デイリーニュース

  • マット・タイビと銀行内部告発者 JPモーガン・チェースが経済を破壊し訴追を免れた経緯を語る

    1年前の10月、米司法省は、JPチェース・モーガン銀行がモーゲージ債の販売に際して債券のリスクを過小に評価して投資家を偽っていた事件で、同行が130億ドルの和解金の支払いに同意すれば刑事告発を見送ると発表しました。2008年の金融危機を引き起こす要因となった詐欺行為に対する訴追を、この銀行はどのようにして回避したのでしょうか?本日のゲストはJPチェース・モーガン銀行の内部告発者アレイン・フライシュマンです。テレビ初登場となるこのインタビューで、フライシュマンはモーゲージ債の業務に携わって「犯罪的な証券詐欺が大がかりに行われている」のを目にしたと語ります。ローリング・ストーン誌のコラムニスト、マット・タイビの新しい調査記事"The $9 Billion Witness: Meet the woman JPMorgan Chase paid one of the largest fines in American history to keep from talking"(90億ドルの証人:JPチェース・モーガンが米国史上最大の罰金を支払って証言を阻止した女性とは?)は、フライシュマンの経験を詳細に取り上げています。

    dailynews date: 
    2014/11/7(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 多数派となった共和党 税金逃れ企業の恩赦には賛成 許可無し移民労働者の恩赦には反対

    「在留許可の無い移民への恩赦には猛反対の共和党首脳部だが、法人税逃れへの恩赦には大いに乗り気」と、フアン・ゴンザレスはニューヨーク・デイリー・ニュース紙の最新コラムで書き、ゼネラル・エレクトリック、アップル、マイクロソフト、ファイザーに「税金恩赦」[訳注:一定額の納税と引き換えに過去の未納分を免責すること]を与えようとする動きの復活に注目しています。過去10年間に多国籍企業は2兆ドルを超える利益を米国外に移し、国外にとどめ置いています。その多くは「繰延税」に分類され、もっとお金を稼ぐために使われています。米国の35%の法人税の支払いを回避するために海外にとどめているのです。その一方で、首都ワシントンで猛烈なロビー活動を展開し、その資金の本国送還に同意する条件として、一年間だけ税率をわずか5%に引き下げるという巨額の減税を求めています。

    画像クレジット:http://www.flickr.com/photos/45976898@N02/45745475

    dailynews date: 
    2014/11/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 中間選挙で有権者は米の対ドラッグ戦争を拒否 マリフアナ合法化と量刑改正法案が勝利

    11月4日の選挙では、史上最多のマリフアナ合法化法案の投票が行われ、そのほとんどが通過しました。コロラド州とワシントン州につづき、オレゴン州とアラスカ州の有権者も、小売店での成人へのマリフアナ販売を可とし、コロンビア特別区の有権者は、成人の2オンスまでの所持と、自宅でのマリフアナ6株までの栽培を合法化する法案を可決しました。フロリダ州では医療用マリフアナ法案が僅差で不成立となった一方、グアムでは医療用マリファナの使用が56パーセントの投票で可決、こうした法律を認めた初の米国の海外領土となりました。同時にカリフォルニア州は、単純ドラッグ所持を含む、6つの低水準な非暴力的犯罪の、重罪から軽犯罪への変更を圧倒的に支持しました。「ドラッグ政策同盟」(Drug Policy Alliance)の設立者で事務局長のイーサン・ネーデルマンに話を聞きます。同団体のロビー活動を行う部署は4日の投票で成功を収めた多数の法案の起草を補助したり法案の支援をしました。

    dailynews date: 
    2014/11/6(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ベン&ジェリーの共同創設者 遺伝子組み換え作物について知ることを語る:表示を変えるのに「コストは大してかからない」

    ベン&ジェリー・アイスクリームの共同創設者ジェリー・グリーンフィールドに話を聞きましょう。ベン&ジェリー社は同社発祥の地となるバーモント州が制定に成功した遺伝子組み換え作物の表示義務付けの推進運動を行いました。グリーンフィールドは、同社がオレゴン州で展開した同様の活動のなかで、同社のアイスクリームのフレーバーのひとつを「食品をめぐる戦いファッジ・ブラウニー」(Food Fight Fudge Brownie)と改名したものの、11月4日の投票では結局、失敗に終わったことについて話してくれます。「ベン&ジェリーでは使用原料に非常に誇りを持っています」とグリーンフィールドは言います。「他の食品会社が、消費者に対し食品の内容を開示したくないというのは、なかなか想像できないです」ベン&ジェリーでは、2014年中に、すべての原料を非遺伝子組み換え作物にする予定です。「今回の、非遺伝子組み換え作物への移行によって、消費者が1パイントのアイスクリームに払う金額が変わることはありません。ですから、こういうことは可能なのです」加えて、ハワイで通過した、GMO作物栽培停止法案のための活動の先頭に立った運動家にも話を聞きます。「私たちは表示義務以上のものを目指しました」とロリン・パン医師は言います。「この問題は健康的な環境に関わるものなのです」

    dailynews date: 
    2014/11/6(Thu)
    記事番号: 
    3
  • マウイ対モンサント:ハワイの郡投票  巨大アグリ企業の金ばら撒きに抵抗して 遺伝子組み換え作物禁止を票決

    11月4日、コロラド州とオレゴン州では、巨大農業企業モンサント社、ペプシコ社、およびクラフト社が数百万ドルを投じた結果、遺伝子組み換え作物(GMO)を含む食品の表示義務づけ法案が住民投票で否決されました。しかし食の安全を守る活動家たちの勝利として、ハワイ州のマウイ郡で、反対派が支持派に対し87対1の資金を投入したにもかかわらず、これまで最も厳しい反GMO法案が可決しました。マウイのGMO一時禁止措置では、研究でその安全性が決定的に証明されるまで、GMO作物栽培を完全に停止するよう呼びかけています。マウイは、モンサント社やダウ・アグロサイエンセズ社(Dow AgroSciences)のような多国籍種子生産企業が、新たな種子開発研究を同地で行うため、しばし「GMOゼロ地点」(GMO Ground Zero)と呼ばれており、4日に通過した禁止処置は、全米に影響を及ぼす可能性があります。通過した新法の元では、GMO作物をそれと知りながら栽培した農家は、一日5万ドルの罰金を科される可能性があります。5日、モンサント社は声明を発表、マウイ郡裁判所に同法案には「法的不備」があり執行は不可能との宣言を求める計画だとしました。マウイより同郡のGMO一時禁止措置法案の起草と提出を手伝った公衆衛生当局のロリン・パン医師に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/11/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領と共和の次期上院院内総務 協力を約束:秘密主義TPP協定の特急権限は最優先議題となるか?

    共和党多数となった新議会での民主、共和2党間の争点はつきませんが、次の多数党上院院内総務となる可能性のあるミッチ・マコーネルは、国際貿易に関してはオバマ大統領と同様の見解でいると語っています。これは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)にとって、どういう意味となるでしょうか? 「パブリック・シチズン」(Public Citizen)の「グローバル貿易ウォッチ」(Global Trade Watch)のロリ・ウォラックの分析を聞きます。一部の分析では共和党の議席増で、TPPに関する合意を可能にするために、議会での「特急権限」法案通過が加速するとしていますが、「共和党はオバマ大統領を、本来の枠を超えて権力を振るっている帝国主義の大統領と批判してきたのですから、自分達から大統領に更なる権限を付与するのは少々不本意だと思います」とウォラックは言います。物議を醸しているいわゆる自由貿易協定は12カ国、世界経済の40パーセント近くが関係しています。来週のアジア太平洋経済サミットに先立ち、12カ国の貿易大臣がTPP交渉のため北京に集まり、交渉をつづける予定となっています。

    dailynews date: 
    2014/11/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • マーク・ユーダル議員コロラド州の接戦レースで落選 NSA監視と環境問題の主導的議員 

    共和党が議会の過半数以上を獲得した選挙で、接戦を制した州の一つにコロラド州も含まれます。環境問題とNSA監視に関して主導的立場にあったマーク・ユーダルにコーリー・ガードナーが勝利しました。この選挙には州外の団体が何億ドルもの大金を投入しました。デンバーから、ニュースサイト「ザ・コロラド・インディペンデント」(The Colorado Independent)の記者で、コラムニストのスーザン・グリーンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/11/5(Wed)
    記事番号: 
    6
  • 衝撃的な接戦だった知事選後 バーモント州は単一支払者保険制度を推進できるか?

    バーモント州で、現職の民主党知事ピーター・シュムリンが議席を失いそうになったことは衝撃的な番狂わせでした。現時点での予測では、シュムリンと共和党挑戦者の両者が最低限必要とされる50%に達していないため、バーモント特有の手続きに従い知事選は州議会で決定されます。州議会の民主党が多数派であるため、シュムリンは知事の座を維持することが出来そうです。シュムリンは昨夜までは当選は危ぶまれておらず、彼の挑戦者のスコット・ミルンはほぼ無名の候補者でした。シュムリンはバーモントを米国初の単一支払者保険制度の州にすると公約していたため、この選挙は保険制度再建についての州民投票と見られていました。バーモントでは、オバマケア医療保険取引所(health insurance exchange) のシステムが上手く機能せず9月以降ダウンしています。単一支払者保険制度を提唱する「バーモント・リーズ」(Vermont Leads)の代表であるピーター・スターリングに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/11/5(Wed)
    記事番号: 
    5
  • バーニー・サンダース議員:米国は少数独裁国家となる瀬戸際にある

    共和党大勝利の中間選挙について、バーモント州の独立上院議員バーニー・サンダースに感想を聞きます。「私が恐れているのは、シチズンズ・ユナイテッド判決が米国政治に及ぼした影響と、コーク兄弟やその他の億万長者が先例のない巨額な金を選挙に費やすことが出来る体制です」と、サンダースは言います。「私は米国が、一握の億万長者が経済だけでなく政治もコントロール出来る、少数独裁形式の社会へ向かう瀬戸際にあるのではないかと恐れています。我々はそれと戦わなければなりません」

    dailynews date: 
    2014/11/5(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 2008年のオバマ当選を助けた草の根運動 残り2年の任期中に浮上してオバマに圧力をかけられるか?

    オバマ大統領は2期大統領を務めた過去3人の大統領、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュと同様、最後の2年は対立政党が議会を制するという苦境に立たされました。「強い反対を受けても、大統領は2期の最後の1/4期の方向性を明確にする力があるのです」と、ネィション誌の政治記者のジョン・ニコラスは言います。「私が恐れているのは、オバマ大統領が共和党にその方向性の決断を許してしまうかもしれないということです。これは草の根運動にとっては非常に重要な時期となります」

    dailynews date: 
    2014/11/5(Wed)
    記事番号: 
    3

Pages