープ、彼らの血液を入れた哺乳ビンを持っていました。「プラウシェアズの7人」の1人、マーサ・ヘネシーに聞きます。カトリック労働運動の創始者ドロシー・ディの孫です。ペンタゴン・ペーパーズの内部告発者として知られるダニエル・エルズバーグにも聞きます。最近の著作は『最後の審判へのエンジン 核戦争の立案者の告白』です。エルズバーグは「プラウシェアズの7人」裁判での証言を妨害されました。

    dailynews date: 
    2019/11/25(Mon)
    記事番号: 
    2
  • エジプト最後の独立メディア「マダー・マスル」強制捜索 「敵対的メディアの増長」が理由

    エジプトの治安部隊は先週末、エジプト最後の独立メディア「マダー・マスル」を強制捜索し3人のジャーナリストを逮捕しました。捜査が始まったのは24日(日)午後で、9人の私服捜査員がカイロにある「マダー・マスル」事務所に入り、電話やノートパソコンを押収、スタッフは3時間以上にわたってビル内に拘束されました。編集長のリーナ・アッタラー、編集担当モハメド・ハママ、記者のラナ・マムドゥが逮捕されました。前日には副編集長のシャディー・ザラートが治安部隊に自宅で逮捕されています。4人のジャーナリストは24日夜に釈放されています。この強制捜索と逮捕は、アブデル・ファッターフ・シシ大統領の元で高まる報道の自由への攻撃を表すものとなっています。シシ大統領は2013年、モハメド・ムルシー前大統領が追放された後大統領に就任しました。カイロから「マダー・マスル」記者のシャリフ・アブデル・クドゥースに聞きます。クドゥースはデモクラシー・ナウ通信員で、24日に拘束されたジャーナリストの1人です。

    dailynews date: 
    2019/11/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 『ジュリアン・アサンジ擁護論』ウィキリークス創設者の事件が報道の自由を脅かすわけ

    スウェーデン検察当局は今週、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジに対する性的暴行の申し立てに関する調査を打ち切りました。2010年にさかのぼる事案です。終始この申し立てを否定してきたアサンジは、この容疑でスウェーデンに引き渡されることを避けるため、ロンドンのエクアドル大使館に7年以上も避難していました。英当局は今年4月にアサンジをエクアドル大使館から引きずり出し、ロンドンのベルマーシュ刑務所に投獄していました。その罪状は、アサンジが2012年に英国内で保釈中の身でありながら、今はもう取り下げられた性的暴行の容疑でスウェーデンに引き渡されるのを避けるためエクアドル大使館に逃げ込み、保釈条件を破ったというものです。米国は依然、アサンジの身柄引き渡しを求めています。米国に引き渡されれば、彼はハッキング容疑と、イラクとアフガニスタンにおける米国の戦争犯罪を暴露する米軍内部文書および国務省の外交機密文書を公開した容疑で、第一次世界大戦時代の諜報活動取締法(スパイ法)違反の17件の罪状により、最長175年の禁固刑を受ける可能性があります。完全な引き渡し審問は来年2月に行われます。新刊書In Defense of Julian Assange(『ジュリアン・アサンジ擁護論』)の共同編集者の二人に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/22(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 国連特別報告者:ジュリアン・アサンジは心理的拷問を受けている 米国に身柄を引き渡してはいけない

    スウェーデン検察当局は今週、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジに対する性的暴行の申し立てに関する調査を打ち切りました。2010年にさかのぼる事案です。終始この申し立てを否定してきたアサンジは、この容疑でスウェーデンに引き渡されることを避けるため、ロンドンのエクアドル大使館に7年以上も避難していました。英当局は今年4月にアサンジをエクアドル大使館から引きずり出し、ロンドンのベルマーシュ刑務所に投獄していました。その罪状は、アサンジが2012年に英国内で保釈中の身でありながら、今はもう取り下げられた性的暴行の容疑でスウェーデンに引き渡されるのを避けるためエクアドル大使館に逃げ込み、保釈条件を破ったというものです。米国は依然、アサンジの身柄引き渡しを求めています。米国に引き渡されれば、彼はハッキング容疑と、イラクとアフガニスタンにおける米国の戦争犯罪を暴露する米軍内部文書および国務省の外交機密文書を公開した容疑で、第一次世界大戦時代の諜報活動取締法(スパイ法)違反の17件の罪状により、最長175年の禁固刑を受ける可能性があります。完全な引き渡し審問は来年2月に行われます。拷問に関する国連特別報告者ニルス・メルツァーの発言を放送します。彼は、アサンジの主張に対して抱いていた当初の懐疑的な見解は、証拠と容疑内容を掘り下げてみるに従い変わってきたと言います。

    dailynews date: 
    2019/11/22(Fri)
    記事番号: 
    2

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