遺伝子操作された食品食材の表示義務を求めるワシントン州の住民発議が可決に至りませんでした。同発議の主要支持者の1人デイビッド・ブロナーに話を聞きます。ブロナーは「ドクター・ブロナーのマジックソープ」を発明したドクター・ブロナーの孫に当たり、この「(表示義務)発議522号にイエスを」というキャンペーンに230万ドルをつぎ込みました。ところが反対派は賛成派の3倍の資金を集めたのです。発議522号反対キャンペーンは大企業や州外の団体から2200万ドル以上の資金が注入されました。モンサントは500万ドル以上、デュポンは400万ドル近く、ペプシとコカ・コーラとネスレはそれぞれ150万ドル以上を表示義務化阻止のために寄付しました。折しも、最近のニューヨークタイムズの世論調査ではアメリカ国民の93%が遺伝子操作食材の表示を求めていることが判明しました。世界64カ国ではすでに義務化されています。ブロナーによれば住民投票はまだ集計中で公式には否決が決定してはいません。また同じような議案がコネチカット州やメーン州で審理中だということです。