ポーランドのワルシャワで開催中の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)から、フィリピンの気候交渉代表のナデレブ・“イェブ”・サニョに話を聞きます。彼と気候活動家らは、世界中の59万人によって署名された、気候変動に取り組む緊急かつ、より大胆な行動を求める嘆願書を提出したばかりです。11月第2週にフィリピンを襲った巨大台風は、同会議に暗雲を投げ掛けました。公式発表されているこの台風による死者の数は4000人以上に膨れ上がっていますが、実際の数はそれよりもはるかに高いと信じられています。サニョは、気候変動への大きな対処を求める絶食断食の9日目に突入しました。「ここワルシャで有意義な結果を見るまで、断食を続けるつもりです」と、サニョは言います。「われわれが求めているのは、この会議で、いくつかの特定の議題についての具体的な言及がなされることです。その特定の議題の中には、フィリピンの事例が非常によく示している、気候変動によってもたらされる『損失と被害』に対する国際的な機構も含まれます。」