サラ・ペイリンの宗教観と政治

2008/9/9(Tue)
Video No.: 
2
10分
元共和党副大統領候補サラ・ペイリンは、ティーパーティー運動の波に乗って人気は抜群、2012年の有力大統領候補です。ジュリアン・アサンジはオサマ・ビンラディンと同じだと言ってみたり、朝鮮の北と南を間違えたり、相変わらず話題に事欠きません。でも、彼女の背景にあるキリスト教右派の政治目標を考えれば、彼女の宗教観が政治決定に影響することが危惧されます。
かつて米国のイラク侵攻は、神の与えた使命だと、地元のペンテコステ派教会の講演で語った映像が流出し、彼女が終末論の信仰にもとづき、政府の行動もあらかじめ定められた運命と見ている疑惑が浮上したことがありました。ほかにも、アラスカ知事として推進した天然ガスのパイプライン建設も神の意志だと述べたり、ワシラ市長だった頃に地元の図書館の本を禁書指定しようとしたことなどさまざまな行動が批判されています。彼女の信仰について、二人のゲストに詳しく聞いてみ見ましょう。(中野)

★ DVD 2010年度 第2巻

「キリスト教右派」に収録
*フレデリック・クラークソン(Frederick Clarkson)20年以上にわたり政治と宗教を追い続けている独立ジャーナリスト。著書はDispatches from the Religious Left: The Future of Faith and Politics (『宗教左派から 信仰と政治の未来』) 、Eternal Hostility: The Struggle Between Theocracy and Democracy(『永遠の闘い 神権政治と民主主義』)
*エスター・カプラン(Esther Kaplan) ネイション・インスティテュートの編集者の調査報道記者。著書は、With God on Their Side: How Christian Fundamentalists Trampled Science, Policy, and Democracy in George W. Bush’s White House(『神が味方-科学、政策、民主主義を壊したブッシュ政権のキリスト教原理主義』)
Credits: 

字幕翻訳:阿野貴史/校正:大竹秀子
全体監修:中野真紀子