民主党の大統領候補の間で依然として大きく意見が分かれるのが、医療保険未加入者ないし不完全加入の数千万の米国人を、どのようにしてカバーするのかです。バーニー・サンダース上院議員とエリザベス・ウォーレン上院議員は、民間医療保険を廃止し、現行のメディケア(65歳以上の高齢者と障害者を対象とした公的医療保険制度)の対象をすべての国民に拡大する「メディケア・フォア・オール」体制の確立を強く提案しています。この二人に対抗する他の候補者たちは、様々な別の形の、より漸進的なアプローチを推奨しました。直近の候補者討論会の第一日目、サンダース候補は、メディケアとメディケイド(低所得者に対する公的医療保険制度)創設50周年を迎えたことに言及して、米国は以前にも何百万もの国民に医療保険を提供する大胆なアクションを起こした実績があると指摘しました。ラトガース大学カムデン校の名誉教授でアメリカ医学史の専門家ジャネット・ゴールデンと、元民間医療保険会社重役のウェンデル・ポッターに話を聞きます。