デイリーニュース

  • 観測史上最大の台風が直撃「想像を絶する」フィリピンの惨劇

    観測史上最も強い台風でフィリピン中央部では、1万人以上が死亡したとみられています。現在のところ1000人近くの死者が確認されていますが、死者数は今後も増えると予想されています。台風30号「ハイヤン」の影響で町は波に飲まれ、船は陸に流され、沿岸の町を押し流してしまいました。60万人以上の人が住居を失い、多くの人がいまだに食糧、飲み水、医療品の確保ができていません。タクロバン市内は、路上に遺体が散乱しているとても悲惨な状態と伝えられています。本日は台風30号「ハイヤン」の中を懸命に生き延び、台風直撃後のタクロバンからリポートしたアルジャジーラ特派員ジャメラ・アリンドガンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/11/11(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ワシントン州の遺伝子組換食品表示義務化の住民投票 企業の「高度な宣伝マシン」に破れる

    遺伝子操作された食品食材の表示義務を求めるワシントン州の住民発議が可決に至りませんでした。同発議の主要支持者の1人デイビッド・ブロナーに話を聞きます。ブロナーは「ドクター・ブロナーのマジックソープ」を発明したドクター・ブロナーの孫に当たり、この「(表示義務)発議522号にイエスを」というキャンペーンに230万ドルをつぎ込みました。ところが反対派は賛成派の3倍の資金を集めたのです。発議522号反対キャンペーンは大企業や州外の団体から2200万ドル以上の資金が注入されました。モンサントは500万ドル以上、デュポンは400万ドル近く、ペプシとコカ・コーラとネスレはそれぞれ150万ドル以上を表示義務化阻止のために寄付しました。折しも、最近のニューヨークタイムズの世論調査ではアメリカ国民の93%が遺伝子操作食材の表示を求めていることが判明しました。世界64カ国ではすでに義務化されています。ブロナーによれば住民投票はまだ集計中で公式には否決が決定してはいません。また同じような議案がコネチカット州やメーン州で審理中だということです。

    dailynews date: 
    2013/11/8(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「NFLのイジメ問題」デイブ・ザイリン スポーツ界の暴力はレイプ文化と関係

    マイアミ・ドルフィンズの選手リッチー・インコグニートがチームメートのジョナサン・マーティンに対してイジメと人種差別的脅迫を行ったとされる件が公けになり、全米フットボールリーグ(NFL)の暴力の文化に厳しい視線が注がれています。ドルフィンズは当初その脅迫を否定していましたが、後になって人気選手であるインコグニートの出場停止措置をとりました。詳細をネイション誌のスポーツ編集者でスポーツラジオの番組エッジのホスト、デイブ・ザイリンと話します。「この議論を単にスポーツの問題と捉えている人々は、最近メディアに登場してきた他のニュースを考えてみてください。ステューベン ビル、あるいはメリビル、あるいはコネチカット州のトリントンでの出来事は、スポーツ選手の文化とレイプ文化の間に通底するものがあることに気づかせます。これらのことのすべてはしっかりとつながっているのです。暴力的な種類の集団心理の中に若い男たちを置いておくと……ものすごく破壊的な社会環境を生み出し、一般の人々に対してとんでもない社交的な勘違いを実行することになるのです」とザイリンは説明します。

    dailynews date: 
    2013/11/8(Fri)
    記事番号: 
    3
  • マスコットを変えよ:NFLレッドスキンズの名称とロゴの変更を迫る圧力高まる

    ここ数十年にわたり、全米フットボールリーグ(NFL)のワシントン・レッドスキンズに対して、アメリカン・インディアン社会から人種的な侮蔑に基づくチームの名称を変更するよう要請が続いていました。ここへきて、その圧力が一段と強まっています。11月8日夜、千人近い先住アメリカ人と同調者たちが、レッドスキンズがミネソタ・バイキングズと対戦するミネアポリスのメトロドーム・スタジアム前に集結し抗議の声を挙げました。その日の試合前には、ミネソタ州知事の マーク・デイトンが州議会議員たちに試合観戦をボイコットすることでレッドスキンズのオーナーたちに圧力を与えることを示唆しました。5日にはワシントン DCの議員たちがチーム名称の変更要求を採択しました。今週はまたミネソタ州のアメリカインディアン運動が同州に対し、もし新設のバイキングズ・スタジアムで「レッ ドスキンズ」という単語が使われるようなことになるなら財政援助を拒否するよう求める訴訟を起こしました。こうした大規模な抗議にも関わらず、チームオーナーのダニエル・スナイダーは名称変更を拒んでいます。「レッドスキンという呼称は、ニガーという黒人蔑称と同じものです。『赤いクロンボ野郎』みたいな名前は終わりにしなくてはならない」とアメリカインディアン運動の共同創設者で責任者のクライド・ベルコートは言います。

    dailynews date: 
    2013/11/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「私たちは“占拠運動”の作った世界に住む」 次期ニューヨーク市長は富裕層への課税を公約

    11月5 日に行われた市長選挙はニューヨーク市政の目が変わったことを示しているようです。有権者は改革路線を繰り返し強調した市長を選出しました。同市の市政監督官ビ ル・デブラシオが共和党のジョー・ロータに大勝し、引退する億万長者のマイク・ブルームバーグ市長の後を継ぐことになりました。デブラシオは20年ぶりの民主党の市長です。選挙戦でデプラシオ陣営が繰り返したメッセージは、「二都物語」の問題と、異論の多いNY市警の 「ストップ&フリスク」(路上での不審尋問と身体検索)政策への異論でした。次期市長デブラシオは「働く家族党」(Working Families Party)の協力で当選しました。労働組合がバックについた独立系の政治連合体で、社会的・政治的な不平等の縮小をめざしています。この党の草の根の組織活動はニューヨークに限りません。最近ではオレゴン州で学生ローン危機に取り組む画期的な法案で勝利し、コネチカット州ブリッジポートでは企業教育改革提の案政に反対し、ニュージャージー州ジャージーシティでは病欠日の有給化に勝利しました。ニュージャージー州ではまた、最低賃金を時給8.25 ドルへとを1ドル引き上げるとともに、毎年自動的に生活費の上昇分を給与に上乗せする州憲法の修正を住民投票で勝ち取りました。

    dailynews date: 
    2013/11/8(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 報告:グアンタナモや米秘密拘置所での被拘束者への拷問を計画し実行可能にしているのは 軍医

    新たな報告書は、米軍の元で働く医療関係者がテロ容疑者の虐待に関与してきたとしています。「医療関係者の職業倫理を保存するための特別委員会」(Task Force on Preserving Medical Professionalism)は、CIAと米国防省に協力する医療関係者が、グアンタナモ・ベイや、海外の秘密拘置所において「被拘束者に対する、残酷、非人道的で下劣な取り扱いと拷問の構想を立て、参加してきた」と結論しました。2年に渡る調査は、医師が患者の秘密保持義務に違反し、囚人の恐怖感を利用して、反抗心を打ち砕く方法を尋問官にアドバイスしたと言及しています。同委員会は、米の拷問における医療関係者の役割に対する全面的捜査と、尋問に関与する医師が倫理基準を確実に順守できるための全面的な改善策を求めています。CIAと国防省の両者とも、報告書の結論を認めていません。2人のゲストに来てもらいました。退役したドクター・スティーブン・ザナキス准将は、過去に統合参謀本部長に軍の精神衛生について助言も行った軍精神科医。

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    2013/11/7(Thu)
    記事番号: 
    3
  • テープに収められた拷問:米特殊部隊が見守る中行われる アフガン軍による残忍な尋問のビデオ

    つい最近ローリングストーン誌がウェッブサイトに掲載したビデオには、手足を縛られた囚人がアフガニスタンの治安部隊により鞭打ちされているのを、米軍の士官らしき2名が見守っているところが映っています。調査報道記者のマシュー・エイキンスによれば、米軍の犯罪捜査司令部は、同事件について現在捜査中であることを認めました。エイキンスは、このビデオに映っていることは、米とアフガニスタンが被拘束者に対して行ってきた虐待の一般的パターンと一致すると語ります。

    dailynews date: 
    2013/11/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • アフガニスタンでの戦争犯罪?拉致された村民10人の遺体 米特殊部隊基地付近で発見される

    2013年の春にアフガニスタンのワルダク州から撤退させられた米軍が去った直後に、その付近でアフガニスタン人の村民10人の遺体が発見されました。その全員が米特殊部隊に拘束された後に行方不明となっていました。この基地は、同州の他8件の殺人への関与も疑われる、「Aチーム」(The A-Team)として知られる部隊により使用されていました。新たに出された、ショッキングな暴露記事では、これらの死の謎を中心に取り上げており、そこでは村民の失踪と殺害は、米先導による2001年の侵攻以来、米部隊による最も深刻な戦争犯罪となる可能性があるとしています。カブールを拠点に活動する調査報道記者で、受賞歴もあるマシュー・エイキンス記者に話を聞きます。エイキンスは、この殺人について5ヶ月にわたる捜査を行い、ローリングストーン誌掲載記事The A-Team Killings(『Aチームが犯した殺人』)としてまとめました。

    dailynews date: 
    2013/11/7(Thu)
    記事番号: 
    1
  • NY市警の警官 職を失うリスクを顧みず 有色人種標的の「ストップ&フリスク」に反対表明

    物議をかもしているニューヨーク市警察の「ストップ&フリスク(通行人を呼び止めて令状なしに身体検索をする路上尋問)」プログラムは、今回の市長選で有権者の関心が高かった問題でした。8月に地方判事シーラ・シンドリンが同プログラムを憲法に違反すると判断して広く注目を浴びたのです。この尋問が「白人だったならば呼び止められなかったであろう黒人やヒスパニックの人々」を日常的に警官が呼び止めることにつながっており、市警は「間接的な人種プロファイリング施策」に依拠しているとしたのです。同判事はストップ&フリスク手法の停止は命じませんでしたが、一連の改革を監督する連邦裁判所の監視官を指名しました。それが先週10月31日、思いがけぬ展開を見せました。控訴審がこの改革施策を停止し、警官たちに事実上ストップ&フリスクの行使継続を容認したのです。これに対する反応を1人の警察官から聞きます。アディル・ポランコは、自身を含む数千人の警官たちが実行するよう言われているこのプログラムの問題点に関して発言してきました。彼がストップ&フリスク施策に批判的になったのは、上司が現場警官たちに呼び止め尋問のノルマ数を与え、それに達しない場合は懲罰もあると命じた時だと言います。ポランコは自分の分署の会議でのノルマについての説明を録音し、関係する監督部署に懸念を持ち込みましたが、無視されました。

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    2013/11/6(Wed)
    記事番号: 
    2
  • NY市長選のデブラシオ勝利 最低賃金上昇承認 ティーパーティ派の敗北は 有権者の緊縮財政拒否の意思表示

    5日は全米各地で州や地方選挙などの投票日でした。バージニア州知事選では民主党全国委員会議長を務めたテリー・マコーリフが、ティーパーティーが支援していた州司法長官のケン・クチネッリを破り当選しました。マコーリフの勝利は同州労働者の多くに打撃を与えた連邦政府閉鎖を後押ししたティーパーティーへのしっぺ返しと見られています。ニュージャージー州では共和党の現職知事クリス・クリスティーが楽々再選を果たし、2016年の大統領選挙出馬への一歩を踏み出したと見られています。同州有権者はまた最低時間給を1ドル上げて8.25ドルにし、毎年自動的に生活費分を上乗せするという同州の憲法修正案を承認しました。クリスティーは昨年、同様の法案に拒否権を行使しました。シアトル国際空港とその周辺ホテルの従業員たちの最低時給を強制的に15ドルにするという法案の支持者たちも同様に勝利を宣言しています。ニューヨーク市では格差是正に取り組むと誓って市長選を戦ったビル・デブラシオが勝利し、20年ぶりの民主党市長が誕生することになりました。もう1つの注目選挙だったボストン市長選でも、組合が支援したマーティン・ウォルシュが当選しました。「全米での投票結果を見渡すと、有権者は緊縮財政に替わる政策を求めているように見えます」とネイション誌の政治記者ジョン・ニコルズは言います。「ただただ削減ではない政策を求めている」。

    dailynews date: 
    2013/11/6(Wed)
    記事番号: 
    1

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