デイリーニュース

  • 「憎悪の遺産」:ミシシッピ大学の学生が求める南部連合軍旗の構内からの撤去

    ミシシッピ州の大学生たちは、南部連合の旗印の掲揚をめぐる新たな闘いで、米国の歴史的遺産である人種差別と奴隷制と対峙しています。ミシシッピ大学の学生自治会は10月20日、大学構内の敷地から州旗を撤去するかどうかを投票する予定です。この旗には左上の角に南部連合軍の旗印が描かれています。この旗印を今も使っている州旗は全米でミシシッピ州だけです。今回の件は、4ヶ月前に白人至上主義者がサウス・カロライナ州のチャールストンで9人のアフリカ系米国人を殺害して以来起きている、南部連合の旗印の掲揚を公共の場からなくそうという動きの最も最近のものとなります。アラバマ州とサウス・カロライナ州はすでに州議事堂の敷地から南部連合国旗を取り外しました。同旗の撤去はミシシッピ大学では特に重要な意味を持ちます。同大学では1962年、アフリカ系米国人の学生ジェームス・メレディスの入学をめぐり白人の学生たちが暴動を起こし、それが公民権運動の闘いの火種になったからです。ミシシッピ大学民主党の党首であるアレン・クーンと全米黒人地位向上協会(NAACP)の同校支部の秘書であるドミニク・スコットに、構内から同旗を撤去する学生主導の取り組みついて話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/20(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 気候変動を無視し北米先住民族を疎んだ右派のスティーブン・ハーパー首相をカナダの有権者が退場させる

    カナダでは有権者の投票により、10年近く政権の座にあった右派のスティーブン・ハーパー首相の退任が決まりました。近年の歴史の中でも稀に見る接戦となった選挙は予想外の結果をもたらし、中道派の自由党が第3党から大躍進し過半数の議席を獲得しました。これにより、自由党の党首ジャスティン・トルドーがカナダの次期首相になります。今回の敗北を受けて退任するハーパー首相は、これまで3回の選挙を戦いましたが、いずれにおいても与党保守党の得票が4割を超えたことはありませんでした。ガーディアン紙は、ハーパーの環境問題に対する敵対的姿勢と、その他の特徴的な右派の政策から、彼のことを最近の見出しで「北米最後のジョージ・W・ブッシュの遺物」と呼んでいました。10月19日の投票結果は、伝統的左派の新民主党(NDP)にとっても大きな敗北で、野党第1党から第3党に転落してしまいました。NDPは8月の時点では支持率首位でしたが、指導層が中道寄りになびいたため、勢いを失いました。トルドーは、ハーパーの主要な政策のいくつかを覆すと約束する一方で、「カナダの愛国者法」として知られる「C-51監視法」(C-51 surveillance law)とキーストーンXLパイプラインなどの政策は支持しています。

    dailynews date: 
    2015/10/20(Tue)
    記事番号: 
    1
  • CIAとJFK暗殺のつながり?ダレス元長官についての本が問いかけるCIAの役割

    デビッド・タルボットは新著The Devil's Chessboard: Allen Dulles, the CIA, and the Rise of America's Secret Government(『悪魔のチェス盤:アラン・ダレス、CIA、そして米国秘密政府の台頭』)で、1963年11月22日テキサス州ダラスで何が起きたか、ジョン・F・ケネディと元CIA長官との関係について再検証しています。「ケネディ暗殺が起きた週末、アレン・ダレスは他のアメリカ人のように家でテレビを見てはいなかった。ケネディ大統領からCIAを解任された2年後、彼はファームと呼ばれるバージニア州北部のCIA施設にいた。そこは彼がCIA長官時代に臨時司令部として使っていたところだ」とタルボットは言います。タルボットはまた、ケネディ暗殺での役割を担った可能性が指摘されているCIA職員の移動記録の公表をCIAが拒否しているとして、その理由を問いかけます。

    dailynews date: 
    2015/10/19(Mon)
    記事番号: 
    4
  • アレン・ダレスCIA長官時代の内幕 1954年のグアテマラのクーデターからカストロ打倒の企てまで

    オットー・ペレス・モリナ前大統領が民衆蜂起で辞任、勾留されたグアテマラでは、10月25日に大統領選挙の決選投票が行われます。ジャーナリストで歴史学者のデビッド・タルボットにダレス兄弟について聞きます。著書はThe Devil's Chessboard: Allen Dulles, the CIA, and the Rise of America's Secret Government(『悪魔のチェス盤:アラン・ダレス、CIA、そして米国秘密政府の台頭』)です。アレン・ダレスと彼の弟で、当時の国務長官ジョン・フォスター・ダレスが1954年のグアテマラのクーデターで果たした役割、現在も残るその影響について聞きます。「CIAとアレン・ダレスは、グアテマラのクーデターの後、アイゼンハワーに『クリーンなクーデターでした。ほとんど死者は出ませんでした』と言いました。しかし事実は、クーデターの結果、グアテマラの大量殺戮地帯で数万人が死亡、今でも暴力は続いています」とタルボットは言います。

    dailynews date: 
    2015/10/19(Mon)
    記事番号: 
    3
  • キューバとイランの歴史的転換後 オバマはイスラエルによる長期占領を終わらせるか?

    イスラエル政府は、現在イスラエルと占領地で混乱の火種となっている神殿の丘を国際監視下に置くとするフランスの提案を拒否しました。米国は近日中に予定されている両陣営のトップ会談に先立ち、イスラエルの立場を支持しています。キューバとの国交を正常化させ、イランとの核合意をとりつけたオバマ大統領が、残り15カ月となった任期中にイスラエル・パレスチナでも同様の成果をあげることを期待する声も聞かれます。それは可能でしょうか?パレスチナ人の人権弁護士ジャミール・ダクワルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/19(Mon)
    記事番号: 
    2
  • イスラエルとパレスチナ 刃物と銃撃による死者は数十人に 終わりなき占領が復讐に燃えた抵抗を加熱

    パレスチナ人による殺傷事件、イスラエルの取り締まり強化などによって、イスラエルおよびパレスチナ占領地内では暴力事件の死者が新たに増えています。イスラエルでは18日、21歳のアラブ系市民が兵士をナイフで殺傷した後、ベールシェバのバス・ターミナルで発砲、10人が負傷しました。犯人は射殺されました。これに伴い、人種によるプロファイリングの明らかな例として、第2の襲撃者と誤認されたエラトリア人男性が兵士と見物人の集団に銃撃され、殴打され死亡するということが起こりました。イスラエルは先週、東エルサレム内の地区を封鎖し、アラブ系住民への取り締まりを拡大、ヨルダン川西岸地区全体とガザ地区での軍事行動を継続しています。国連は先週、西岸地区およびイスラエルのパレスチナ人への襲撃としてはここ10年で最悪の事態だと述べ、「武力の過剰使用、個人の安全と生活権の侵害」を警告しました。イスラエルの市民権を持つパレスチナ人の人権弁護士ジャミール・ダクワル、「エルサレムでの紛争の処置を誤る」という新しい記事をニューヨーク・タイムズ紙に書いた「インターナショナル・クライシス・グループ」(ICG)の上級アナリストであるネイサン・スロールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/19(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 米国史上最長の戦争がさらに延期 アフガン撤退を約束していたオバマ大統領 駐留を無期限延期

    オバマ大統領は、任期終了前にアフガニスタンから米軍部隊をほぼすべて撤退させる計画の見直しを発表しました。15日、オバマ大統領は治安情勢の悪化により現在駐留している9800人規模の部隊を2016年も維持することを余儀なくされたと述べました。オバマ大統領の任期が終了する2017年に、米国はアフガニスタン各地の4つの基地で少なくとも5500人規模の部隊を維持することになります。戦争開始から14年、タリバンは現在、アフガニスタン国内で2001年の米国侵攻以来最大の領域を支配下に置き、国土の半分を掌握しているとみる人もいます。表明に先立つ約1年前に、オバマ大統領は米国の戦闘任務完了を正式に宣言しましたが、米軍の軍事作戦は引き続き行なわれてきました。今回の動きにより、オバマ大統領の先の公約にも関わらず、戦争が次期大統領のもとでも続くことが確実になりました。「インターセプト」のリポーターで、漏えいされた政府文書を基にアフガニスタンでのドローン戦争を詳細に検証した新シリーズ『ドローン文書』を執筆したジェレミー・スケイヒル、ライアン・デブロー、コーラ・カリアーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「ドローン文書」 誤情報と機密の「殺害チェーン」で容疑者をマーク 民間人の死

    「インターセプト」に掲載された『ドローン文書』シリーズは、標的の特定方法から誰が殺害の決定を下すかまで、ドローン戦争の内幕を明らかにしています。記事は、大部分の爆撃が当局関係者が信頼性がないと認めている「信号情報」(signals intelligence)すなわち電子通信データを基にして実施されていることなど、数々の不備を明らかにしました。『ドローン文書』の記事"The Kill Chain"(「殺人チェーン」)を執筆し、米国が大量のデータと人間による諜報活動から暗殺の標的をどうやって特定し選択するのか、オバマ大統領のデスクにいたるまでの流れを暴いたインターセプトのリポーター、コーラ・カリアーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/16(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 暴露されたドローン戦争 ジェレミー・スケイヒルが語る米暗殺プログラムの秘密 と内部告発者による漏えい

    米国史上最も機密な軍事作戦のこれまで知られなかった詳細が明らかにされました。調査報道サイト「インターセプト」(The Intercept) は漏えいされた政府文書に基づく大規模な暴露記事で、米国のドローン(無人機)暗殺プログラムを徹底検証しています。シリーズ記事「ドローン文書」(The Drone Papers)は、アフガニスタン、イエメン、ソマリアでの米軍の暗殺プログラムの内幕を暴露し、数々の不備や、意図された標的をはるかに超えた数の死傷者を出していることを明らかにしています。文書は「米国民に不正行為への警鐘を鳴らしたかった」と語る米国情報関係者により「インターセプト」に匿名で漏えいされました。暴露記事『ドローン文書』の筆頭執筆者である「インターセプト」のジェレミー・スケイヒルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/10/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ギデオン・レビー:米国はイスラエルの入植政策を批判する一方 占領継続には「自由裁量」の姿勢

    ハーバード大学での講演でジョン・ケリー国務長官は、暴力行為の多発と、ヨルダン川西岸地区でのイスラエル入植者増加との関連を示唆するかのような発言をしました。「ここ数年間で入所者数は大幅に増加しました」、「不満がたまり、現在、暴力行為が起こっているのです」とケリー長官は述べました。ケリーのコメントに対する反応を、イスラエルのハーレツ紙記者ギデオン・レビーに聞きます。「ジョン・ケリーの発言は偽善的です」レビー記者は言います「(米国が)本気で占領に終止符を打つ気があるなら、占領はとっくの昔に終わっていたことでしょう」

    dailynews date: 
    2015/10/15(Thu)
    記事番号: 
    5

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