デイリーニュース

  • 気候変動研究結果を隠蔽したのはエクソン社に限らず:他の主要石油企業も70年代から偽っていた可能性が資料で明らかに

    史上最も暑い年となった2015年は、エクソンモービル社の30年以上わたる嘘が明らかになった年でもありました。内部資料によれば、エクソン社は化石燃料が地球温暖化の原因となることを70年代には認識していましたが、その情報を隠蔽していました。しかし、このような隠蔽工作を行ったのはエクソン社だけではなかったことが明らかになりました。「インサイド・クライメイト・ニュース」(InsideClimate News)の新たな暴露記事によれば、米国および多国籍の大手石油企業や天然ガス会社のほとんどが、化石燃料が気候変動に及ぼす影響を、エクソン社と同時期に認識していたということです。この記事を執筆した「インサイド・クライメイト・ニュース」のニーラ・バナジー記者に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/12/31(Thu)
    記事番号: 
    1
  • エリン・ブロコビッチ: カリフォルニア州のメタンガス漏出はBP原油流出以来最悪の米国の環境災害

    ロサンゼルス北部で天然ガスの漏出により、1億5000万ポンドを超えるメタン・ガスが放出し、BPのメキシコ湾原油流出事故以来、米国最大の環境災害となりました。ポーターランチ地区に住む数千人の住民が仮設住宅に避難しています。ガスにより頭痛や鼻血の症状が起きています。事故を起こしたサザン・カリフォルニア・ガス会社(Southern California Gas Company)の話では破損の修理には3~4ヵ月を要します。高名な消費者運動活動家で法律研究家のエリン・ブロコビッチと、破損したガス貯蔵施設のすぐそばに位置するルネサンス住宅所有者協会(Renaissance Homeowners Association)のデビッド・ベイレン会長に話を聞きます。ブロコビッチは米国史上最大の集団訴訟の勝訴に貢献した人物で、現在はポーターランチ地区のガス漏出事故被害者への公正な対応を求めて活動しています。

    dailynews date: 
    2015/12/30(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 米国史上最大の債務不履行の危機が迫るプエルトリコ 米国による統治権侵害を国連に訴え

    プエルトリコは米国史上最大の地方債のデフォルト(債務不履行)まであと1日に追い込まれていますが、米国議会は危機回避の手立てを講じようとはしていません。 米国自治領のプエルトリコは1月1日に期限を迎える約10億ドルの支払い義務を抱えています。債務総額は720億ドルにのぼっており、今回の支払額は、そのほんの一部にすぎません。プエルトリコはすでに、今回の支払の少なくとも一部は履行不可能であり、支払い可能分も実際には所有していない資金から引き出すことになると警告していました。米国議会は12月中にデフォルト回避の措置を講じることができたかもしれないのに、機会を逃してしまいました。プエルトリコ知事は国連に対し、米国はプエルトリコに内政自治権を与えると誓約したにもかかわらず、それを撤回しているとして不服を申し立てました。ハンター大学の都市政策学科の教授でプエルトリコ研究センターの所長を務めるエドウィン・メンデレスとデモクラシー・ナウ!の共同司会者で、プエルトリコの債務危機について徹底取材を行ってきたニューヨーク・デイリー・ニュース紙のコラムニスト、フアン・ゴンザレスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/12/30(Wed)
    記事番号: 
    3
  • グアンタナモでハンスト中の収容者 釈放の認可を得たにも関わらず国防総省による妨害でいまなお悪夢の中

    ロイター通信による最新の暴露記事は、国防総省がグアンタナモ収容所の閉鎖に向けたオバマ政権の取り組みを阻止し、官僚的な措置を講じて収容者の釈放を遅延させたり頓挫させていることを明らかにしました。国防総省は、釈放された収容者の受け入れを他国に求める働き掛けも妨害してきました。ある事例では、ハンスト中のイエメン人収容者タリク・バ・オダーの引取りを検討していた国の代表団に対し、国防総省は医療記録の開示を拒否しました。バ・オダーは、釈放が認められてから5年が経過した現在もグアンタナモ収容所に収監されています。憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)のスタッフ弁護士で、バ・オダーの弁護士を務めるオマール・ファラーと国防総省の妨害を暴いたロイター通信の記者シャールス・レビンソンに、バ・オダーの事例について聞きます。

    dailynews date: 
    2015/12/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「画期的な」記事が暴露 国防総省がオバマ大統領によるグアンタナモ収容者移送の試みを妨害

    オバマ大統領がグアンタナモ収容所の閉鎖を命じてから7年近くにわたり、共和党は、終始一貫してオバマ大統領の企てを阻止してきました。新たな報道によりオバマ大統領を阻むもうひとつの障害が明らかになりました。阻止しているのは、大統領の部下である米国国防総省です。ロイター通信の記事によると、高級将校たちは移送の障害となる官僚的な措置を課して収容者の拘束を続け、外国政府による収容者の引き取りを邪魔立てしています。その結果、釈放が認められた大勢の収容者が何年にも渡り収監されたままです。2人のゲストに話を聞きます。チャールス・レビンソンは、この記事をスクープしたロイター通信の記者です。弁護士のオマール・ファラーは、5年前に釈放が認められたにも関わらず、国防総省の介入によりいまだに収監されているイエメン人の弁護を担当しています。

    dailynews date: 
    2015/12/30(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 億万長者の共和党の寄付者シェルダン・アデルソンにボスが「新聞を身売りした」として、コネチカットの記者が辞職

    億万長者の共和党の寄付者シェルドン・アデルソンの利益のために新聞社経営陣が重大な不当を働いたとして、コネチカットの新聞記者が辞職しました。スティーブ・コリンズはザ・ブリストル・プレス紙で20年以上働いてきました。しかし、コリンズは12月24日、偽名で執筆された盗作記事を同紙の経営者であるマイケル・シュローダーが掲載したことが明らかになると、辞職を発表しました。その記事は、アデルソンの商取引に異議申し立てをしたとされているネバダ州の判事を批判するものでした。シュローダーは、ニュース+メディア・キャピタル・グループ社の重役です。同社は、最近別の新聞ラスべガス・レビュー・ジャーナル紙を買収したアデルソンのペーパーカンパニーです。フェイスブックへの投稿で、スティーブ・コリンズは次のように記しました。「私の新聞の経営者は、前代未聞のスケールのジャーナリズム上の不正行為を犯しました。私たち記者がためらい、弱体化すればジャーナリズムはないも同然です。私たちは重要なことをしています。そしてシュローダー氏やアデルソン氏といった人たちが、たとえどんなにたくさんのお金を撒き散らせるとしても、私たちの邪魔をすることはできないのです」、スティーブ・コリンズから彼の試練と辞職の決心について話を聞きます。

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    2015/12/29(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 殺人はいつ終わる? 処罰されることのない警察による殺害 被害者リストにタミル・ライスの名が加わり求められる正義 

    タミル・ライスは有名になった一連の警察による丸腰のアフリカ系米国人殺害事件の被害者のなかで最少年です。またこの事件は被害者の死に関わった警官が起訴されなかったケースとしては一番最近のものとなります。「警察が黒人たちの人生を踏みつけ続けることを可能にしている物資の配給を完全に引き上げる必要があります。」と「黒人の命は大切・クリーブランド支部」(Black Lives Matter Cleveland)のまとめ役であるエル・ハーンズは言います。「警官も市の役人も連邦政府も責任を問われない、何週間も何ヶ月も何年も続いている現状をそのままにしておくわけにはいかないのです」。

    dailynews date: 
    2015/12/29(Tue)
    記事番号: 
    3
  • タミル・ライス事件検察 過去に問題のある警官2人の不起訴に大陪審を誘導したと非難される

    大陪審による不起訴の決定を受け、タミル・ライスの母親であるサマリア・ライスは検察官を「今回のケースを故意に妨害し、息子のことを決して弁護しようとせず、むしろ警察官たちの弁護士のように振舞っている」として非難しました。ライス家の弁護団は司法省に、彼らが呼ぶところの「極端な偏見」と「警官たちを免責するための茶番劇」に関して介入することを求めました。さらに、警官たちの過去についても疑問が投げ掛けられています。タミルを射殺したティモシー・ローマンは、オハイオの別の警察署での以前の仕事で、任務不適合で拳銃の扱いは「お粗末」であると報告されています。彼の相棒であるフランク・ガーンバックも過去に問題を起こしており、クリーブランド市は過剰暴力で彼を訴えた市民に対し10万ドルを支払いました。ライス家の弁護士であるビリー・ジョー・ミルズに警官たちの過去と検察側の態度について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/12/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • おもちゃの銃を持っていた少年を射殺した警察を大陪審が起訴しないことを受け、タミル・ライスの家族は「ショック」

    オハイオ州の大陪審は、12歳のアフリカ系米国人の少年タミル・ライスの射殺を起訴しないことを決めました。タミル・ライスは2014年11月22日、クリーブランドの公園でおもちゃのペレット銃で遊んでいました。911への通報者は、彼が武器を持っていることを報告しながらも、それは「おそらく偽物」で、その人物は「おそらく年少者」だと言及しましたが、この情報は出動した警官たちには伝えられませんでした。警官たちはパトカーをタミルの前で止め、そのうちの一人ティモシー・ローマンが2秒以内にタミルに発砲しました。ローマンも、彼の相棒であるフランク・ガーンバックも、タミルの命を救うための何の応急処置も施しませんでした。その後彼らは、弟のそばに走り寄ったタミルの14歳の姉を地面に押し倒し、手錠をかけ、死にかけているタミルをそのままにして、彼女を彼らのパトカーに押し込みました。タミルはその翌日に銃傷がもとで死亡しました。1年以上の捜査が行われたすえに、大陪審は12月28日不起訴の結論を出したのです。「私たちはショックを受けています」と、タミル・ライスの従姉妹ラトンヤ・ゴールズビーは言います。「こんなふうにこの決定がされたことが信じられません」。

    dailynews date: 
    2015/12/29(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ハスケル・ウェクスラー 93歳で死去 苦悩する現代を捉えた伝説的な映画撮影監督で活動家

    著名な映画撮影監督で映画監督のハスケル・ウェクスラーが亡くなりました。93歳でした。ウェクスラーの名を最も広めたのは、1968年に暴動となったシカゴの民主党全国大会周辺を映像に収めた『アメリカを斬る』でしょう。『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』、フォーク歌手ウディ・ガスリーを描いた『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』でアカデミー撮影賞を受賞しています。政治問題と取り組んだウェクスラーのドキュメンタリーが扱った題材は、1960年代の南部のフリーダム・ライダーズ、米国政府によるニカラグアの不安定化、米国がベトナムで行った残虐行為、米国に支援されたブラジル軍事政権による拷問などがあります。ウェクスラーの生涯を描いたドキュメンタリーRebel Citizen(『反逆市民』)のパメラ・イエーツ監督とウェクスラーの人生を振り返ります。

    dailynews date: 
    2015/12/28(Mon)
    記事番号: 
    4

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